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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
金曜日のNY市場ではドルの巻き戻しが強かったようだ。11月のCPI(Consumer Price Index 消費者物価指数)が予想の0.6%を上回る0.8%(前月比)と来月の利下げ期待を裏切る数字との話が出ていました。FRB(米連邦準備理事会)は1月30日にFOMC(連邦公開市場委員会)を開き、金融政策をどのように調整するかの会合を持ちます。その前に12月の小売売上高、CPIなど経済指標が発表され、景気重視の政策をとるべきか、インフレ抑制の政策をとるべきかの議論がなされます。方向は景気重視の政策だと私は思います。
ドルが総じて上昇しているのは、利下げ期待が一時的に遠のき、ドルショート(ドル売り持ち)のポジションを解消する動きがあるからです。損切が入っていますから、値が飛ぶわけです。ただ、東京市場では実需即ち輸出企業などのドル売りが出て、ドルの上昇は抑えられます。これは東京市場の特徴です。市場参加者が少ない中,値が飛びます。NY市場では投機筋が主体の市場ですから、ポジション調整のドル買い、短期売買のドル買いが出そうだ。チャート的にはドル/円は111.00の重要な節目が支持線となり、116.00までのトレンド線を形成しているように思えます。短期的にはドルブル(ドル強気)ですが、ビッグピクチャー(中期的)はドル安です。超薄商いの市場ですから、思わぬ大ブレが海外市場であるかもしれませんから注意しましょう。ユーロ/ドルは1.4200が重要な節目となります。
今週のポイント:
火曜日の米住宅着工、金曜日のミシガン大学景況感指数など米国の景気判断材料に注意しましょう。インフレ懸念を連想させるような数字が出れば、短期のドルの巻き戻しが強くなりそうだ。またゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなどの金融機関の決算発表にも注意です。
水曜日の日銀政策決定会合後の福井総裁記者会見は、金利政策の変更はなさそうですが、サブプライム関連でどのように日本経済を読まれているか判断材料となります。
それでは今週もよろしくお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
静かな市場何気なくウォールストリートジャーナル(WSJ)のインターネット版を見たら「Goldman Wins Big on Meltdown」なる見出しが飛び込んできた。内容を見てびっくり!
ゴールドマンサックスの数人のトレーダーが、サブプライム関連で40億ドル(約4480億円)の巨額の利益をあげた。逆張りでサブプライム関連の証券価格が下がると読み、売りポジションを張ったらしい。会社としてはサブプライム関連で15億ドルから20億ドルの損失を計上することになるところが、この数人のトレーダーの相場の読みによって、逆に少なくとも20億ドル(約2240億円)の利益が出る。ゴールドマン全体の業績としては年間利益が110億ドル(約1兆2320億円)を発表することになるとのことです。負ける者あれば、やはり勝った者もいたということです。欧米の金融機関が総崩れの中、ひとり勝ちかも。しかし、ひょっとしてまだ隠れ勝ち組がいるかもしれませんね。
為替市場は本当に静かです。ドル/円は112.60近辺を付けても、輸出筋の売りで押し戻される今週の東京市場のパターンを繰り返しました。キャリートレードがらみで海外市場で113.00前後までつける可能性があると思います。特に薄商いですから。
今昔物語:金曜日のチューリッヒのディーリングルーム:ドイツやスイスでは金曜日の午後はもう週末気分です。ある日セミナーが終わり午後3時ほどにディーリングルームに下りてゆくとテーブルにピザとワインにシャンパン! 何かあったのですかと尋ねたら、いつものことですとの返事。相場に疲れたディーラーが一息ついて、週末の過ごし方の話、サッカーの話、スキーの話、恋人の話、家族の話などなどなど。よもやま話を延々と話して、ひとり消え、又ひとり消えとだんだん人のいないディーリングルームとなってゆきます。これがチューリッヒの子鬼の実態です。
それでは TGIF (Thanks God It's Friday!の略で、ディーラー間で金曜日のチャットが終わるとこんなせりふで終わります。)
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
12月18日(火) 米 11月住宅着工 (10月122.9万戸)
12月19日(水) 日 日銀政策決定会合
独 IFO景気指数
12月20日(木) 日 日銀政策決定会合 発表
福井総裁記者会見
米 第三四半期GDP確定値
速報値4.9%(前期比年率)
12月21日(金) 米 12月ミシガン大学消費者信頼感指数
(11月76.1%)
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
短観が発表され大企業・製造業のDI(業況判断指数)がプラス19と予想のプラス21より悪い数字です。9月調査時点でのプラス23より4ポイントの悪化です。企業経営者は世界中を巻き込んだサブプライム問題の広がりに日本の景気も悪くなるとの企業心理が働いているように思えます。とりあえず、日本の足元の景気も悪くなるのではと世界中の投資家にも浸透することになりそうだ。ある日本の投資家がNYに出張した際に、米国人のファンド筋から、「いつ日銀は利下げするのですか?」との質問をされ、聞き返したそうだ。「利上げではないのですかと?」日本の景気も悪くなると思っている海外筋が多いということです。
これで、日本の金利は低金利継続が確認され、いわゆるキャリートレードが加速されそうだ。
アジア時間はドル/円は112円台ミドルで推移しそうですが、例によって輸出のドル売りで頭が押さえられそうだ。海外市場で113円近辺まで上昇する可能性が強い。低金利の円で軍資金を調達し、高金利通貨で運用するパターンが続きそうだ。
主要通貨では勝ち組を探すのが難しい市場環境です。長期で見たドル安の流れは変わりそうにない。そして円も負け組みと。NY市場はクリスマス休暇モードですから、薄商いの中、値が飛ぶ可能性があります。
昨日久しぶりに最大手の外為ブローカーさんを訪ねました。スポット、フォーワード、マネーのデスクをそれぞれ回りました。スポットデスクではブローカーさんがほとんど夢心地でリラックスムード。気が付いたのは、昔と何も変わっていないことです。相変わらずボイスボックスがあり、テーブルが白板になっておりマッジクで書く。そしてチケットを書く。情報源も相変わらずロイター、時事メイン。フォーワード、マネーも昔と変わらない。マネーデスクの壁に掛かった白板も変わらず、懐かしささえおぼえました。ハイテクが進んでいないほうが、逆に相場が良く見えるのではと、ふと認識したしだいです。
楽しく見学させていただきました。もし当ブログをお読みでしたら、これからも遊びに行きますのでよろしくお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
欧米金融機関救済のため、中央銀行が公的資金で援助しつつ、中東諸国からの政府系ファンドも救済の手を差し出している。ドルとユーロが不安定だから、蚊帳の外で低金利安定感抜群の円で調達して、高金利通貨で運用しようとの発想です。
東京時間帯では、日本の輸出企業のドル売りが散見しているようでドル/円の112円台は保てないようだ。年末休暇状態の為替市場では、少ない取引量で大きく相場が振れることがよくあります。そんな状況が昨日から続いている。ドル/円は112円手前と今週同じような水準をうろうろ。明日の短観(午前8時50分頃発表)だが、予想は大企業製造業DIが前回調査より2ポイントの悪化です。昨今の円高、地方の景気悪化、消費低迷と経営者の景気判断は悪そうで、サプライズなしの発表になる可能性が高いと思います。
今日はちょっと長いのですが、為替スワップ解説をします。
やさしく書きましたのでお読みください。連載も考えています。
為替スワップ解説-1
為替取引には直物取引と先物(先渡)取引があります。直物取引はスポット取引と言い、先物取引はフォーワード取引と言います。直物取引と先物取引を交換する取引をスワップ取引と言います。スワップ取引は主に将来のある時点で為替レートを決め、為替変動によるリスク回避をするために行われます。輸出企業の先物でのドル売り手当て、輸入企業の先物でのドル買い手当てが典型例です。
銀行のディーリングルームでは、ドル/円のスワップ取引、例えば1ヶ月物では、直物(例えば12月17日(引渡し日)でドル/円を売って、1ヵ月後の1月17日(引渡し日)に反対に買い戻す取引が行われます。
スワップレートは通貨ペアーの金利差で決まります。例えばドルの1ヶ月の金利が5.1%, 円の1ヶ月の金利が0.9%とします。そうなると両通貨の1ヶ月の金利差は4.2%です。ラフに計算します。ドル/円がスポットで111.00円で1ヶ月の日数が31日ですと、1ヶ月のスワップレートは 111×0.042×31/365=0.3959となります。これはドルが円に対して1ドルあたり0.3959割引つまりディスカウントということを意味します。日数が31日ですが、1日に換算すると0.01277となります。何だかドル/円でのスワップポイントがいくらかとの数字に似ていますね。大まかなにはこんな手順で計算されます。ドルに対して金利が低い通貨例えば円に対してはディスカウント、反対に高い通貨にはプレミアムと言います。これについてはいつか解説したいと思います。
今回欧米の中央銀行が為替スワップで協調体制をとりました。欧州中央銀行(ECB)ですと次のような手順となります。仮に年末越えの1ヶ月の資金を調達するとします。そしてドイツ銀行の資金繰りを助けるとします。
ECBは米連邦準備理事会(FRB)との間で、直物12月17日(引渡し日(バリューデイトと言います。))でユーロ/ドルでユーロを買い、1ヵ月後の1月17日バリューデイトでユーロを売り戻すという為替スワップを組みます。そうするとECBは12月17日にユーロの資金調達ができ、ドイツ系などユーロ圏の金融機関の年末越えの資金調達の手助けとなります。レートではドルの金利がユーロの金利よりも高いために、プレミアムとなります。今日のスワップレートの1ヶ月はプレミアムの0.0004ですから、スポットレート(12月17日)が1.4700となり1ヵ月後の1月17日は1.4704となりスポットレートより高いレートとなります。FRBはユーロの対価で得たドルをNY市場に放出し、1ヶ月後にドルを吸い上げることとなります。割とシンプルな取引ということがお分かりかと思います。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。