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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
為替相場が昨日の夕方からジェットコースター状態となっています。振り返ってみましょう。
欧州時間朝方に1月ユーロ圏非製造業PMI(Purchasing Managers Index)が発表され50.6と予想の52よりも悪い数字となりました。そして12月のユーロ圏小売売上高がマイナス0.1%(前月比)とこちらも予想のプラス0.2%とは反対の数字が出てしまいました。ミロウ独財務相のユーロ高牽制発言もあり、ユーロ金利の引き下げ観測まで出て、ユーロ/ドルが大きく下げました。昨日私はストカスティックがファーストとスローが交錯しており、ユーロ売りサインと指摘しました。また、シカゴ筋のポジションがユーロロングに傾いており、ポジションが減りつつあるところで、まだコストが1.4800とか1.4700と指摘しました。この二つのことを考え合わせると、まったくの損切り相場です。ファンド筋及び投機筋が怪我をしないうちにポジションを手仕舞いしたと想像します。というのは、相場を見ていて、1.4800を割ってからは、全く反転せず1.4700台突入の下値1.4622までNY市場で付けたようでした。現在1.4650近辺でもみ合っていますが、ファンド筋および投機筋は今後の作戦を練っているはずです。チャート的には次の節目は1.4500です。ドル/円は違う展開でしたから後程解説します。そしてNY市場に移ります。
ここでも大きな動きです。1月のISM(供給管理協会)非製造業景況指数が発表され41.9と市場予想の53.0を大きく下回り、景気判断の分かれ目といわれる50をも割ってきました。これで一気にウォール街が慌ててしまった。ダウ平均は結果的に370ドルの大幅下落の債券買いへと資金が向かい、対円でのドル売りとなりました。3月18日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)にての利下げ観測が強く出ています。シカゴ先物市場では76%の確立で0.50%の利下げを織り込んだ取引となっています。
ここで為替市場について入りましょう。ユーロ/ドルは既に話しましたとおり、損切り相場です。ファンド筋、投機筋のポジションが非常に軽くなっているはずです。ユーロについては上にも下にも動けるというのがシカゴ筋です。ところで、ドル/円はどうでしょか?シカゴ筋のドル/円のドルショート(ドル売り持ち)の主なポジションはまだ上の109~111でのコストと思われます。従って今回のドル買戻しの動きに対しても全く動揺していません。NY市場で107.75を付けましたが、ISMの数字で再度のドル売り仕掛けがあったようですね。これも金曜日のシカゴの数字発表を見れば分ります。夕方から107円台をつけ、私も107.50までは行かないのではと思っていたのですが、買戻しが想像以上に強かったといえます。一度買い戻した筋が、慌てて、ドル売りポジションに戻しているような感じです。従ってジェットコースターの山に到着すると再び急降下ということです。再び106.00を割るかどうかがポイントとなってきます。ユーロ/ドルとドル/円とはまったく異なった動きですからご注意を。そしてくれぐれもユーロ/円は銀行間取引ではユーロ/ドルとドル/円に分解されてそれぞれの担当者が責任をもってポジションを管理していることを指摘しておきたいと思います。ユーロ/円での単独の市場が為替市場にはないということをリマインドしたいと思います。
これからの予想ですが、振り出しです。ドル/円は106.00を意識した展開に再び戻りました。円金利はゼロ金利状態ですから、米国の経済見通し、つまり利下げ観測、モノライン(米金融保証会社)の格付けの問題あたりを見ながらの展開です。シカゴ筋は既に指摘の通りドルショートですから、いつでも利食いのドル買戻しができる体制です。相場的にはもう一度ドル買戻しが入り、3月18日まで引っ張ってほしいものです。ドル/円でのビッグピクチャーに変わりなしです。ユーロ/ドルはユーロ金利の思惑が混乱しています。明日のECB(欧州中央銀行)政策決定理事会で金利据え置きが大勢です。トリシュ総裁を中心にインフレ警戒派が強そうで、利下げはなさそうです。1.4500が次の節目ですが、そこまでは現状ゆかないと思います。
午後のレポートでは米国のイールドカーブ(利回り曲線)について少し語りたいと思っています。
それでは今日もしっかりと相場と向かい合いましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。