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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

兜町が500円以上の上昇と久しぶりに活況です。また金は885ドル(1オンス)の取引と依然売り基調です。為替市場ではドルの買い戻しが進んでいるようです。特にドル/円で。本邦輸出企業は102円前半では、出来上がり(先物期日)で101円台後半で3ヶ月先では確保されますから、ドル売りが出てくるようです。しかしドルの買戻しも強そうです。101.00はサポート(支持線)となったようです。

 

 

今日はテクニカル分析をしてみました。

ドル/円:移動平均線でドル買いのサインが出そうです。9日線100.20 21日線100.64とゴールデンクロスとなりそうです。ストカスティックでは60%でファースト・スローと並走していますから、どちらのサインとも読めません。これだけから判断するともう少しドルは買われる気がします。ガンチャートでは101.00106.00ですから、中間の103.50近辺まではドルが買われる可能性があると読みます。

ユーロ/ドル:移動平均線からは読めません。平行して上昇を続けています。ストカスティックでは80%で交錯と売りサインと言えます。ガンチャートの1.54001.5700のレンジの動きと読みます。

ポンド/ドル:移動平均線ではポンド売りのサインです。91.9910 212.0000とデッドクロスしています。ストカスティックがファースト・スロー交錯後下向き方向継続です。まだポンド売り余地がありそうに見えます。ガンチャートでは1.9700が重要な節目です。このあたりまで下落してくるかが焦点です。

オージー(豪ドル)/ドル:ストカスティックが50%で下向きのようです。ガンチャートの0.9100が回復しないようですと、もう少しオージー売りが続くかといったところです。

 

 

米国のファンダメンタルズが回復しているわけではありません。ドル/円では101.00を分岐点として、ドルの下向き方向では「円キャリートレード」の巻き戻し(損切り)が出て、101.00より上に振れるとヘッジファンドの資金繰りに窮したドルの買戻し(一部損切り)という理由付けになってしまいます。とにかく損切り相場のスピードは速い。シカゴのポジションを見るとまだまだドルショートが溜まっているので、上に振れるほどシカゴのドル買い戻しが激しくなります。その意味で103.50が目途かと思います。今年初めからの動きを見れば大したドルの戻しとも言えませんね。もともと101.00で若干達成感を感じていた私としては。また、まだまだ今年のドル最安値を確定したとは言い切れないと思います。信用不安と米ファンダメンタルズの悪化は変わりません。そして日本の景気後退確認も。

 

 

ユーロとポンドはまだまだ高水準と言えば高水準です。ただユーロとポンドでは状況が違いますから要注意です。ユーロは金利現状維持。ポンドは為替での下落リスクの明示と利下げの観測ありです。

 

 

今晩の注意点ですが、私は昨日と思っていたバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の議会証言が今日行われます。現在の金融市場をどのように説明されるのかで、ひょっとしてまたドル売りの材料を提供してしまうことになるかもしれません。学者肌の議長ですから思わず本音が出るかも。市場は注視しています。そして何と言っても金曜日の米雇用統計です。それまでは慎重を期したほうが良さそうです。

 

 

昨日のUBS1~3月期の損失計上の話ですが、新聞報道だけの数字で計算してみました。サブプライム関連証券で150億ドル、少し上の格付けの「オルトA」関連証券で160億ドルの合計310億ドルの証券保有です。そして損失計上が190億ドルですから、私の計算で正しいかどうか不明ですが単純に計算すると60%の資産の目減りです。ということはUBSに限らず、他の米系、英系、仏系、独系投資銀行、金融機関は、現在も保有していたら資産の60%が目減りしており損失計上することになると思われるのですが。そんなに評価レートが各金融機関で異なるとは思えません。まだ隠れ損失計上金融機関が多く存在すると思うもですが。簡単に増資、増資とばかり言っておられないと思います。決算発表は要注意です。政府系ファンドばかりに頼っておれなくなり、やはり公的資金投入との方向ではないのでしょうか。

 

 

ひとつ英語の格言を!

When in doubt, get out. (疑問に思ったら、ポジションから脱出すること、つまりポジションを解消することです。) 良い格言ですら是非憶えておきましょう。

 

 

余談:UBS マルセル・オスペル(Marcel Ospel)会長:オスペル氏のゆがんだ顔が日本経済新聞に出ていました。本来は牧歌的な典型的なスイス人の顔をされた方です。今回のサブプライム関連での損失計上の責任をとられ辞任されました。残念です。私が在籍していた当時からの注目されていた若い有能な経営者でした。もともとオスペル氏はスイス銀行コーポレーション(Swiss Bank Corporation)に入行され、若い時にNYのメリルリンチにトレーニーで派遣されました。そこで米国流のクオンツがこれからの投資業務には不可欠と認識されました。いわゆる投資銀行業務への転換です。スイス銀行の保守的な銀行風土に米国人の血が輸血されました。その典型例がオコーナーというシカゴに本拠を置いたオプションハウスの買収です。そして多くの米系投資銀行の買収をと。これを機に若いアメリカ人クオンツが大量にスイス銀行中枢部に入り込み、次第に実権を握り始めました。買収を機にボードミーティングが英語となりました。そして最終段階としてスイスユニオン銀行(Union Bank of Switzerland)との合併を進めます。合併後の名前はUBSですが、正式名称はUnited Bank of Switzerlandであって前のUBSとはちょっと異なります。またUBSという名前ですが、ほとんどの重要な部門の実権はオスペル氏を筆頭に旧スイス銀行コーポレーション在籍者が握っています。東京での何かのパーティーでお顔を拝見したときは典型的なスイス人の若い経営者としてはつらつとされていましたが、今日の新聞の写真を見ると相当苦労されたのではと察しました。ということで私は旧スイス銀行コーポレーションの出身です。家族的な雰囲気があった良い銀行でした。今でもスイス銀行卒業生との交流が続き、私の財産となっています。

 

 

それでは Have a nice afternoon!

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

寝覚めの悪い朝となりました。予想以上にドルが買い戻どされました。海外市場で損切りが行使されてしまうとどうしても憂鬱な朝を迎えます。ディーラーの宿命でたびたび経験することとなるのです。そして日の当たる時間帯に再度相場観を練り直すこととなります。

 

 

ご承知の通り昨晩は大きなニュースが駆け巡り混乱した金融市場となりました。兆候はアジア時間帯からありました。金が昨日夕方909ドル近辺で取引されていました。ヘッジファンド筋の利食いか損切りかでNY市場では終値887ドルそして現在は888ドルでの取引です。新雪が雪崩でなくなったレベルに近づいています。850ドル近辺が最初の根雪が見え始めるレベルと思われます。後で述べる金融機関の評価損計上との話と絡むのですが、ヘッジファンドの中にも資金繰りで苦しんでいるところがあり、とにかくポジションを全ての金融商品で落とそうとの動きかとも察します。いろいろヒントを探りださないといけない。

 

 

それでは昨晩の金融市場を振り返ります。UBS(スイスの金融機関)が13月期に追加損失を計上しました。今回190億ドル(約19000億円)で、昨年来の総損失計上額は374億ドル(約37400億円)です。しかし、同時に148億ドル(15000億円)の増資を発表しました。ドイツ銀行も25億ユーロ(約4000億円)の損失計上。そしてNY市場ではリーマンブラザーズ(米系投資銀行)が40億ドル(約4000億円)の増資を発表しました。確かに欧州へのサブプライム関連での損失がまだまだ続いているということでユーロ、スイスフランに対する売りが出ました。(ドルの買戻し) NY金融市場ではUBS, リーマンの増資発表を好感して、株式市場が大幅上昇の債券から資金がシフトしたようです。ドルが全面的に買われた展開でドル/円も上昇したということです。経済市場は概ね良い数字で、ユーロ圏3PMI製造業指数は52と予想通りで,米国3ISM製造業指数は48.6とこちらも予想より若干良い数字でドル買い戻しの理由付けとなりました。(昨日の私のシナリオと全く逆に動きました。)

 

 

それでは為替市場の話をします。ドル/円は、私が非常に重要視している101.00を上回ってきました。信用不安が一時的に解消との観測で二つの不安(信用不安とファンダメンタルズ)のひとつに楽観視する観測が出たということです。ひとまずポジションは解消と、シナリオを考え直さないといけません。101.00が逆にサポート(支持線)となると、チャートてきには106.00101.00と今年の初めのレンジに戻ります。東京時間帯は新たな投信の外貨買いとほっとしている本邦輸出業者の先物のドル売りが出ると思います。問題はシカゴ筋を中心とするヘッジファンドの動きです。新雪は100円前後だから損切りを昨日したと思われます。どうしても資金繰り悪化から手仕舞いしないといけない状況だと更にドル/円は買い戻されます。ただ新雪手仕舞い後の彼らのコストは105円以上ですからまだまだ利益は出ると思われます。昨日の短観の数字の悪さ、日本銀行の利下げの噂などと円売り材料がこれから注目されることになるのかもしれません。一旦様子見としましょう。そして101.00の節目を注視。金曜日の雇用統計の発表もありますから。ユーロ/ドルも重要な節目1.5700を割ってきました。1.54001.5700のレンジ入りです。ユーロ圏の経済指標で非常に悪い数字が出ている訳でもなし、UBS, ドイツ銀行ショックを引きずっているようです。まだECB(欧州中央銀行)のタカ派姿勢は変わらないと思います。ポンドが意外と静かな動きです。ポンド下落リスク、利下げの観測とこちらはガス抜きが少し進んでいるようです。オージー(豪ドル)/ドルが意外とドルの買い戻しの影響を受けていないなという印象です。しかし0.9100を割ったままです。ファンド筋の利食いが出てくるかが焦点です。昨日のRBA(オーストラリア準備銀行)の声明を読むと利上げは当面ないのではとの印象で、世界経済の不景気風の影響を受けるのではとの悲観的表現があったことに注目しました。こちらも慎重に。

 

 

思い出:チューリッヒの夜:3週間ほどチューリッヒにセミナー出張していた時の話です。各国から集まったディーラーが1週間経つと次第に仲良くなってゆきます。ホスト役のチューリッヒのディーラーがいろいろと夜を案内してくれます。健全なところも不健全なところも!ある日有名なレストランへ連れて行ってくれました。大きなレストランでバンドが入っていました。各国から参加者と一緒に行ったのですが、それぞれの国の音楽を演奏してくれました。私はバンドの直ぐ前のテーブルでしたから、直ぐにバンドのメンバーから目を付けられました。日本から来ていると分ると坂本九さんの「上を向いて」を演奏してくれるではないですか。私は前のステージに引っ張り出されて日本語で歌うこととなりました。こんなところでカラオケいや生オケすることになるとは。その後美味しいミートフォンデューをつまみながらそして結構酔っ払って楽しい晩を過ごしました。私は特にトロントから来たスチュワートと仲良くなり、その晩はバーをハシゴしました。午前12時過ぎにチューリッヒのメインストリートのバーンホフ・ストラーセを二人で歩いてホテルまで帰りましたが、誰も歩いていません。名もないカナダ人と日本人が一瞬チューリッヒを支配しているような気分になりました。翌日の地獄のセミナーを一瞬忘れました。

 

 

それでは相場観を冷静に練り上げましょう。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

新年度入りということで為替市場では外貨買いの注文が多く出ていたようでした。しかしドル/円では100円以上には本邦輸出業者のドルの先物予約の売り注文、また新たなドル売りを予測する投資家の注文が並んでいるようで頭の思い展開となったようです。

 

 

日銀短観が発表となりました。指標となる大企業・製造業業況判断(DI)は+11と市場が市場予想の+13よりも悪い数字となりました。詳細をざっと見ると中小企業が製造業-6、非製造業-15、全産業では-4と総じて日本経済の景気後退を強くにじませる数字でした。株式市場は、為替市場とも新年度入りということで、新たな投資注文が入っているようで、株式市場は堅調、為替市場ではドル/円が一時100円近辺まで達しました。

 

 

オーストラリア準備銀行が金融政策決定委員会を行い政策金利現行の7.25%据え置きを決定しました。同時に発表された声明文を読むとこれまでとは明らかに違った内容の文面でした。「世界金融不安がオーストラリア金融界にも及んでおり、金融機関の資金調達コストの上昇、そしてリスクの高い借り手に対する貸し渋りの兆候が見えだした。ただし、短期的にはインフレ率は高止まりのとなる。しかし引き締め策の効果により次第に需要の伸びはなだらかなものとなる。委員会は、国内外の情報を総合すると現在の政策を当面維持するのは適切であると判断する。引き続き経済活動の動向とインフレの状況の監視を継続する。」と言った内容です。以前ほどインフレ圧力の懸念が薄れ、逆に世界的な信用収縮の連鎖から、需要の伸びのゆるやかさを意識させる内容です。一見これ以上の利上げはないとの印象です。ただ利下げまでは至らない。為替相場は、海外ファンド筋を中心にオージー(豪ドル)/ドルでのロングポジション(買い持ち)が積みあがっており、当面利益確定の動きとなりそうです。重要な節目0.9100がサポート(支持線)になるかレジスタンス(抵抗線)になるかの動きです。ただし、依然他の先進国と比べ健全な経済運営をしており高い金利が期待されるオージーへの投資は続くと読みます。一旦利食いのオージー売り後は、再び買いの人気を集めるものと予想します。

 

 

 

今晩の注目点では欧州時間帯には3PMI製造業指数(市場予想52.0)が出ます。強い数字がでれば、ユーロ高を促します。米国時間帯には3ISM製造業景気指数(市場予想48.0 )弱い数字が出れば、米国ファンダメンタルズの悪化、そして米国第1四半期のマイナス成長を連想させます。ドル売りの材料とされるのではと思います。良い数字が出ても昨今の市場環境は無視される傾向にあります。そしてバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長米上下両院合同の経済委員会での議会証言があります。現状の信用不安、米ファンダメンタルズの悪化数字、ポールソン財務長官からのFRBの金融機関への監督関与の話などがテーマです。ドル売りの材料を提供する可能性ありますので注意しましょう。

 

 

為替はどうなるのでしょうか?

 

ドル/円:101.0096.00のレンジ内の動き。新年度入り後の外貨投資玉を消化後、100円台も本邦輸出業者によるドル先物予約の玉で頭が思い展開となりそうだ。100円台での新規の海外投資家のドル売りも出そうだ。96.00方向と読みます。

 

ユーロ/ドル:ECB(欧州中央銀行)の現状の金利維持政策に変化なしと読みます。米国の更なる政策金利の低下観測で、金利差拡大が見込まれます。1.5700がサポート(支持線)となり、1.6000方向と読みます。金が現在909ドル台での取引とファンド筋の手仕舞いのユーロ売りの利食いが出てくることが気になります。現在1.5700を割った展開ですが、2月のドイツ小売売上高が発表され-1.6%(前月比)と予想の+0.5%とは反対の数字が出たためにポジション調整をしているように思いえます。流れが変わったとは読んでいません。

 

ユーロ/円:金利差から見ればユーロ買いだが、ドル/円での突然のドル安で梯子を外される可能性が高い。中立の立場をとります。

 

ポンド/ドル:BOE(英国中央銀行)はポンド下落リスクを意識し始めています。また利下げの観測も出てきています。重要な節目1.9700を当面の下落レベルと意識されるのでは。

ポンド/ドル:ポンド金利低下を読めばポンドショート(売り持ち)が有効であると読みます。

 

豪ドル/ドル:重要な節目0.9100を割れてきています。これは上記コメントどおりです。ファンド筋の利食い後は、再び買い先行を予想します。でもちょっと私としては予想が外れています。

 

 

お知らせ:今日よりFX-BLOGさんのオフィシャルブログとしてデビューしました。ご覧ください。面白ろく、楽しく、しかも正確に世相を綴ってゆこうと思っています。また裏話、海外情報も入れたいと思います。URLhttp://fx-blog.jp/mizutani/ です。ビートたけし先生を目標に頑張りたいと思います。

 

 

それでは Have a nice evening!

 

 

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

日本は新年度入りとなりました。欧米は12月決算期で1月からトップギアで走っています。そして今日から日本の投資家が本格的に動く季節となりました。外貨投資も依然強いようですから、東京の日中はドルその他外貨が強いよと思います。

 

 

短観が発表されました。大企業製造業業況判断(DI)は+11と市場予想の+13よりも悪い数字となりました。大企業非製造業+12. 中小企業の状況はどしゃぶりのようです。製造業が-6, 非製造業が-14です。全産業を均しても-4ということです。日本のファンダメンタルズは悪いと思ってこれからの為替相場と向かい合いましょう。兜町は新年度入りで、敬意を表して若干強含みのようです。為替は相場観とは関係なく、実需の外貨買いが強そうです。本格的な相場観に基づいた動きは欧州市場が開くアジア時間の午後遅くから動くのでは予想します。

 

 

昨晩を振り返ってみましょう。ユーロ圏の3月のCPI(消費者物価指数)が発表されました。3.5%(前年同月比)と予想の3.3%よりも高い数字となりました。インフレ目標値が2%前後ですから、ECB(欧州中央銀行)は現状の政策金利(4%)を維持するように思われます。現在のECBの構成メンバーを見ても、タカ派(インフレ重視の利上げ派)のトリシェ総裁、ウェーバー・ドイツ連銀総裁を筆頭に、主流となっています。米国市場に移ると、注目されていました3月のシカゴ購買部協会景気指数が発表され、48.2と予想の46前後よりも良い数字でした。しかしよく見ると中立の50よりも低く米景気の減速感は強いと思われます。今後発表される米経済指標を市場は追っかけることになり、第1四半期GDP(国内総生産)がマイナス成長になるのかどうかが焦点となります。その動きによって、今月29/30日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)での大幅利下げを要求する市場環境になるのではと読みます。

 


為替市場は金利に素直な市場となっています。特にユーロ/ドルとポンド/ドルが素直です。ユーロ圏の米国との金利差拡大からユーロ高と読みます。当面1.6000あたりが目標か。ストカスティック分析をするとファースト・スローとも上向きです。もう少し買い余地がありそうです。ポンド/ドルについては、議事録の内容そしてキングBOE(イングランド銀行)総裁、ビーン委員の発言からして、ポンド下落リスクと利下げの話がテーマとなっています。ポンドベア(弱気)の流れと読み、1.9700あたりが目標と思います。ストカスティック分析では気迷い気味です。ドル/円は、100円台での本邦輸出企業の先物予約が入りそうで、頭は重そうです。引き続き米ファンダメンタルズがメインテーマであり、101.0096.00のレンジで96.00方向を読みます。

 

 

オージー(豪ドル)については今日は動きそうです。日本時間1230(現地時間1430)にオーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利(Target for Cash Rate)を発表します。現状7.25%ですが、インフレ抑制重視で比較的好景気を維持していますから、現状維持の政策金利となりそうだ。同時に発表される声明も注意です。政策金利発表前にかなり利食いのポジション調整が入っているように思えます。オージー(豪ドル)/ドルでの0.9100を注意。私は0.9100~0.9600のレンジ内の動きで0.9600方向ではと依然読んでいます。

 

 

スペイン通信:スペイン語の新聞をインターネット上で見ていましたら面白い為替関係の記事を見つけました。エル ムンド(El Mundo)紙というスペインの二大新聞のひとつです。ムンドとはスペイン語で 世界という意味です。「20001025日には1ドルが201ペセタ(Peseta)でした。それが、現在では1ドルが100ペセタまでペセタ高のドル安となっています。1ユーロが2ドルになれば、ペセタ換算では83ペセタとなります。欧州から米国への旅行者が急増しています。スペイン人のNYへの旅行者数は1年前に比べて37%も増えています。一番のお土産としてアップルのiPodがありますが、NYでは149ドルで売られておりユーロ換算で98ユーロです。一方でマドリッドでは179ユーロで売られていますから、NYでは2台のiPod を買えることができるのです。」

カッコ内がエル ムンド紙が書いていることを忠実に要約しました。注目は、ユーロが2ドルになった場合と書いていることです。やっぱり為替的にはユーロ高を見ているのだなと言うことです。ユーロとペセタは通貨統合時に1ユーロ=166.386ペセタに固定されています。現在では街には流通していません。ひょっとしてタンスの中にはというとことです。そして為替的に調べて見ました。200010月のドル/円のレートを。20001031日は108.40あたりでした。ペセタの感覚で2倍に円の価値が上がっていたとしたら、恐ろしいことにドル/円は現在54.20となっていることになります。皆さんこれほどの円高になると思いますか?ユーロ/円が円安のユーロ高だけで説明つきますか?

 

それでは今日も頑張りましょう。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

三月末という四半期ごとの特殊な期越えの日、特に日本は決算期末と特別な一日でした。誠にスリリングな一日ですが、海外もいろいろと噂が出てくる可能性がありますので、特に短期金融市場(金融機関の資金調整の場)は注意しましょう。まだまだスリリングな一日はNY市場まで続きます。東京市場では日本銀行が3兆円の資金供給をしました。即日オペレーションということで市場の流動性不安を打ち消したかったようです。日銀当座預金口座にはこのところ8兆円前後の資金を残す操作を日本銀行は実施しているのですが、今日は特殊な日ということで万全を期したようです。

注:即日オペレーション:短期国債を担保に日本銀行が資金を資金を市場に供給する操作。当日資金を供給し、1ヵ月後に資金が戻されるような資金の動きとなります。困った金融機関は国債担保に日銀から即日資金を調達できることとなります。

 

 

日本の2月の鉱工業生産指数が発表され-1.2%(前月比)と2ヶ月連続のマイナスとなりました。景気低迷を思わせる。明日の短観が悪いのではと想像させてしまいます。

 

 

兜町は金曜日にはお化粧で買われたと言われていましたが、今日はお化粧がはがれたのか大幅下落となっています。むりやり一日だけ吊り上げておいても、梯子が外れれば下がると最もな展開です。金相場は現在934ドル台の取引と欧米の参加者不在で読めない状況です。

 

 

為替が大きく上下しました。ドル/円は朝方の99.00近辺から100.10近辺へと上昇しました。実質新年度入りしていて、多くの外貨資産への投資信託が設定されており、実需の外貨買いとなり、特にドル/円で顕著に現れたようです。特に仲値といって午前10時過ぎの主要金融機関の値決めに向かって上昇し、その後も上昇しました。意図的な金融機関の操作のようにも思えますね。100円台では、ドルベア(弱気)を見越した市場参加者がドル売りをしたようでした。また例のサラリーマン輸出財務担当者も大挙してドルの先物予約に出たように思います。現在は99円台ミドルと落着いたところに落着きました。これから欧米の参加者の動向に焦点が当てられます。

 

 

これからの予定を見てみましょう。欧州時間帯では3月のユーロ圏CPI(消費者物価指数)が発表されます。予想は3.3%です。ECB(欧州中央銀行)は目標インフレ率を2%前後と設定していますから、3%以上では、一部市場関係者が期待している利下げはないといえます。米欧の金利差は拡大方向から、ユーロ高支援材料と言えます。それと3月のユーロ圏消費者信頼感指数も発表されます。予想は前月同様-12あたりです。米国市場では3月のシカゴ購買部協会の景況指数が発表されます。予想は46と中立の50を下回った数字です。意外とこの数字で金融市場が揺れることがありますから注意しましょう。またポールソン財務長官の講演会があります。最近FRB(連邦準備理事会)は非常時の措置として投資銀行の監督や規制に関わるべきだと述べられており注目されています。三月末でもあり、金融市場を刺激する文言は避けられると思われます。注目しないといけないが、相手も一枚上のようです。為替についての言及があれば、いつもながら「強いドルは米国の利益にかなう。」との決まり文句が出そうです。

 

 

大きな相場の変化はないのですが、オージー(豪ドル)/ドルが0.9200を割り0.91ミドルとちょっと気になりましたが、本邦からの新年度入りのオージー買いにも支えられたようです。まだオージーブル(強気)トレンドの方向に変わりなしと思います。ドル/円はやはり上の100円台が重しとなっているようです。米信用不安とファンダメンタルズの悪さを考えればドルベア(弱気)の96.00方向を読みます。ユーロ/ドルもセオリー通りの1.6000方向で、1.5700が強いサポート(支持線)となっています。ポンド/ドルは読めないと言っていましたが、例のポンド下落の流れ(議事録→キング総裁発言→ビーン委員発言)からポンド売りの流れとなっています。シカゴ筋を見るとまだポンドロング(買い持ち)があるようですから、損切りの流れのようです。1.9700を割るかどうかが焦点となります。ユーロ/ドルとポンド/ドルとは同じ欧州通貨ペアですが、金融市場の見方が全く反対方向ですから注意してください。

 

 

明日の朝午前850分に短観(日本銀行企業期経済測調査)の発表があり、注目されます。最も注目される大企業・製造業の業況判断指数(DI)は前回のプラス19から大幅悪化のプラス13が市場予想です。兜町開始直前に発表されますから注意しましょう。本来であれば円売り/ドル買いに反応すべきですが、最近では「兜町売り→円高→兜町売り→円高」となる傾向です。注意しましょう。

 

解説:短観 業況判断DI (Diffusion Index):日本銀行が年4回大企業、中小企業、そして製造業、非製造業と個別に景気判断の調査をします。調査項目は、1.良い、2.さほど良くない 3.悪いとなっています。1から3の構成比を差し引いて指数化したものです。中立がプラスマイナスゼロです。プラスの数字ですと好景気(景気拡大期)、マイナスですと不景気(景気後退期)との判断となります。日本の景気動向を確認する上で重要な指標となります。

 

 

それでは Have a nice afternoon!

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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