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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

本当に動かない東京市場でした。兜町が大幅下落しているのですが、ドル/円との連動性がまったくありません。大した買戻しもなく、ドルじり安傾向です。連動性があれば、株安→円高(対ドル)→株安→円高(対ドル)とはなりませんでした。ユーロ/ドルについては、明日を待たないと動けないようです。来日中のペテリング欧州議会議長がユーロ高支持を表明されていますが、全く無視の状況です。ECB(欧州中央銀行)での政策決定理事会の内容次第ですが、金利4%据え置きが予想されますが、その後の記者会見でトリシュ総裁がどんな景気の見方をされるのかが注目されます。米国発のウィルス警戒で利下げも今後ありうるのかが注目です。昨今までは、インフレ懸念派の筆頭で利上げ観測さえ思惑として出ていたのですが、ユーロ/ドルが1.4800を割ってからは、損切りが加速して、逆に利下げ観測さえ出てくる市場環境です。

 

 

スーパーチューズデイの日本時間でしたが、特に金融市場には影響を及ぼしませんでした。


今晩の海外市場ですが、今日は特に目立った経済指標もないようです。明日の
BOE(イングランド銀行)の金融政策委員会での利下げ観測と、ECBでの金利据え置き後の記者会見あたりを追っかけてゆく展開です。(まさかの利下げはないと思うのですが、あったらビッグ・サプライズとなります。)ドル/円では106.00から107.50のレンジを予想しますが、特に106.00をサポートできるかが焦点です。ユーロ/ドルは1.45001.4800のレンジの範囲で推移しそうで、私は欧州金利についての思惑について追っかけるつもりです。まだユーロの損切り玉が出れば、1.4600割れもあるのかなと思います。そんな訳で、ユーロ対円及びポンド/円は、引き続き欧州金利下げ方向でのショートでワークしそうです。

 

 

思い出:ニック・リーソン(Nick Leeson)との出会い-3:ニック・リーソンは大阪証券取引所での株式先物でのポジショニングを始めました。きっかけは、1995117日に発生した阪神・淡路大震災です。この震災により特需が発生するとして、日経平均先物で買い玉を建て続けました。しかし株式市場は続落です。2月に入っても日本経済新聞の株式先物欄を見るとベアリングだけが突出した買い玉を建てています。そして2月中旬にギブアップです。ボルネオに妻と逃げ、フランクフルトの空港で手錠姿で逮捕されたニックの姿をCNNは放送していました。

 

 

教訓ですが、ニックは当時20代後半の若手ディーラーであって、イギリス人の仲間くらいからしか、日本の政治・経済状況を把握できなかったのではないのでしょうか。例のイングリッシュパブで。本当に、日本の相場物に賭けるのであれば、日本人との意見交換するのを怠ったから、日本の経済に実情を掌握できていなかったと思います。私にでも聞いてくれれば良かったのに。日本物に真剣に投資するのであれば、日本に出張してきて、日本を自分の足で調査すべきであったのではなかろうかと思います。そこそのそれまでは日本国債と日本株式で稼いでいたわけですから、出張費くらいは銀行が出してくれるのですが。当時を思い出すと、瞬間これで復興特需がでるのではとの観測がありましたが、そうした期待は直ぐに冷え、日本株は下落し続けました。

 

 

昨今現地事情が十分に分らない国の通貨でのFXペアが増えてきました。真剣に投資するのであれば、やはり現地調査して、政治・経済・文化について詳細に調べなければいけないと私は考えます。オーストラリア、ニュージーランドは日本とも文化・経済の交流があり、またオーストラリア人、ニュージーランド人も多く日本に居住されていますから、現地の事情がほぼ分りますから、投資対象として十分に全ての情報が入る環境にあり、安心して投資できます。しかし、トルコとか南アフリカについては、机上の推測だけで動いているようで、本当の現地の実情が分りません。東ローマ帝国研究とかでトルコを長期に旅行してあわよくば現地の方とメール友達になるとか、ワールドカップの下準備と称して、南アフリカを旅行して現地の実情を十分理解する必要があるのではと、私はニック・リーソンの日本投資失敗から学ぶところがあるのではと思っています。とにかく、投資対象通貨の国には一度は旅行しましょう。

 

 

ところで、現在ニック・リーソンはイギリスサッカーの3部リーグのオーナーをしていると聞きます。社会に貢献したいとの思いが、獄中で涌いてきたというのが彼の結論なのでしょう。

 

 

それでは Have a nice evening!

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

少し硬い話をしますが、為替にも関連してくると思いますので、読み流してください。

 

 

ドル金利について話してみたいと思います。債券投資でイールドカーブ(yield curve利回り曲線)の理論があります。金利水準で足元の金利(日々資金繰り金利)で調達して、長期の国債に投資する機会を金利ディーラーは探します。米国債券市場でその兆しが出てきています。具体的な数字を拾い出してみましょう。昨年の1220日の10年債の利回りは4.03%、そしてフェッドファンドレート(FF rate)が4.25%でしたから長短金利差はマイナス0.22%となります。短期の金利が長期の金利より高くなっている状態のイールドカーブを、インバーティッド・イールドカーブ(inverted yield curve)と呼び、短期で資金を調達して長期で運用するには悪い市場環境と言えます。それでは、その後の数字を追ってみましょう。FRB(米連邦準備理事会)が緊急利下げ(0.75%)を実施後の123日には、10年債が3.41%、FF rate3.5%の金利差はこの時点でもマイナス0.09%となりました。まだインバーティッド・イールドカーブです。そして130日の利下げ(0.5%)後はどうでしょう。10年債が3.56%で、FF rate3%となりました。金利差がプラスの0.56%となりました。この状態を順イールドカーブとかノーマル・イールドカーブ(normal yield curve)と言います。この状況では、短期資金で調達して長期債に投資する妙味が出てきました。それでは今後はどうでしょうか。確かに債券市場に逃避資金が流れ、債券価格が上昇して利回りは低下しています。しかしここにきて大きく利回りが下がりにくくなってきています。短期の先物を買って長期の債券先物を同時に売る動きがあるからです。そして仮に318FOMC(米連邦公開市場委員会)にて0.5%利下げが行なわれたとします。すると仮の話ですが、10年債が3.5%として、FF rate 2.5%とすると、金利差がプラス1.0%となり、更に短期で調達して長期で運用する妙味が増えてきます。債券ディーラーはこのような状態のことを、イールドカーブのスティープニング(steepening)と言い、利回り曲線が立ってくることを期待します。債券ディーラーは積極的にポジションを取りに行き、投資環境が良くなります。参考までに、逆に平坦になることをフラットニング(flattening)と呼びます。具体的に、どんな手法でポジショニングをするかというと、1.単純に短期資金を借りて、長期・中期債で運用するというクラシカルな方法、2.デリバティブ例えば、短期の金利先物を買って、長期の金利先物又は債券先物例えばトレジャリー・フューチャーを売る手法、3.金利スワップ・金利オプションでのポジショニングなどがあります。

 

 

現在利回り曲線が順イールドカーブでスティープニングの方向にきています。ファンド筋、投機筋の中には、債券に一部投資資金を振り向けようとします。確実に収益を上げるには、長短の金利予測に基づいたポジショニングをします。そして何よりも米投資家にとっては、為替リスクが全く発生しません。ファンド筋、投機筋はどんな金融相場にも非常に目敏いです。金、原油などは、かなり荒っぽい展開となっています。株価も不安定です。金は手仕舞い始めているとも聞いています。今週あたりから、どうもこのイールドカーブのスティープニングを狙ったポジショニングを米債券トレーダーは始めたようです。これを、為替市場との関連で見れば、海外での利食い損切りで回収した資金を、為替リスクを受けない債券投資にその比重を向ける可能性が増えてくるのではと思います。その意味で、潜在的なドル買いが出て、ある時気がつくと、為替市場でドルブルトレンド(ドル強気の流れ)が既に出来上がってしまっていたということになっているのではと思います。今年のどこかでドルが底を打ち、上昇トレンドに入ってくるということは、米債券相場の動きを読むと十分に可能性があると私は読みます。そろそろドルの底打ち時期を研究しないといけない時期にきているようです。

 

 

堅い話でしたが、今後の為替相場の参考になるかと思います。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

為替相場が昨日の夕方からジェットコースター状態となっています。振り返ってみましょう。

 

 

欧州時間朝方に1月ユーロ圏非製造業PMIPurchasing Managers Index)が発表され50.6と予想の52よりも悪い数字となりました。そして12月のユーロ圏小売売上高がマイナス0.1%(前月比)とこちらも予想のプラス0.2%とは反対の数字が出てしまいました。ミロウ独財務相のユーロ高牽制発言もあり、ユーロ金利の引き下げ観測まで出て、ユーロ/ドルが大きく下げました。昨日私はストカスティックがファーストとスローが交錯しており、ユーロ売りサインと指摘しました。また、シカゴ筋のポジションがユーロロングに傾いており、ポジションが減りつつあるところで、まだコストが1.4800とか1.4700と指摘しました。この二つのことを考え合わせると、まったくの損切り相場です。ファンド筋及び投機筋が怪我をしないうちにポジションを手仕舞いしたと想像します。というのは、相場を見ていて、1.4800を割ってからは、全く反転せず1.4700台突入の下値1.4622までNY市場で付けたようでした。現在1.4650近辺でもみ合っていますが、ファンド筋および投機筋は今後の作戦を練っているはずです。チャート的には次の節目は1.4500です。ドル/円は違う展開でしたから後程解説します。そしてNY市場に移ります。

 

 

ここでも大きな動きです。1月のISM(供給管理協会)非製造業景況指数が発表され41.9と市場予想の53.0を大きく下回り、景気判断の分かれ目といわれる50をも割ってきました。これで一気にウォール街が慌ててしまった。ダウ平均は結果的に370ドルの大幅下落の債券買いへと資金が向かい、対円でのドル売りとなりました。318日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)にての利下げ観測が強く出ています。シカゴ先物市場では76%の確立で0.50%の利下げを織り込んだ取引となっています。

 

 

ここで為替市場について入りましょう。ユーロ/ドルは既に話しましたとおり、損切り相場です。ファンド筋、投機筋のポジションが非常に軽くなっているはずです。ユーロについては上にも下にも動けるというのがシカゴ筋です。ところで、ドル/円はどうでしょか?シカゴ筋のドル/円のドルショート(ドル売り持ち)の主なポジションはまだ上の109111でのコストと思われます。従って今回のドル買戻しの動きに対しても全く動揺していません。NY市場で107.75を付けましたが、ISMの数字で再度のドル売り仕掛けがあったようですね。これも金曜日のシカゴの数字発表を見れば分ります。夕方から107円台をつけ、私も107.50までは行かないのではと思っていたのですが、買戻しが想像以上に強かったといえます。一度買い戻した筋が、慌てて、ドル売りポジションに戻しているような感じです。従ってジェットコースターの山に到着すると再び急降下ということです。再び106.00を割るかどうかがポイントとなってきます。ユーロ/ドルとドル/円とはまったく異なった動きですからご注意を。そしてくれぐれもユーロ/円は銀行間取引ではユーロ/ドルとドル/円に分解されてそれぞれの担当者が責任をもってポジションを管理していることを指摘しておきたいと思います。ユーロ/円での単独の市場が為替市場にはないということをリマインドしたいと思います。

 

 

これからの予想ですが、振り出しです。ドル/円は106.00を意識した展開に再び戻りました。円金利はゼロ金利状態ですから、米国の経済見通し、つまり利下げ観測、モノライン(米金融保証会社)の格付けの問題あたりを見ながらの展開です。シカゴ筋は既に指摘の通りドルショートですから、いつでも利食いのドル買戻しができる体制です。相場的にはもう一度ドル買戻しが入り、318日まで引っ張ってほしいものです。ドル/円でのビッグピクチャーに変わりなしです。ユーロ/ドルはユーロ金利の思惑が混乱しています。明日のECB(欧州中央銀行)政策決定理事会で金利据え置きが大勢です。トリシュ総裁を中心にインフレ警戒派が強そうで、利下げはなさそうです。1.4500が次の節目ですが、そこまでは現状ゆかないと思います。

 

 

午後のレポートでは米国のイールドカーブ(利回り曲線)について少し語りたいと思っています。

 

 

それでは今日もしっかりと相場と向かい合いましょう。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

今日のオージーについては、東京時間帯で動く数少ない為替相場です。予想通りオーストラリア準備銀行(RBA(Reserve Bank of Australia)は、政策金利のキャッシュレートを0.25%引き上げて、7%としました。オージーロングで待ち構えていた投機筋がすかさず発表前後から売りを入れていたようです。オージー/ドルは下値0.9032近辺まで付けたようです。しかし、結構オージー強いなという印象です。チャート的には0.9100は非常に重要な節目となります。今後の展開はこの節目を破ってくるかにかかってきます。世界的な金利低下局面の中、中央銀行のインフレ目標値の2%を上回っており、更なる利上げの可能性を示唆する向きもあるようです。オージー/円も利食い一巡の後は、再びオージー買いが入っているようです。米国、欧州の金利が低位に推移する中、ファンド筋も目を付けています。オージーロングを今後持っていても、大きな怪我にはつながらないと思います。私は今週金曜日発表の25日(本日)時点でのシカゴCMEのポジション具合を見てみたいものです。(来週月曜日は日本休日のため、火曜日にレポートする予定です。)

 

 

ひとつの祭りが終わり、次に進みましょう。これから海外市場の推測してみましょう。欧州時間帯には、12月のユーロ圏小売売上高(予想+0.2%前月比)が出ます。ECB(欧州中央銀行)理事の金利の見方が割れていますので、この数字も景気の判断をする材料となります。木曜日に定例理事会が予定されています。また米国時間帯では1月のISM(供給管理協会)発表の非製造業景況指数(予想53.0)が発表されます。50を超えていれば、景気判断としては良いと言える指数です。また明日の日本の午前中に大勢が判明すると思うのですが、米大統領選の予備選・党員集会の注目日スーパーチューズデイ(Super Tuesday

を迎えます。そろそろ候補者が最終的に絞られてきます。特に共和党は誰になるのでしょうか?

 

 

ユーロ/ドルは1.4800を上回ったところでまったくの凪の状態です。どちらかに動くのですが、どちらでしょうか?ストカスティックで読むとファーストとスローが交錯してユーロ売りのサインなのですが、なかなか1.4800が割れません。シカゴ筋のポジションから判断するとユーロロングのポジションが落ちてきていますから、ファンド筋は現在のコスト近辺かその下の1.4700近辺で余り妙味のあるポジションとは言えません。ドル買戻しのニュース材料が出ると、ポジション落しのユーロ売りのドル買いが出ます。こちらは一旦動くと早いと思います。損切り的な早い動きとなると読みます。従って、1.4800水準での監視は非常に重要です。シカゴのファンド筋もコストの余裕は余りないように思えてなりません。今後の長期の金利差を考えるとユーロ買い方向と思うのですが、慎重に行きましょう。ドル/円は106.00がブロックされ、108.50106.00のレンジ相場です。シカゴのポジションを読むと円ロングのドルショートが溜まっていますから、ドルの戻りは、一旦加速がつくと早いと思います。ただ、108.50までのドル買戻しはどうかとは思います。戻って107.50近辺かというところです。こちらは、米経済と金利動向だけを注意すれば良さそうです。

 

 

思い出:ニック・リーソン(Nick Leeson)との出会い-2:ゴルフコンペの後、またまた会食パーティーです。楽しくお酒を飲みながらのパーティーでもう誰が誰だか分らなくなりました。ニック・リーソンともまたいろいろと話しましたが、日本のことは何も話しませんでした。そしてシンガポールに戻る船旅もあっという間に過ぎました。その後、数ヶ月当地に滞在することになっていたのですが、イギリス人はイギリス人の業種は問わず市場物を扱うトレーダーで夜は固まっていました。私は日本人ひとりで無派閥です。しょうがないからイギリス人の仲間に連れられて夜の世界へ。金融街の側を流れる川沿いにボートキー(Boat Quay)と呼ばれる観光名所が現在でもあるかと思います。その一角にイギリス人トレーダーの溜まり場のイングリッシュパブがあるのですが、そこによく連れられて行かれました。そこが、まさしくニック・リーソンの情報網の真っ只中でした。カウンター一本のパブでイギリス人を中心として深夜まで金融の情報交換を含めて集まっていました。しかし、私はそこに、ニック・リーソンの落とし穴があったのではと推測します。事件が発覚した後、当地を訪れ、仲間のマイケルと夜飲みに行って、彼が、あの有名なニック・リーソンはいつもお前の座っているこの席でビールを飲んでいたと説明してくれました。マイケルもニックを良く知る人物ですが、今はどこで何をしているのか音信不通です。ニック・リーソンの落とし穴についての私の推測は明日話しましょう。To be continued.

 

 

それでは、Have a nice evening!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

今日はオージーの話からします。オーストラリア準備銀行が本日理事会を開催し、政策金利を発表します。現在の政策金利であるキャッシュレートは6.75%ですが、0.25%引き上げて7.0%にする観測が強いようです。インフレ率(12月のCPI(消費者物価指数))が3.0%、10月~12月の住宅価格指数が前期比で+3.2%と、世界的なサブプライム関連発生のウィイルス感染をしていないかの良い数字です。好調な景況感を維持しているようです。(羨ましい。)インフレ回避が第一優先順位の中央銀行のようです。シカゴ筋のポジションを見ても129日現在ネットロングの16,309枚です。今年の推移を読むと、122日のネットロングが5,607枚と底となっています。この時のオージー/ドルが0.8700近辺です。ということは、ファンド筋はこのあたりのコストと思ってよいのではないのでしょうか。恐らく現在はもっとロングが積みあがっていると思われます。従って、利上げの発表があれば、一旦利食いの売りをシカゴ筋はかけてくるのではと思います。チャート的に見ても、オージー/ドルでの0.9100は重要な節目です。従って、オージー/円でも利食いが出るものと予想されます。チャートをみるともう既に利食い売りが入っているかにも見えます。従って、オージーロングのポジションを積みたい方は、一旦利食い(下押し)の後まで様子を見たほうが良いのではと思います。ところで、発表時間はシドニー時間午後230分ですから、日本時間ではお昼の1230分です。昼食も早めにして相場と向かい合いましょう。

 

 

昨日の海外市場は欧州および米国の経済指標とも全く予想通りの数字で無反応です。ウォール街も意外とNYジャイアンツの優勝で盛り上がらず、逆に下げて終了したようです。米金融当局と政府はやるだけのカードは既に切ってしまいました。一番の焦点はモノライン(米金融保証会社)の格下げの話がどうなるかにかかってきます。サブプライムローン以外の優良な地方債まで影響を受けてはその影響は甚大です。モノラインの保証する証券は2兆ドル(約213兆円)超あり、価格が5%下がると1000億ドル(約106000億円)の損失計上する計算となります。これを楽観的にとるか、悲観的にとるかによって、金融市場の流れが変わってきます。楽観的に見る市場関係者に中には、既に年後半での米経済の急回復を読み、ドルも戻し基調と読む関係者がぼつぼつ出始めています。昨年1225日の当ブログ「クリスマスの瞑想」で私も妄想しましたが、そんな機運が生まれる雰囲気が少し出始めています。注意しましょう。

 

 

今日の東京市場はまず初めに語りましたオージーについて焦点となります。ドル/円は106.00がやはり相当硬く、またシカゴのポジションを見てもドルショート(ドル売り)が相当溜まっているようで、買戻しの利食い展開ではないのでしょうか。上の107.50近辺くらいはあるのかなといったところですが、狭いレンジに終始しそうです。ユーロ/ドルは、私の意に反してやはり1.4800は硬そうです。ECB(欧州中央銀行)理事のクラウス・リーバー氏が、インフレ抑制のための措置はするとの発言で、やや利上げ派の勢いが増しているのでしょうか。こちらもECBメンバーの発言を見ながらの展開です。

 

 

思い出:ニック・リーソン(Nick Leeson)との出会い:先週の火曜日のモーニングレポートでは、過去の相場損失事件について列挙しました。その中で、1995年に起きたベアリングブラザーズ・シンガポール支店株式先物トレーダーによる巨額損失のことは、私個人にとっては思い出となっています。なぜならば、私はこの損失事件を引き起こしたニック・リーソンと会ったことがあるからです。この損失事故により、約1500億円の損失を計上し、結果的に女王陛下の資金運用先として有名でしたベアリングブラザーズは崩壊しました。長期出張でシンガポール支店に滞在していると、週末は暇で何をするのか困ってしまいます。ある時、外為ブローカーさんから、週末のゴルフしませんかとのお誘いを受けました。それはシンガポールに近いインドネシアのバタム島でのゴルフ旅行でした。暇でしたので、その週末を楽しみにしました。船着場で集合しての小旅行です。ほとんどが欧米人で東洋人は私ともうひとりの日本人の方でした。朝飯を食べていたら目の前に髪のちょっと薄くなった痩せたイギリス人がいました。ちょっと話して、さあ、ティーオフです。前の組にいたそのイギリス人は左利きで、大きく曲げて1番ホールに出てゆきました。私の組はイギリス人、カナダ人、アメリカ人と私です。私も左利きで大きく曲げてのスタートでした。前の組の例のイギリス人は右に左に曲げて大いに苦労していました。そして、昼飯。前にハーフを上がった組のメンバーと昼飯です。目の前の例のイギリス人と、にこやかにくだらない冗談を話しながら楽しく過ごしました。まさか、この人物があの大事件を起したニック・リーソンでした。イーブニングレポートで続編を書きます。

 

 

それでは今日もがんばりましょう。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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