[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
日本株が上昇し安心感が出ているようです。また米証券会社のメリルリンチがシンガポール政府系ファンドから50億ドル(約5600億円)資本支援を受けるニュースくらいが目立ちました。ユーロ/円の売りで若干ドル/円が売られているように見えます。
クリスマス前に敢えてポジションを取るような投資家はいないと思います。家族と恋人と、またひとりで楽しく祝うのが欧米の風習です。動きがあるとすればNY時間帯に発表される経済指標で、米経済に良い数字が出た場合にドルショートのポジションを軽くする行動を起すくらいでしょう。薄商いですから意外と値が飛ぶかもしれません。また短期売買でドルロングの参加者が大胆にポジションを増やしてゆくことは考えにくいと思います。
今晩発表される米国経済指標では12月のミシガン大消費者景況感指数に注目です。11月の76.1に対して予想は74.5とかなり悪くなると見ています。例によって悪い数字には反応せず、良い数字に反応する海外市場です。また11月の個人所得(予想0.5%前月比)、11月の個人支出(予想0.8%)も発表されます。思いがけず良い数字が出ると、特にユーロ/ドル、ボンド/ドルでのドル買いが出ると思われます。
為替市場のコメントを読んでいると1週間ほど前までは、ドル巻き戻し、ドル買戻しという表現から、今週はドルを買う動きだとかドル買いサインといった言葉に代わってきているかのようにも思われます。噂が投資家の心理を揺さぶり、噂が本物の動きに次第に変わって本物の流れになってしまうことは相場の世界ではよくある古典的な動きです。そうしてドルが吹き上がったら案外天井で再びドルベアへと。ドル/円の116.00が天井でその後ドル安となれば理想的なのですが!
ブルとベアとは英語で言うとBull とBearです。シカゴの先物市場で使われる用語で強気がブル つまり雄牛。雄牛の角から上昇することを連想させてくれます。逆に弱気がベア つまり熊さんです。熊さんはのっしのっしと頭を下げて歩きますので、下落することを連想させてくれます。シカゴにはバスケットボールのプロチームがブルズ、アメリカンフットボールのプロチームがベアーズと先物市場本場ならではのネイミングがされています。昨今ブルズは調子が悪く、ベアーズも調子悪く、両チームともベアーズ状態なのが皮肉です。ビッグピクチャーのドルを象徴しているのかもしれませんね。
実質的に来週水曜日(26日)のNY時間帯から為替市場が再開される状況だと思います。その間、政治的な動き、地政学的リスク(例えば北朝鮮がミサイルを発射しただとか。)がなければ無風状態の為替市場となります。東京の市場だけが世界の中でぽっかりと開いている状態です。逆に東京のディーラーは世界中から集中するオーダー(まさかの場合に備えたオーダーがほとんどですが。)を仕分けするのが大変かもしれません。(通常シンガポール、香港、シドニー経由でグローバルで回されるオーダーが東京経由となるからです。)
それまでゆっくりとクリスマス休暇を楽しみましょう。
それでは TGIF Feliz Navidad!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
12月25日(火) 欧州・米国市場 クリスマス休場
12月26日(水) 欧州市場 クリスマス休場
12月27日(木) 米 12月消費者信頼感指数 11月87.3
米 11月耐久財受注 11月-0.2%
12月28日(金) 日 11月失業率 (10月 4.0%)
12月東京地区CPI
(消費者物価指数) 11月0.1%
11月全国CPI 10月0.1%
11月鉱工業生産 10月1.7%
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
昨晩の海外市場の主役もポンドであった。第三四半期の英国の経常収支が200億ポンドの赤字となったことが理由づけとなっていますが、もともとの火元はBOE(イングランド銀行)の議事録で全会一致で先の利下げを決定したことで、今後更なる利下げが観測されています。欧州域圏も12月のドイツIFO業況指数が悪かったこともあり欧州経済も景気悪化が市場に浸透しはじめそうだ。従ってポンド、ユーロとも売りが鮮明になりつつあります。テクニカル的に見ても、ユーロ/ドルの1.4200は要注意の節目です。その次の大きな節目1.3900はもっと要注意です。またユーロ/円の163.00(ガンチャートの重要節目)と89日移動平均線の162.10が節目で、この水準を明確に割ってくるとユーロ売りに拍車がかかりそうです。注意しましょう。
円は「行って来い」の相場で朝スクリーンを見たら113.20と大して変わりなしと、クロス円での揺さぶりで上下に振れましたが、落ち着くところに戻り、東京市場に帰ってきました。相変わらず悪い米経済指標には反応がないようです。12月のフィラデルフィア連銀の製造業業況指数がマイナス5.7と予想より大幅低下の数字、サブプライム問題関連でベアスターンという証券会社の四半期ベースでの初の赤字と米経済にとって悪い話ばかりですがドル売りにはつながっていません。良い数字には反応する現在の市場環境です。
負け組みばかりの主要通貨圏です。日本も福井日銀総裁が景気減速を明言されました。欧州圏も悪材料探しと、ある時ふと気がついたら主要経済圏はすべて不況風の真っ只中ということになっているのではと危惧してしまいます。「負け負け負け」の中でどの通貨ペアを組み上げるのか、そしてその他資源国の高金利通貨対円、経済安定の高金利通貨対円といろいろと休暇中に考えましょう。
東京市場は今日も静かで狭いレンジでの市場となりそうだ。ディーリングルームは超閑散となります。ブローカーさんも皆さん夢心地でよいのではと思います。
この時期の銀行のディーリングルーム:クリスマス前ということで何百枚というクリスマスカードが世界中から送られてきます。それぞれ嗜好を凝らしたカードが来て、誰がサインしているのか確認して壁に貼り付けます。そして、ちょうどこの時期に壁がクリスマスカードで満開になります。海外のディーラーとはロイターディーリングとか、電話でしか話していない方々がほとんどで、この人のサインかと思いながら貼り付けます。海外でのフォレックスクラブでの会合で名札を見て、あ~ あなたがいつも電話してくるマイケルさんですねという会話になるのです。不思議と初めて会ってももう何年も付き合っている会話になります。フォレックスクラブの精神は Once a dealer, always a dealer です。皆さんいつまでたっても仲間意識が強いのです。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
日銀政策決定会合にて金融政策について議論されましたが、誰一人反対することなく金利据え置きが決定されました。これまでおひとり(水野委員は利上げを主張されていました。)が反対されていました。今回は誰の目から見ても現在はインフレ懸念がなく、外部ファクターから見ても利上げをすべきでないとの判断が働いたようだ。金融機関ばかりが救われる構図です。福井日銀総裁の記者会見の内容がなかなか出てこないのですが、あっと驚かせるような話は出ないと思いますからこのレポートでは省きます。12月の日銀月報が発表され、「わが国の景気は住宅投資の落ち込みなどから減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大している。(原文どおり)」として景気の足元がおぼつかないとして前月の内容から下方修正されました。日本の金利を上げる余地は現状ほとんどなさそうです。
欧米の中央銀行は昨日年末越えの資金を潤沢に供給しました。米FRB(連邦準備理事会)はターム物(28日)の入札を行いましたが、レート4.65% 応札倍率3.08倍と意外な人気です。不安を抱える金融機関がどこかに隠れているということです。またECB(欧州中央銀行)が100億ドル、SNB(スイス国立銀行)が40億ドルと、それぞれ為替スワップでユーロ圏、スイスの金融機関に自国通貨で供給しています。これももちろん年末越えの資金供給です。来年3月までも信用不安が治まらないようですと再び欧米の銀行のディーリングルームは3月期末越え資金調達でてんやわんやとなります。
為替市場は静かですが、昨晩のような小波が来ないとも限りません。米第三四半期GDP確定値(予想+4.9%)デフレーター(予想+0.9%)などの数字で大ブレすると薄商いの中、値が飛びますので気をつけましょう。良い数字には反応し、悪い数字は無視されるのでは思われます。
スペイン通信:スペイン語ではクリスマスのことをナビダード(Navidad)といい、メリークリスマスという言葉は フェリス・ナビダード(Feliz Navidad)と言います。スペインではクリスマスツリーではなくて、キリストが馬屋で生まれた情景を描いたミニチュアが飾られます。キリストの誕生を東方の三賢人がお祝いに訪れます。Melchor, Gaspar, Baltasarと呼ばれる三賢人が、らくだに乗ってきたり、馬車で来たりとそれぞれです。マドリッドの中心街を歩くとショーウインドーに多くのミニチュアが並び、情景が少しずつ変わっており、とても興味深いものです。非常にカトリックの宗教色が強いと言うのがスペインのクリスマスの特色です。12月25日は街のあらゆる店、レストラン、百貨店は閉まっていますから、スペイン旅行はこの期間は避けるか、どこかでのんびりと過ごすしかありません。尚、スペインではクリスマスは1月5日まで続きます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
昨日の海外市場は薄商いの中、意外に大波があったようです。いろいろとニュースが出ました。主役はポンドでした。BOE(イングランド銀行)は12月7日に政策金利を5.75%から5.5%に引き下げましたが、政策決定委員全員による全会一致の決定であったことが議事録によって判明しました。市場は7対2位の比率で利下げに慎重な委員もいると見ていましたが、全会一致の決定と言うことで、サブプライ問題から発したイギリスの景気減速感に対して場合によっては追加的な利下げが今後必要になってくるのではとの読みが働きました。ポンド/ドルは海外市場で1.9929まで下値をつけたようです。注目していましたドイツIFO研究所発表の12月の景気指数は103.0と予想の103.8よりも悪い数字でした。結果としてポンドが一番売られ、ユーロが売られることとなりました。円クロスでのドル/円でのドル売りを誘発しましたが、朝起きたら昨日の東京の夕方の水準に戻っており、相場観は変わらないと思います。ただ、東京時間帯は、海外でドル/円の113円割れを見ていますから、怖くなった輸出業者のドル売りが散発的に出てくると思われます。東京時間帯での113.00割れは可能性としてあると思いますので要注意です。
「モルガンスタンレーお前もか!」と感じました。今度は中国政府系ファンドから50億ドル(5700億円)の出資を受けることとなりました。CITIが中東系、UBSがシンガポール系、そしてモルスタが中国系とバラエティーに富んでいます。次に受ける金融機関はロシア系か!市場に安心感が出ますが、どうも私は結果的に将来経営に口を挟んでくる可能性大とみて、市場原理で成り立っている金融市場がイデオロギーの異なる投資ファンドに影響を受けないかと心配しています。私の信奉するグリーンスパン氏が提唱するように、米国政府なり公的資金注入で援助されるか、それとも業績を早急に回復され、早く政府系ファンド筋に返済すべきだと思います。
静かな東京市場ですが、海外市場で薄商いの中、大ブレがあるかもしれませんので、のんびりしつつも、心の準備だけは怠ることなく市場と対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。