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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
日本は新年度入りとなりました。欧米は12月決算期で1月からトップギアで走っています。そして今日から日本の投資家が本格的に動く季節となりました。外貨投資も依然強いようですから、東京の日中はドルその他外貨が強いよと思います。
短観が発表されました。大企業製造業業況判断(DI)は+11と市場予想の+13よりも悪い数字となりました。大企業非製造業+12. 中小企業の状況はどしゃぶりのようです。製造業が-6, 非製造業が-14です。全産業を均しても-4ということです。日本のファンダメンタルズは悪いと思ってこれからの為替相場と向かい合いましょう。兜町は新年度入りで、敬意を表して若干強含みのようです。為替は相場観とは関係なく、実需の外貨買いが強そうです。本格的な相場観に基づいた動きは欧州市場が開くアジア時間の午後遅くから動くのでは予想します。
昨晩を振り返ってみましょう。ユーロ圏の3月のCPI(消費者物価指数)が発表されました。3.5%(前年同月比)と予想の3.3%よりも高い数字となりました。インフレ目標値が2%前後ですから、ECB(欧州中央銀行)は現状の政策金利(4%)を維持するように思われます。現在のECBの構成メンバーを見ても、タカ派(インフレ重視の利上げ派)のトリシェ総裁、ウェーバー・ドイツ連銀総裁を筆頭に、主流となっています。米国市場に移ると、注目されていました3月のシカゴ購買部協会景気指数が発表され、48.2と予想の46前後よりも良い数字でした。しかしよく見ると中立の50よりも低く米景気の減速感は強いと思われます。今後発表される米経済指標を市場は追っかけることになり、第1四半期GDP(国内総生産)がマイナス成長になるのかどうかが焦点となります。その動きによって、今月29/30日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)での大幅利下げを要求する市場環境になるのではと読みます。
為替市場は金利に素直な市場となっています。特にユーロ/ドルとポンド/ドルが素直です。ユーロ圏の米国との金利差拡大からユーロ高と読みます。当面1.6000あたりが目標か。ストカスティック分析をするとファースト・スローとも上向きです。もう少し買い余地がありそうです。ポンド/ドルについては、議事録の内容そしてキングBOE(イングランド銀行)総裁、ビーン委員の発言からして、ポンド下落リスクと利下げの話がテーマとなっています。ポンドベア(弱気)の流れと読み、1.9700あたりが目標と思います。ストカスティック分析では気迷い気味です。ドル/円は、100円台での本邦輸出企業の先物予約が入りそうで、頭は重そうです。引き続き米ファンダメンタルズがメインテーマであり、101.00~96.00のレンジで96.00方向を読みます。
オージー(豪ドル)については今日は動きそうです。日本時間12時30分(現地時間14時30分)にオーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利(Target for Cash Rate)を発表します。現状7.25%ですが、インフレ抑制重視で比較的好景気を維持していますから、現状維持の政策金利となりそうだ。同時に発表される声明も注意です。政策金利発表前にかなり利食いのポジション調整が入っているように思えます。オージー(豪ドル)/ドルでの0.9100を注意。私は0.9100~0.9600のレンジ内の動きで0.9600方向ではと依然読んでいます。
スペイン通信:スペイン語の新聞をインターネット上で見ていましたら面白い為替関係の記事を見つけました。エル ムンド(El Mundo)紙というスペインの二大新聞のひとつです。ムンドとはスペイン語で 世界という意味です。「2000年10月25日には1ドルが201ペセタ(Peseta)でした。それが、現在では1ドルが100ペセタまでペセタ高のドル安となっています。1ユーロが2ドルになれば、ペセタ換算では83ペセタとなります。欧州から米国への旅行者が急増しています。スペイン人のNYへの旅行者数は1年前に比べて37%も増えています。一番のお土産としてアップルのiPodがありますが、NYでは149ドルで売られておりユーロ換算で98ユーロです。一方でマドリッドでは179ユーロで売られていますから、NYでは2台のiPod を買えることができるのです。」
カッコ内がエル ムンド紙が書いていることを忠実に要約しました。注目は、ユーロが2ドルになった場合と書いていることです。やっぱり為替的にはユーロ高を見ているのだなと言うことです。ユーロとペセタは通貨統合時に1ユーロ=166.386ペセタに固定されています。現在では街には流通していません。ひょっとしてタンスの中にはというとことです。そして為替的に調べて見ました。2000年10月のドル/円のレートを。2000年10月31日は108.40あたりでした。ペセタの感覚で2倍に円の価値が上がっていたとしたら、恐ろしいことにドル/円は現在54.20となっていることになります。皆さんこれほどの円高になると思いますか?ユーロ/円が円安のユーロ高だけで説明つきますか?
それでは今日も頑張りましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。