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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

朝起きて新聞を見てびっくりしました。為替相場を見たらやはり大荒れです。

 

 

詳しくは新聞紙面で読んでいただくとして、ポイントだけ解説します。サブプライム問題が欧米の金融機関の資金繰りに影響しているようで、米連邦準備理事会(FRB), 欧州中央銀行(ECB), スイス中央銀行(SNB Swiss National Bank), イングランド銀行(BOE), カナダ中央銀行(BOC)が資金を融通しあうということで来週月曜日から実施するとのことです。方法としては、資金供給オペ(短期の資金例えば1ヶ月で資金供給すると年末越えの資金繰りに金融機関がゆとりを持たせます。)と為替スワップです。為替スワップは私が最も得意としている分野のひとつですので、イーブニングレポートで解説したいと思います。為替スワップでUBSやクレディースイスなどスイス系の金融機関がスイス中央銀行がFRBから資金調達した資金で、資金繰りを行うことで銀行自体の信用不安を払拭できることにあります。ECBSNBFRBとそれぞれ200億ドル(22千億円), 40億ドル(約4400億円)のスワップをすることになります。この資金は期日がきたらSNB, ECBFRBに返すことになります。

 

 

金融機関の信用不安が一時的に解消するのでは、特に年末の資金繰りに問題を抱えていそうな欧米の金融機関への安心からか、ドル/円ではドルの買戻しが入りました。ただユーロ/ドルではFOMC前の数字と大して変わりません。ねじれ現象が起きています。ドルは対円では上昇し、逆に対ユーロでは下落しています。ドルの対ユーロでのドル安は続いています。これは、サブプライムローン関連で欧米の金融機関への信用不安、景気下落観測からは比較的蚊帳の外でしかも低金利安定の円で資金を調達して、高金利通貨への投資をするキャリートレードが一番有効な通貨ベアーであるとの認識が高いからです。NY市場でゴールド高、原油高となり、資源国のオーストラリア、南アフリカ、政治が安定ししかも高金利のニュージーランドに資金が向かっているようです。

 

 

ドル/円はキャリートレードの関係から注目していた111.00な重要な節目を簡単に破り、トレンド線を形成しているように見えます。薄商いの市場でより値が飛ぶ傾向です。111.00116.00のレンジに入ったと見るのが正解かもしれません。

 

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お祭りの後の静けさです。ユーロの巻き戻しに円が売られて、ドル/円が111.00を上回っています。基本的には私はドル/円は下がると見ています。111.00106.00のレンジ形成か、それとも111.00116.00のトレンド形成か見極める必要があります。

 

マタゾロニュースですが、JPモルガンとドバイのインベストメント・コーポレーション・ドバイ(ICD)が協力協議との記事を見つけました。政府系ファンドにますます支配される欧米金融機関です。確かに市場は信用不安払拭と見ていますが、日本の一時期の金融機関が公的資金を政府から注入してもらい、資本強化して金融不安を解消した時代を思い出します。私は個人的には、経営戦略への介入を防ぐため、いつかは、UBS、 CITIMorganも稼いだ収益で返還してほしいと思います。

 

ロシアの次期大統領にメドベージェフ第一副首相が指名されそうだ。プーチン現大統領が首相となり、実質ブーチン首相がご意見番として指導権を掌握しそうな動きです。メドベージェフ氏は以前天然ガス企業で有名なガスプロム社の会長を務めていた人物です。資源大国であるロシアが資産運用として大統領直轄の政府系ファンドとして台頭してくるのではと警戒してしまいます。昔のソ連時代は「白熊」が出たと為替市場では恐れられていました。

 

今晩は静かな展開を予想しています。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

FOMCは大方の予想通り0.25%のフェッドファンドレート(FFrate)の引き下げの4.25%, 公定歩合(discount rate)の0.25%引き下げの4.75%とすることを決定しました。声明を読んでみると、今回の引き下げは前回、前々回から続く一貫性を持った引き下げであることが読み取れます。(combined with the policy taken earlier) 声明では明確に経済成長は減速しており、その理由として住宅事情つまり価格低下と消費の減退を読んでいるようです。また原油など商品価格の上昇でインフレリスクも潜在すると明記されています。最後に必要であれば次の一手を打つ準備はあるとして、引き続きFF Rateの引き下げがあることが読み取れます。(will act as needed to foster price stability and sustainable economic growth.)ボストン連銀のローゼングレン総裁が0.50%の引き下げを主張し、今回反対票と投じました。景気が相当悪くなると見るメンバーもいます。

 

次回(130)、その次(318)にも景気減速の数字が出れば利下げが継続しそうです。米国金利の低下傾向、日本の金利の低位安定からして、日米の金利差縮小傾向、米国景気減速、サブプライムローン関連による信用不安とドル売りを誘う要因ばかりが目につきます。

 

ボトムラインのドル安継続は明確なようです。

 

今日のアジア時間帯はドル/円で111.00110.50の狭いレンジの閑散マーケットと思います。ただ、111.00は重要なチャートポイントですから注意しましょう。投機筋の根っ子のポジションはドルショート(ドル売り)です。私も右に倣えの考えです。

 

イベントも終わり本格的なクリスマス休暇入りとなり、これからはリラックスして来年の動きでも考える時期です。

用語解説:FOMCFederal Open Market Committeeの略で連邦公開市場委員会)は、議長(現在バーナンキ氏)以下12人の委員で構成され、金融政策(Monetary Policy)について議論され、金融政策を決定します。Open Market tool(つまりフェッドファンドレート)discount rate(公定歩合)、そしてreserve requirement(準備金の調整)の三つの調整権限を持っています。年8回開催され(必要があれば緊急委員会も開催されます。)、金融政策決定後声明が発表されます。米国の金融政策動向を読む重要な委員会ですから、為替・金融市場に大きな影響力を与えます。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

今日の東京市場はNY市場時間帯に発表される予定のFOMCの金融政策声明待ちの静かな状況でしたが、夕方になってドル/円が112円を上回ってきています。ドルショートのプレーヤーのポジション落としも入っているように思えます。

FOMCの予想としては大方の市場関係者がフェッドファンドレート(FF rate0.25%の利下げで4.25%に変更です。一部関係者が0.50%の利下げを予想しています。仮に0.50%の利下げとなれば、一時的に株高・ドル高に振れると思われます。ドル/円で113.00近辺、ユーロ/ドルの1.4550近辺まで跳ねる可能性があると思います。予想通り0.25%の利下げであれば、現在の水準から大きく外れることはないと思います。

再びファンダメンタルズを市場の関係者を考えることとなるでしょう。ボトムラインはドル安の流れではと思います。

 

UBS続編:UBSの巨額損失に対してシンガポール政府投資公社(GIC)と中東の政府系ファンドが130億スイスフラン(約13千億円)の援助の手を差し伸べました。シンガポール政府投資公社はUBS9%の発行済み株式所有となり最大の株主となりました。シティーグループは、アブダビ投資庁(ADIA)から75億ドル(約8千億円)の出資を受け入れました。これは4.9%の株式所有となります。

このように政府系ファンドが損失を補う図式となり、なんとも不可思議な様相です。表向きは経営戦略には口は挟まないと言っているものの、何か事が起これば黙っていないはずです。シンガポールは勤勉な国民性で、金融センターとして世界中から資金を集めて運用することで資金リッチな国になり、アブダビ、サウジアラビアなど中東諸国は地下に眠るコスト1バーレル当たり23ドルの原油を90ドル近くで売却して何の労なく資金リッチな国になりました。

どんな経緯で資金リッチな国になったものの、ますます影響力が強くなりそうです。また彼らはその原資をドルに連動した形で保有していますから、彼らの相場観でドルの動向が左右されてしまいます。ペルシャ湾岸5カ国が通貨同時切り上げとの観測も出ています。ドル安が根底で構築されつつあるように思えてなりません。

 

それではFOMCの発表を待ちましょう!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。
NY市場は静かな展開であったようで、今日のFOMC(連邦公開市場委員会)での金融政策発表待ちの状態のようです。市場予想は0.25%のフェッドファンドレート(現在4.5%)の利下げです。ドル/円は111.88まで付けたようですが、再び111円台ミドルと昨日の動きとまったく同じです。目立ったところでは、米国金利が引き続き下げるとの見通しが強く、そして資源国の高い金利での運用といった動きが続いているようで、対ドルでオーストラリアドルや南アフリカランドが買われました。オーストラリアドル対円は昨日の97.80から99.05と上昇しています。
今日の東京市場は昨日同様ドル/円は112.00でキャップされ、今晩のFOMC待ちと思います。112.00から111.00の中の狭いレンジで推移しそうです。
 
私が昔在籍したスイスの金融機関UBSがサブプライムローン関連で1兆1千億円の追加損失を計上しました。ポイントは今回の損失計上が、サブプライムよりも格付けが高いスーパーシニアと呼ばれる商品であったところです。米国ではサブプライムローンが約1兆ドル(約110兆円)、プライムローン(信用力の高い個人向け)が約8兆ドル(880兆円)あると言われています。米国では格付けに関わらず住宅ローン関係の債券価格が下落していますから、引き続き欧米の金融機関で巨額の損失計上をするところが出てくる懸念があります。引き続きドル安要因です。
 
シカゴ筋情報:毎週火曜日は海外投機筋・ヘッジファンドの動向を占う上で参考になりますシカゴの先物市場について分析したいと思います。シカゴ マーカンタイル エクスチェンジ(CME(Chicago Mercantile Exchange))は体育館のようなところで派手なジャンパーを着て、手の動きで取引をしています。皆さんの中でテレビなどでご覧になった方があるのではと思います。12月4日現在 円ロングのポジション(つまりドルショート(売り)/円ロング(買い)ですからドル/円の売り持ちポジションという意味です。)がネット(実質という意味です。)で+34,085枚と前週より2,753枚増えています。引き続きシカゴ投機筋はドルの下落を狙っているようです。従ってドル/円が112円近辺に上昇すると損切が出ると思われます。
機会があれば海外の先物市場を見学した体験を話したいと思います。
 
それでは今日もよろしくお願いします。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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