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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
金曜日の午後になるとどっと疲れが出る感じで当レポートを書いています。体力の衰えを感じたくはないのですが。
日本銀行で金融政策決定会合が行われ、政策金利を0.50%に予想通り据え置きました。どちらにも動けない低金利の水準です。昨日のGDP(第4四半期国内総生産)の発表で思わず予想外に良い数字だと感じた委員の方はいるのでしょうが、利上げもできない、利下げもできないという状況です。1.5%くらいのレベルであれば、どちらに動くこともでき金融市場に睨みを利かすことができるのですが。福井総裁の熟慮たる思いがあると思います。為替市場は無反応でしたが、兜町は朝方下げていましたが、ほぼフラットまで回復しています。昨日のGDPと福井総裁に敬意を表して。
昨日米国の貿易収支の統計が発表されましたが、分析してゆくとおもしろいですね。2007年暦年ベースで、ドル安の恩恵で輸出が増え、6年ぶりに赤字が縮小しました。貿易相手国ベースの赤字を見ると中国は10.2%の勢いで増えており、全体の36%を占め、日本は6.5%減で、全体の11.6%に過ぎません。今は昔の感があります。対日での円高是正はもう昔の話のようで、米国はG7で謳われているように、対人民元での為替調整を強く望んでいるようで、日本にはもう貿易問題では目が向かないようです。個別にはGMが大幅赤字となり、全米自動車連盟からトヨタを中心に日本車バッシングが出る程度です。ただ工場も多く米国内に建設され、多くの雇用を生んでいますから、直接の批判は受けないようですが。昨今のユーロ高で多くの欧州人がNYあたりに観光に来ていると聞きます。ドル安の恩恵ではないのでしょうか。日本人もハワイあたりで豪遊したいところですが、如何せん体力が落ちています。小さな所から次第に大きな流れが出てくるようです。ユーロ圏としてもユーロ高を放置しておくと、インフレは押さえられるものの、輸出での対米競争力がなくなります。日本でも、ユーロ高でブランド物の売り上げが落ちるかなと思うのですが、流石日本女性の購買力にはただただ感服です。
モーニングレポートで書きそぶれましたが、ムーディーズが大手モノライン(米金融保証会社)MBIAとアムバックの格付けの見直しを数週間後に完了するとの記事を目にしました。この進捗状態で金融市場が大きく動く可能性があります。数週間後というと、3月第一週と仮定すると、3月7日の2月の米雇用統計、そして3月18日のFOMC(米連邦公開準備理事会)での政策金利決定とだぶらせて考えないといけません。バーナンキFRB議長を追い込めなければ良いのですが。ただ0.50%の利下げはシカゴ先物市場では68%の確率で織り込み済みですが。ドル売りのセリングクライマックスにならなければ良いのですが。現状のポジション具合ですと、この時点では、可能性は少ないと思います。少なくともドル/円に関しては。反対に、全て膿みの出し尽くしでドルの底を打つことさえ考えられるかもしれません。状況を見守りましょう。
昨日の日本の第4四半期GDPが発表されましたが、こちらは住宅投資の落ち込みを輸出と設備投資でカバーしている様相です。ただし、輸出は対米ではなく、新興国特に中東諸国に依存しているようです。石油の力とは恐ろしいものですね。中東諸国にはドルベースでの輸出のようですから、円高の目減りは避けられそうにもありません。いずれにしても年率3.7%とは実感が涌きません。それは、庶民生活はかけ離れた、輸出と設備投資の恩恵だからです。
これからの海外市場ですが、米国時間帯に出される経済指標に注目です。1月鉱工業生産(予想+0.1%)、1月の設備稼働率(予想81.4)、そして2月のミシガン大学消費者信頼感指数(76.3)が発表されます。ドル/円での上値108.50、ユーロ/ドルでの1.4500~1.4800、ポンド/ドルでの1.9700での攻防を注視しましょう。来週月曜日は米国は大統領の日(President Day)と休場となりますから、3連休です。ドル/円での若干買い戻しの利食いが多いかもしれません。
それでは 皆さん良い週末を! TGIF!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。