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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
今日はオージーの話からします。オーストラリア準備銀行が本日理事会を開催し、政策金利を発表します。現在の政策金利であるキャッシュレートは6.75%ですが、0.25%引き上げて7.0%にする観測が強いようです。インフレ率(12月のCPI(消費者物価指数))が3.0%、10月~12月の住宅価格指数が前期比で+3.2%と、世界的なサブプライム関連発生のウィイルス感染をしていないかの良い数字です。好調な景況感を維持しているようです。(羨ましい。)インフレ回避が第一優先順位の中央銀行のようです。シカゴ筋のポジションを見ても1月29日現在ネットロングの16,309枚です。今年の推移を読むと、1月22日のネットロングが5,607枚と底となっています。この時のオージー/ドルが0.8700近辺です。ということは、ファンド筋はこのあたりのコストと思ってよいのではないのでしょうか。恐らく現在はもっとロングが積みあがっていると思われます。従って、利上げの発表があれば、一旦利食いの売りをシカゴ筋はかけてくるのではと思います。チャート的に見ても、オージー/ドルでの0.9100は重要な節目です。従って、オージー/円でも利食いが出るものと予想されます。チャートをみるともう既に利食い売りが入っているかにも見えます。従って、オージーロングのポジションを積みたい方は、一旦利食い(下押し)の後まで様子を見たほうが良いのではと思います。ところで、発表時間はシドニー時間午後2時30分ですから、日本時間ではお昼の12時30分です。昼食も早めにして相場と向かい合いましょう。
昨日の海外市場は欧州および米国の経済指標とも全く予想通りの数字で無反応です。ウォール街も意外とNYジャイアンツの優勝で盛り上がらず、逆に下げて終了したようです。米金融当局と政府はやるだけのカードは既に切ってしまいました。一番の焦点はモノライン(米金融保証会社)の格下げの話がどうなるかにかかってきます。サブプライムローン以外の優良な地方債まで影響を受けてはその影響は甚大です。モノラインの保証する証券は2兆ドル(約213兆円)超あり、価格が5%下がると1000億ドル(約10兆6000億円)の損失計上する計算となります。これを楽観的にとるか、悲観的にとるかによって、金融市場の流れが変わってきます。楽観的に見る市場関係者に中には、既に年後半での米経済の急回復を読み、ドルも戻し基調と読む関係者がぼつぼつ出始めています。昨年12月25日の当ブログ「クリスマスの瞑想」で私も妄想しましたが、そんな機運が生まれる雰囲気が少し出始めています。注意しましょう。
今日の東京市場はまず初めに語りましたオージーについて焦点となります。ドル/円は106.00がやはり相当硬く、またシカゴのポジションを見てもドルショート(ドル売り)が相当溜まっているようで、買戻しの利食い展開ではないのでしょうか。上の107.50近辺くらいはあるのかなといったところですが、狭いレンジに終始しそうです。ユーロ/ドルは、私の意に反してやはり1.4800は硬そうです。ECB(欧州中央銀行)理事のクラウス・リーバー氏が、インフレ抑制のための措置はするとの発言で、やや利上げ派の勢いが増しているのでしょうか。こちらもECBメンバーの発言を見ながらの展開です。
思い出:ニック・リーソン(Nick Leeson)との出会い:先週の火曜日のモーニングレポートでは、過去の相場損失事件について列挙しました。その中で、1995年に起きたベアリングブラザーズ・シンガポール支店株式先物トレーダーによる巨額損失のことは、私個人にとっては思い出となっています。なぜならば、私はこの損失事件を引き起こしたニック・リーソンと会ったことがあるからです。この損失事故により、約1500億円の損失を計上し、結果的に女王陛下の資金運用先として有名でしたベアリングブラザーズは崩壊しました。長期出張でシンガポール支店に滞在していると、週末は暇で何をするのか困ってしまいます。ある時、外為ブローカーさんから、週末のゴルフしませんかとのお誘いを受けました。それはシンガポールに近いインドネシアのバタム島でのゴルフ旅行でした。暇でしたので、その週末を楽しみにしました。船着場で集合しての小旅行です。ほとんどが欧米人で東洋人は私ともうひとりの日本人の方でした。朝飯を食べていたら目の前に髪のちょっと薄くなった痩せたイギリス人がいました。ちょっと話して、さあ、ティーオフです。前の組にいたそのイギリス人は左利きで、大きく曲げて1番ホールに出てゆきました。私の組はイギリス人、カナダ人、アメリカ人と私です。私も左利きで大きく曲げてのスタートでした。前の組の例のイギリス人は右に左に曲げて大いに苦労していました。そして、昼飯。前にハーフを上がった組のメンバーと昼飯です。目の前の例のイギリス人と、にこやかにくだらない冗談を話しながら楽しく過ごしました。まさか、この人物があの大事件を起したニック・リーソンでした。イーブニングレポートで続編を書きます。
それでは今日もがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。