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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
ユーロの見方を少し軌道修正します。私は、ECB(欧州中央銀行)の利下げが4月以降に行われるのではと予想していたのですが、実際問題どうかなというところに来ているのではないのでしょうか。確かにECBの利下げは今年中には2回くらいは行われるのではと見る向きが多いと思いますし、私も同意します。しかし、為替市場のユーロ/ドルの反応は非常に鈍そうです。今日のシカゴ筋情報でも報告しますが、ファンド筋、投機筋は依然ユーロロングを少ないながらキープしています。昨今のユーロ圏高官の発言は、トルシェECB総裁、ウェーバー・ドイツ連銀総裁を中心に、ユーロ圏のインフレについての言及が中心です。現在ユーロ圏のCPIは3.2%と目標インフレ率の2.0%を大きく上回っています。インフレ懸念が収まらないとECBでの理事会での利下げのコンセンサスは得られないようです。もっとも、ユンケル・ユーロ圏財務相会合議長は、ユーロ圏の経済成長率が1.6~1.8%に今年は留まるとの見方で、ハト派(利下げ派)もいます。そんなことで、もう少しユーロ圏もインフレ状況を見守る必要があるのではと思います。チャートをガンチャートで読むと、ユーロ/ドルで1.4500が強い節目です。そして、上の1.4800, 1.5100 そして下の1.4200、1.3900となります。大きなレンジで1.3900と1.5100の範囲で、その中間が1.4500なのです。現在は1.4500の上に位置して、どちらかと言えば、依然として1.5100の方向に見えます。ストカスティックで読むと、ファーストとスローが20%~40%の範囲で上昇、つまりまだ買い余地のあるサインを出しています。ということで、現状大きくユーロが売られる状況ではないと言え、ユーロの見方を中立から若干のブル(強気)に修正します。
金曜日の海外市場を振り返ってみましょう。米国時間帯で発表された2月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値の値が69.6と予想の76.3を大きく下回りました。また、2月のNY連銀地区製造業景況指数が1月の+9から-11.7に落ち込み、利下げ期待を煽るような数字でした。しかし、総じて金融市場の反応は鈍い。ウォール街は若干下がりました。為替市場では、ドル/円が108.00を割り込んできましたが、私の注目する106.00は遥かかなたです。ユーロ/ドルも1.4800まで至らずです。
今日の為替市場は、NY市場がプレジデントデイということで休場です。アジアと欧州のみで、シカゴの投機家の方々は休養です。もっとも、仕事をしようとすれば、欧州の取引先を呼び出せば出来るのですが、今日はその材料が出そうにありません。ドル/円は、輸出企業のドルの売り予約と機関投資家のリパトリ(repatriation 海外債券の利息などを円に転換すること。)玉で、ドル売りが出がちです。1~3月期の輸出企業の社内レートで105円台が多く(トヨタは105円)、108.00がスポットとすると、2ヵ月で107.55、3ヶ月107.35, 6ヶ月では106.80あたりに先物予約ができます。サラリーマン担当者としては、是非ドル売り予約を入れたいところです。従って、日中に吹き上がると輸出のドル売りが出ます。
シカゴ(CME)筋情報:2月12時点
円 ネットロング +43,471枚(前週比 -11,219枚)、ユーロ ネットロング +10,295枚(-2,269枚)、ポンド ネットショート -13,933枚(ショートが6,124枚増える)、スイスフラン ネットロング +3,180枚(+394枚)、オージー ネットロング +35,868枚(+4,971枚)、キューウィー ネットロング +15,979枚(+1,190枚)
円ではドル/円の106.00が硬いために、利食いのドル買い戻しを進めているようです。これは注目すべきです。利食いをしつつ、もう一段の下げを期待しているようです。ユーロは意外とロングがまだあります。これは、先々週のECBでのトルシュ総裁の記者会見後の数字です。これも私が中立もしくは若干ブルに軌道修正した根拠です。利下げがまだまだ先だとの読みだと思います。ボンドはショートが増え続けています。もともと高い金利ですから、利下げ期待が潜在的に存在します。オージーとキューウィーのロングが増え続けています。唯一、経済成長を続けているオージーのロングは納得です。
今週はスロースタートになりますが、よろしくお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
金曜日の午後になるとどっと疲れが出る感じで当レポートを書いています。体力の衰えを感じたくはないのですが。
日本銀行で金融政策決定会合が行われ、政策金利を0.50%に予想通り据え置きました。どちらにも動けない低金利の水準です。昨日のGDP(第4四半期国内総生産)の発表で思わず予想外に良い数字だと感じた委員の方はいるのでしょうが、利上げもできない、利下げもできないという状況です。1.5%くらいのレベルであれば、どちらに動くこともでき金融市場に睨みを利かすことができるのですが。福井総裁の熟慮たる思いがあると思います。為替市場は無反応でしたが、兜町は朝方下げていましたが、ほぼフラットまで回復しています。昨日のGDPと福井総裁に敬意を表して。
昨日米国の貿易収支の統計が発表されましたが、分析してゆくとおもしろいですね。2007年暦年ベースで、ドル安の恩恵で輸出が増え、6年ぶりに赤字が縮小しました。貿易相手国ベースの赤字を見ると中国は10.2%の勢いで増えており、全体の36%を占め、日本は6.5%減で、全体の11.6%に過ぎません。今は昔の感があります。対日での円高是正はもう昔の話のようで、米国はG7で謳われているように、対人民元での為替調整を強く望んでいるようで、日本にはもう貿易問題では目が向かないようです。個別にはGMが大幅赤字となり、全米自動車連盟からトヨタを中心に日本車バッシングが出る程度です。ただ工場も多く米国内に建設され、多くの雇用を生んでいますから、直接の批判は受けないようですが。昨今のユーロ高で多くの欧州人がNYあたりに観光に来ていると聞きます。ドル安の恩恵ではないのでしょうか。日本人もハワイあたりで豪遊したいところですが、如何せん体力が落ちています。小さな所から次第に大きな流れが出てくるようです。ユーロ圏としてもユーロ高を放置しておくと、インフレは押さえられるものの、輸出での対米競争力がなくなります。日本でも、ユーロ高でブランド物の売り上げが落ちるかなと思うのですが、流石日本女性の購買力にはただただ感服です。
モーニングレポートで書きそぶれましたが、ムーディーズが大手モノライン(米金融保証会社)MBIAとアムバックの格付けの見直しを数週間後に完了するとの記事を目にしました。この進捗状態で金融市場が大きく動く可能性があります。数週間後というと、3月第一週と仮定すると、3月7日の2月の米雇用統計、そして3月18日のFOMC(米連邦公開準備理事会)での政策金利決定とだぶらせて考えないといけません。バーナンキFRB議長を追い込めなければ良いのですが。ただ0.50%の利下げはシカゴ先物市場では68%の確率で織り込み済みですが。ドル売りのセリングクライマックスにならなければ良いのですが。現状のポジション具合ですと、この時点では、可能性は少ないと思います。少なくともドル/円に関しては。反対に、全て膿みの出し尽くしでドルの底を打つことさえ考えられるかもしれません。状況を見守りましょう。
昨日の日本の第4四半期GDPが発表されましたが、こちらは住宅投資の落ち込みを輸出と設備投資でカバーしている様相です。ただし、輸出は対米ではなく、新興国特に中東諸国に依存しているようです。石油の力とは恐ろしいものですね。中東諸国にはドルベースでの輸出のようですから、円高の目減りは避けられそうにもありません。いずれにしても年率3.7%とは実感が涌きません。それは、庶民生活はかけ離れた、輸出と設備投資の恩恵だからです。
これからの海外市場ですが、米国時間帯に出される経済指標に注目です。1月鉱工業生産(予想+0.1%)、1月の設備稼働率(予想81.4)、そして2月のミシガン大学消費者信頼感指数(76.3)が発表されます。ドル/円での上値108.50、ユーロ/ドルでの1.4500~1.4800、ポンド/ドルでの1.9700での攻防を注視しましょう。来週月曜日は米国は大統領の日(President Day)と休場となりますから、3連休です。ドル/円での若干買い戻しの利食いが多いかもしれません。
それでは 皆さん良い週末を! TGIF!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
2月18日 (月) 日 12月景気先行指数
(前月40.0%)
米 大統領の日につき休場
2月19日 (火) ユーロ 12月建設支出
(前月-0.8%)
2月20日 (水) 独☆1月生産者物価指数
(前月-0.1%)
米☆1月CPI(消費者物価指数)
(前月+0.3%)
米☆1月CPI(除食品+エネルギー)
(前月+0.2%)
米☆1月住宅着工件数
(前月100.6万戸)
米 1月実質所得
(前月フラット)
2月21日(木) 日 1月貿易収支(通関ベース)
(前月8,749億円黒字)
ユーロ 12月ユーロ圏経常収支
ユーロ ECB(欧州中央銀行)定例理事会
ただし記者会見なし
注:定例理事会は月2回のペースで
開催されます。
英 1月小売売上高
(前月-0.4%)
米 2月フィラデルフィア連銀業況指数
(前月-20.9)
米☆1月景気先行指数
(前月-0.2%)
2月22日(金) ユーロ12月製造業新規受注
注目事項については☆をつけました。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
今朝起きて欧米の主要紙の見出しを調べました。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ):Bernanke signals more rate cuts. NY Times: Fed Chief leaves for more rate cuts. ファイナンシャル・タイムズ(FT): Bernanke open to further rate cuts. と各紙すべて、rate cuts(利下げ(複数形で))と利下げ余地について確信した見出しです。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長は議会証言され、景気の下振れリスクに言及され、追加利下げを暗に示唆されました。しかし、金融市場はどのように反応したのでしょうか。ウォール街は私が個人的には思ったほど下がらなかったなとの印象です。一番今稼いでいるのが米債券ディーラーです。利回り曲線(イールドカーブ)がスティープニング(立ってきている)してきています。(2月6日の特別レポート「イールドカーブのスティープニング!」を参照ください。)短期の金利が下がり傾向で、長期の金利は高止まりします。また、利下げ期待で株式市場に資金が移動すれば、債券からの資金が動きます。そして長期債を中心に売られます。この流れですと、恐らく海外での為替リスクをとりたくないファンドの一部はドルに資金をすでに戻しつつあり、利回り曲線のスティープニングに資金を投入している可能性があると思います。これもドルが下がらない要因のひとつと私は読んでいます。話が飛びましたが、利下げ期待がかなり金融市場に浸透してきて、為替市場がドル売りに反応しなくなりつつあります。
そこで為替市場に移ります。ドル/円はかろうじて注目の108.50を上回りましたが、直ぐに戻りました。しかし、利下げ期待といっても、一気に106.00まで行きません。ヘッジファンド筋はドルショート(ドル売り)で109~111のコストで利食いを待ち構えていますから、108.50~106.00のレンジでは高見の見物と決め込んでいます。シカゴ先物市場では既に68%の確立で3月18日に0.50%の利下げを織り込んでいます。ユーロ/ドルはどうでしょうか?ウェーバー・ドイツ連銀(ブンデスバンクと言います)総裁が2008年のユーロ圏のインフレ率が2.0%を越えるとしてタカ派むき出しの発言です。ユーロの金利は現状維持との発想がどうしてもでてきます。こちらは、1.46台前半ですが、1.4800まで行く勢いはありません。シカゴ筋のポジションは軽いと思われますので、1.4500と1.4800の節目に注意で柔軟に構えましょう。ポンドについては、昨日のイーブニングレポートで述べましたとおり、キングBOE(イングランド銀行)総裁が、インフレ報告書の中で非常に強いトーンでインフレ抑制がBOEの一番の命題であると語られています。3月中の利下げはないなとの発想で、私の注目節目のポンド/ドルでの1.9700を上回ってきました。現在はこの近辺での動きですが。1.9700がサポート(支持線)になるかレジスタンス(抵抗線)になるかにかかっています。ポンド/円のプレーヤーはこちらを注視です。特に短期売買プレーヤーは。
昨日から日本銀行で金融政策決定会合がおこなわれています。午後結果発表ですが、現状の0.50%の無担保コールレートの現状維持が決定されると思います。任期が来月までの福井総裁の記者会見がありますが、ゼロ金利、量的緩和を継続しすぎて、0.50%にまでしか、金利を上げることができなかった無念を表明してほしいものです。最低1.50%くらいまで上げておかないと、日銀の調整機能を果たせなかったことを、昨今のサブプライムローン問題で痛感されていると思います。
今日の日中はドル/円では108円台では輸出業者のドル売り予約と本邦機関投資家のレパトリの円転玉が出てくると思われます。それだけ注意してください。上の108.50を注意。
思い出:シンガポールの夜:シンガポールには金融機関、金融ブローカーさんがシンガポール川河口付近のラッフルズプレイス(Raffles Place)とマリーナ地区(Marina)に集中しています。従って、ディーラー、トレーダー、ブローカー、投資家がランチ、ディナー、パブ、飲み屋で頻繁に情報交換及び親睦を深めます。ニック・リーソンも川沿いのボートキー(Boat Quay)のパブでビール片手に情報交換でした。そこですごいなと思ったのは、外為ブローカーさん、例えばHarlow Sasson だとかAP(アストリー・アンド・ピアス)のオフィスを訪れるとビリヤードのプールや、カウンターバーがあって社交の場を提供していました。ある某ブローカーさんは、金曜日の晩には、わざわざ寿司職人さんを呼んで、臨時のすし店開店です。欧米人がほとんどですが、人種孤立の無所属の私はいつも、同僚のイギリス人マイケルのグループです。(ニック・リーソンもその仲間でした。)イギリス人は美味しい食べ物で育っていないせいか、お寿司には目がありません。どんどん食べる食べる。遠慮しないで。私は遠慮がちにぱくぱくとビールか冷酒とでイギリス人グループの立派な一員で大きな顔をして親睦を深めました。と言っても相場の話はほどほどによもやま話ばかりですが。名誉白人待遇です。面白いのはイギリス人とアメリカ人はあまり一緒にはいません。イギリス人グループには旧大英帝国のメンバーのオーストラリア人とカナダ人が取り巻いていました。人種って面白いなと不思議でなりませんでした。さて、ここで腹ごしらえすると、例のボートキーに場所を移して飲み会が続きます。イギリス人はつまみなしに延々とビールばかり飲み続けますから、私はそこそこで退散して、ホテルでバタ~ンQ~でした。昼夜を問わず体力勝負のディーラー稼業です。To be continued.
それでは最後のエネルギーを振り絞ってがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
今日の為替市場は日本のGDPには反応せず(兜町は大反発ですが)、オージーデイとなったようです。1月のオーストラリアの失業率が4.1%と市場予想の4.3%より良い数字が出ました。少ない人口ながら前月比で26,800人の雇用を生みました。(現在人口約1,990万人です。)好景気を持続しているようです。対ドルでの週間でのチャートを見ると大きな振幅はあるものの、右肩上がりのきれいなチャートです。シカゴ筋がどんどんポジションを積み増ししている理由が分かります。対円でみると、どうしてもドル/円でのドル下落につられてしまって、撤退せざるをえない局面にぶつかってしまうのですが。
ドル/円は、108円台を見て、輸出のドル売り予約と3月末決算年度末を睨んだ所謂リパトリ(repatriation)と呼ばれる外債などの外貨での受け取り利息などの本国つまり日本への送金玉(円転玉)も出ていたようです。輸出玉は2ヶ月3ヶ月先の予約を入れるのですが、為替のディスカントが2ヶ月で-0.46, 3ヶ月で-0.65です。ということは108.50が直物で押さえられれば、2ヶ月先つまり4月108.04で先物予約ができます。ドル先安(対円)が多くのエコノミストが予測する中、サラリーマン輸出財務担当者としては、どうしてもドル売りを入れたいところです。108.50近辺でのドル売りはかなり出てきそうです。私は108.50を非常に重要視しています。108.50がレジスト(抵抗線)されれば、ドルベア(弱気)は続くと思います。今後の注意点は、12月の米貿易収支(予想615億ドルの赤字)と、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長とポールソン財務長官の議会証言です。ポールソン財務長官は昨日の米金融専門局CNBCで、第二の景気刺激策は計画していない。そして米経済は引き続き成長するが、成長率は鈍化しており、下振れリスクがあるとコメントされています。ただ、金融政策はFRBの管轄下ですから、この分野はバーナンキ議長の今日の議会証言を注視したいと思います。過激な発言(利下げ示唆)が出れば、もう一段のドル/円での下落 ただ106.00を破るかが鍵です。これは108.50以上でのシカゴ筋の利食いがあるかも同様に注目です。つまり、シカゴ筋は108.50と106.00のレンジでは大きくポジションを動かさないということが明白なようです。どちらかを破ると相場の流れは速いと思います。シカゴ筋が更に攻めてくるか(106.00割れ)、それとも守りの利食いに入るか(108.50上)を監視しましょう。それによってドル/円の今後も占えそうです。
ユーロについては、これから発表される2007年の第4四半期ユーロ圏GDPを注視しましょう。同時に最大の経済圏であるドイツのGDPも発表されます。予想はユーロ圏、ドイツとも+0.3%(前期比)です。その後の米バーナンキ議長の議会証言内容からも影響されますが、ユーロ/ドルで、1.4500を破るのか、それとも1.4800方向か見極める材料です。トリシュ総裁がわざわざ東京で記者会見をご丁寧にされているところを読むと、ECB(欧州中央銀行)も目標インフレ率の2.0%を見ているだけに、単純にユーロ売りとは行かないようです。時間稼ぎをしたいというのがユーロ圏高官の本音だと思います。
BOE(イングランド銀行)のインフレ報告書の内容をHPに入って読んでみました。要約すると、ポンドは過去3ヶ月に6%の下落をしており、輸入物価を押し上げています。経済成長が鈍化の兆しを見せている中で、インフレが中期的な目標値である2.0%以下に戻す必要があるということです。1月現在のインフレ指標となるCPI(消費者物価指数)は2.2%ですが、エネルギー価格と輸入物価上昇により更に上昇する懸念があるとのことです。そのレベルについて、英語原文では、「to around the level at which I would be required to write an open letter to the Chancellor.」となっています。I とはキング総裁であり、Chancellorとはブラウン首相のことです。これは面白い表現ですね。キング総裁がブラウン首相に公開書簡を書く必要のある水準にとのことですから、かなり切迫したインフレ率の上昇を読んでいるようです。最後に金融政策の最重要課題は中期的なインフレ抑制に焦点を当てるとしています。昨日公表のインフレ報告書を読むかぎりにおいては、現状BOEの利下げは当面ないようで、次のCPI発表日は3月18日ですから、当然3月6日の金融政策委員会での利下げはなく、インフレを如何に押さえるかの議論に終始しそうです。その後の金融政策委員会のスケジュールは4月10日、5月8日、6月5日と続きます。4月も利下げがパスされ5月以降にまで期待できない可能性があると思います。非常に強いトーンでのインフレファイターぶりのキング総裁のコメントでした。ということで、私もポンド/ドルでの相場観をマイルドな利下げがまだ先になるとの認識に修正します。ということは、ポンド/ドルでいうと、再び1.9700を上回ってくる可能性は十分あるなと踏みます。シカゴ筋のポジション具合を注視しましょう。
それでは Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。