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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

今日午後初めて為替の動きについて情報を入れました。

 

 

為替相場が動いている場合には、適時情報を入れたいと思いますので、当ブログを日中時々クリックしてみてください。

 

 

また最初に訂正のお詫びをいたします。モーニングレポート中のドル/円109.31の水準は21日移動平均線ではなく21時間移動平均線の間違いでした。訂正します。21日移動平均線は111.93です。今後気をつけますのでお許しの程を。参考までに21日移動平均線は中期的な動きを、21時間移動平均線は、短期の動きを予測する参考値となります。

 

 

東京時間帯としてはナイスムーブメントでした。朝方オーストラリア11月小売売上高が発表され、+0.8%と予想の0.5%より高く、健全な経済成長をしているとしてオージー買いとなりました。日本の投資家も追随したようで、オージー/円での上昇となりました。

 

 

午後に入り、何気なくぼやっと画面を見ていたら、ユーロ/ドルでの大口の買いが入っているのに気が付きました。ユーロ/円でのポジション構築かドル/円での買いを誘発して、注目していた109.30近辺をあっさり上回ってゆきました。ただ、NY市場の高値109.80近辺まで上昇する勢いはなさそうです。

 

米金融当局が現在一番心配しているのは、スタグルレーション(不景気下でのインフレ(物価上昇))と思われます。FRB(米連邦準備理事会)のメンバーの各地区連銀総裁は、ことあるごとにインフレ懸念が残ると指摘しています。確かに、原油が1バーレル100ドルに迫ろうとしており、金価格の史上最高値更新、エコ燃料の資源としてのコーン、大豆といった穀物価格の上昇とインフレ懸念は差し迫ったものです。またドル安も輸入物価インフレの火元ともなり得ます。反対にサブプライム問題から深刻さを増す米景気の後退は避けようもありません。

 

 

確かにフェルドスタイン・ハーバード大学教授などは大幅利下げの必要性を訴えています。130日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利下げに留めるべきか、それとも大胆に0.50%引き下げてしまうべきか。外野席のエコノミスト、金融市場参加者は0.50%の引き下げのほうがメディア受けはしますし、相場的には読みやすいのではないのでしょうか。早く各金融相場の目標地点に到達するからです。しかし、政策決定を実際に決める各地区連銀総裁、そしてバーナンキ議長は、初めから切り札の0.50%利下げを実施するのはためらうのではと思います。もしも、市場が0.50%利下げしても株価が戻らなかったら、その次の一手は何になるのでしょうか。金融市場は更なる追加利下げを催促してくるものと思われます。次回318日のFOMCで簡単に0.25%もしくは0.50%の利下げすることなどは難しいと思われます。何の切り札もFRBは持たなくなり、財務省主導の財政政策に頼らざると得なくなります。グリーンスパン流にデータ重視を踏襲するバーナンキ議長としては、今回はスタグフレーションの危険性があることを考慮して0.25%の利下げに留め、金融市場の動向を見極めることのほうが無難な策ではないのでしょうか。そして318日に再度0.25%の引き下げを実行する方向へと。市場が催促する大幅利下げであれば、金融市場に屈したFRBとして禍根を残すこととなります。現在は月末までにデータを分析して、どのカードを切るべきかの分析に入っていると思われます。今後余程米国株式が更に大幅に下落するような場面がなければ、ハートのエースは切らず、ハートのクイーン位にして、次の一手を打てる体制にしてゆくのがバーナンキ流ではないかと思います。

 

 

月末までは0.25%か0.5%になるのかの情報戦となりますが、ここは冷静に状況を見守りましょう。

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

ユーロ/ドルでの大口のユーロ買いが入っているようで、結果的にドル/円でのドル買いを誘発しているようです。つまりユーロ/円のロングポジション(買い持ち)でも動いているようです。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

金価格がNY市場で1オンス880.30ドルと1980121日につけた873ドルを28年ぶりに更新して最高値をつけました。金価格が最高値をつけるということは、インフレ懸念、ドル安、逃避資金の避難先の3つの意味合いを持ちます。為替に理由付けするとドル安が根底にあり、米国経済にインフレ懸念があるということです。ということで、ビッグピクチャーが更に確認できたことが読者の方にもご理解できたのではと思います。ドルベアー(ドル弱気)が海外投資家、投機家、ファンド筋に浸透してきています。金価格には引き続き注目しましょう。あとで、少し金についての話をしますのでお楽しみに。

 

 

海外市場を振り返ってみましょう。結論を先に言いますと、米経済の悲観論に対してドル売りに反応しやすくなってきています。少しドル売りエネルギーのガスが少しばかり抜けてきているようです。サブプライム問題がまた話題の中心となりそうな雰囲気です。昨日のNYダウは大幅下落ですが、理由が二つありました。ひとつは米大手企業の業績が悪化するとの懸念と、もうひとつが米国最大の住宅ローン会社カントリー・ワイド・フィナンシャルの倒産の噂でした。サブプライム問題の深刻さを伺えます。株式資金が債券市場に流れ、10年債の金利が3.78%まで下落しました。(年末1227日には4.20%でした。)

金融当局からもヒントが出ました。プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が、「米国の経済成長が予想よりも確実に弱体化しているようであれば(substantially weaker)、更なる利下げが必要になる。」と発言されています。ただインフレ懸念にもコメントされています。130日のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げは確実ですが、それではどれだけ、0.25%、それとも0.50%のどちらかであるかが焦点となっています。これについてはイーブニングレポートで少し詳しく述べてみますのでお楽しみに。

 

 

本日の東京市場も典型的な癖で動きそうです。実需のドル買い、すなわち輸入のドル買い手当てがまだまだ入りそうです。輸出のドル売りは昨年末に113円近辺でかなり手当てを終えているようです。夕方まではドル/円で109.31(移動平均線21時間)近辺までは行きそうな雰囲気です。その後の欧州市場、米国市場ではビッグピクチャーを念頭に入れておきましょう。

 

 

今昔物語:もう20年程前になりますが、フォレックス(外国為替)セミナー参加と出張でスイスのチューリッヒに3週間程滞在しました。フォレックスセミナーには世界中の銀行為替担当者、投資家、そして各国中央銀行担当者が参加しました。2週間のセミナーの1日は金についての研修です。その日は遠足気分でした。チューリッヒからバスで2時間かけてフランス語圏にあるノイシャッテルという銀行の金精錬所見学が企画されていました。建物に入るときは同じ銀行員であっても持ち物チェックの、写真撮影は厳禁でした。

 

金の精錬工程を見学しました。南アフリカやオーストラリアから持ち込まれた金の塊は、最初の段階で正露丸程度の小玉にされます。そして次の工程で金のパウダーに精錬されます。金の砂は本当にきれいです。そして最後に型に流し込み、銀行印(スイス銀行の3つの鍵の刻印(three keys)が押されます。現在でも世界最高のステイタスの刻印です。最後に一番奥にある金庫に案内されました。そこには大量の金の延べ板というか塊(インゴットと言います。)が置かれていました。まるでインディージョーンズかナショナルトレジャリーの世界です。担当者からひとつ持ち上げてはと勧められ、持ち上げてみました。本当に重いです。ずっしりとした重さで持ち上げるのが困難な程でした。ここが有名な世界最高品質の金塊の生産地かと感慨深く思ったものです。最高品質の金塊はフォーナイン(four nine)と呼ばれる99.99%の純度を誇るものです。

 

午後早くこの日の精錬所見学が終わり、スイスの農家の納屋に準備されたワイン、チーズ、サラミを肴に宴会がありました。世界中からの参加者がお互いに良く知り合う機会となり、私もその時にドイツ連邦銀行(ドイツブンデスバンク)の方とも知り合いました。またNY,

London, San Francisco, Toronto, Parisなどからの銀行ディーラーとも知り合いとなりなかなかの演出でした。チーリッヒまでのバスの中は、ワインを持ち込んでのお祭り騒ぎで、あっという間に着いてしまい、その後、また再びチューリッヒの夜の街にみんなで繰り出した楽しい思い出があります。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

東京時間帯は実需のドル買いが優勢のようでした。またモーニングレポートで指摘しましたように、少しドル売りのガス抜きが必要なようです。少しドルの買戻しが入ってこないと、再度のドル売り仕掛けができないようです。ドル/円での109.50から110.00近辺でもう少しもみあい、再度米国経済の悪い数字、サブプライム関連での問題拡大、そして月末のFOMCへ突き進むみ、ドル売りが加速するのが理想なのですが。

 

 

昨日あたりから米政府当局者(大統領、財務長官など)が口先介入でドル安を牽制し始めています。政策金利だけを比較すると、米国のFFレート(フェドファンドレート)が現在4.25%ですが、仮にFOMCにて0.50%の利下げが実施されると、3.75%となります。反対に今週予定のECB(欧州中央銀行)の理事会では域内のインフレが気になるようで政策金利の変更はなさそうですから、4%です。すると、EU圏と米国の金利が逆転します。これでは資金の流れが欧州へ、つまりユーロへと加速します。即ちユーロ高のドル安となります。この点を米当局者は恐れているような気がします。米当局は対円ではなく対ユーロに対して牽制をしていると言えると思います。そのことを計算すると投機筋はドル/円でのドル売り仕掛けの方がやりやすいと思っているのは明らかなようです。この意味から、単に金利差だけを狙ったユーロ/円のロングポジション(買い持ち)は非常に危険だと私は思います。反対にショートポジション(売り持ち)の方が面白いと思います。

 

 

フェルドスタイン・ハーバード大学教授がCNNとのインタビューで米景気後退回避には減税と大幅な利下げが必要であると答えています。フェルドスタイン教授はブッシュ大統領の知恵袋で英語ではブッシュのファーザー(father)との表現が使われています。ブッシュ大統領としても任期の最後の年、あわよくば共和党の候補者に次期大統領を引き継ぎたいと思っているはずですから、景気に対しては最善の策を尽くすと思われます。大統領選挙の年は、最後はハッピーエンドで故郷テキサスに帰りたいに違いありません。

 

 

これからの海外市場では特に目立った経済指標はありません。米政府高官の発言が引き続きあるようで、もう少しドルが買い戻されるのではと思います。ドル/円で110.00あたり近辺かなというところです。

 

 

それでは。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

昨日から小康状態の為替市場です。ドル/円では年末からのドルショート(ドル売り)の海外勢が早くも利食い材料探しのドル買いをしているように思えます。ただ基本はドル安方向と思います。130日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ観測が市場の焦点です。

 

 

昨日の海外市場を振り返ってみます。欧州市場では12月の消費者信頼感指数-9と市場予想の-8より若干悪いものの予想の範囲内、そして11月の生産者物価指数は4.1%(前年比)とこちらは予想の4.0%より若干良い数字とまちまちで市場へのインパクトはありませんでした。米国市場では、いろいろと口先介入がでました。ブッシュ大統領は、「米国経済は弾力性と柔軟性がある。」 また減税法案の議会通過を要請しています。またポールソン財務長官は、「強いドルは国益に叶う。」(この言葉は歴代大統領、財務長官の決まり文句です。)としてドル安を牽制しています。これらの言葉で利食いのドル買戻しが出ているようでした。また昨日とは一転してインフレ懸念の言葉が市場に出始め、FOMCでの大幅利下げはないのではとの見通しも出ました。これもかっこうのドル買戻し材料となりました。原油価格、金価格も小休止で、株も何とか水面上に顔を出しました。これも利食いのドル買戻し材料となっているようです。

 

 

そんなわけで、今日の東京市場も昨日同様、実需筋のドル買い、ドル売りが出て、若干ドル買い戻しの動きがでてくるのではと思います。テクニカル的に見ても、ドル/円でのストカスティックの10前後はオーバーソールド(oversold 売られすぎ)の域であり、またユーロ/ドルもストカスティック90前後とこちらはオーバーボート(overbought 買われすぎ)の域でありますから、市場参加者はここから積極的にドルを売ろうとはしないようです。もう少し昨年末からのドル売りに対して溜まったガス抜きが必要なようです。

 

 

余談:今日の日経新聞のYEN漂流は興味深い記事でした。スペインに昔大量の日本人の定年退職者を送り込み、最後の人生海外でのんびり暮らすとの計画がありました。しかし、計画は頓挫してしまいました。それは日本の国力が確かに落ちているのが理由のようです。1999年まではスペインではペセタが流通していて、旅行していても本当に安く宿泊でき、食事をすることができました。それが通貨統合後ユーロに移行してからは旅行するのが高くなってしまったのが実感です。昼の定食を食べても通貨統合前は500円位の感覚で食べられましたが、現在では8ユーロと約1300円です。マンションも以前は1000万円以下で買えたものが、現在では3000万円以上と倍以上です。昔海外のディーラーが日本に来たとき、1ドルは100円感覚で使えばよいのではと言っていたことを覚えています。それがロンドンでは、現在地下鉄の最低運賃が円換算で1000円です。個人的には1ドル100円、1ユーロ100円感覚の生活ができれば、日本人も大いに昔同様欧米諸国をのんびり旅することができるのですが、本当に残念でありません。皆さん日本の国力を再浮上させるようにがんばりましょう。愚痴が入ってすいません。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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