[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
寝覚めの悪い朝となりました。予想以上にドルが買い戻どされました。海外市場で損切りが行使されてしまうとどうしても憂鬱な朝を迎えます。ディーラーの宿命でたびたび経験することとなるのです。そして日の当たる時間帯に再度相場観を練り直すこととなります。
ご承知の通り昨晩は大きなニュースが駆け巡り混乱した金融市場となりました。兆候はアジア時間帯からありました。金が昨日夕方909ドル近辺で取引されていました。ヘッジファンド筋の利食いか損切りかでNY市場では終値887ドルそして現在は888ドルでの取引です。新雪が雪崩でなくなったレベルに近づいています。850ドル近辺が最初の根雪が見え始めるレベルと思われます。後で述べる金融機関の評価損計上との話と絡むのですが、ヘッジファンドの中にも資金繰りで苦しんでいるところがあり、とにかくポジションを全ての金融商品で落とそうとの動きかとも察します。いろいろヒントを探りださないといけない。
それでは昨晩の金融市場を振り返ります。UBS(スイスの金融機関)が1~3月期に追加損失を計上しました。今回190億ドル(約1兆9000億円)で、昨年来の総損失計上額は374億ドル(約3兆7400億円)です。しかし、同時に148億ドル(約1兆5000億円)の増資を発表しました。ドイツ銀行も25億ユーロ(約4000億円)の損失計上。そしてNY市場ではリーマンブラザーズ(米系投資銀行)が40億ドル(約4000億円)の増資を発表しました。確かに欧州へのサブプライム関連での損失がまだまだ続いているということでユーロ、スイスフランに対する売りが出ました。(ドルの買戻し) NY金融市場ではUBS, リーマンの増資発表を好感して、株式市場が大幅上昇の債券から資金がシフトしたようです。ドルが全面的に買われた展開でドル/円も上昇したということです。経済市場は概ね良い数字で、ユーロ圏3月PMI製造業指数は52と予想通りで,米国3月ISM製造業指数は48.6とこちらも予想より若干良い数字でドル買い戻しの理由付けとなりました。(昨日の私のシナリオと全く逆に動きました。)
それでは為替市場の話をします。ドル/円は、私が非常に重要視している101.00を上回ってきました。信用不安が一時的に解消との観測で二つの不安(信用不安とファンダメンタルズ)のひとつに楽観視する観測が出たということです。ひとまずポジションは解消と、シナリオを考え直さないといけません。101.00が逆にサポート(支持線)となると、チャートてきには106.00~101.00と今年の初めのレンジに戻ります。東京時間帯は新たな投信の外貨買いとほっとしている本邦輸出業者の先物のドル売りが出ると思います。問題はシカゴ筋を中心とするヘッジファンドの動きです。新雪は100円前後だから損切りを昨日したと思われます。どうしても資金繰り悪化から手仕舞いしないといけない状況だと更にドル/円は買い戻されます。ただ新雪手仕舞い後の彼らのコストは105円以上ですからまだまだ利益は出ると思われます。昨日の短観の数字の悪さ、日本銀行の利下げの噂などと円売り材料がこれから注目されることになるのかもしれません。一旦様子見としましょう。そして101.00の節目を注視。金曜日の雇用統計の発表もありますから。ユーロ/ドルも重要な節目1.5700を割ってきました。1.5400~1.5700のレンジ入りです。ユーロ圏の経済指標で非常に悪い数字が出ている訳でもなし、UBS, ドイツ銀行ショックを引きずっているようです。まだECB(欧州中央銀行)のタカ派姿勢は変わらないと思います。ポンドが意外と静かな動きです。ポンド下落リスク、利下げの観測とこちらはガス抜きが少し進んでいるようです。オージー(豪ドル)/ドルが意外とドルの買い戻しの影響を受けていないなという印象です。しかし0.9100を割ったままです。ファンド筋の利食いが出てくるかが焦点です。昨日のRBA(オーストラリア準備銀行)の声明を読むと利上げは当面ないのではとの印象で、世界経済の不景気風の影響を受けるのではとの悲観的表現があったことに注目しました。こちらも慎重に。
思い出:チューリッヒの夜:3週間ほどチューリッヒにセミナー出張していた時の話です。各国から集まったディーラーが1週間経つと次第に仲良くなってゆきます。ホスト役のチューリッヒのディーラーがいろいろと夜を案内してくれます。健全なところも不健全なところも!ある日有名なレストランへ連れて行ってくれました。大きなレストランでバンドが入っていました。各国から参加者と一緒に行ったのですが、それぞれの国の音楽を演奏してくれました。私はバンドの直ぐ前のテーブルでしたから、直ぐにバンドのメンバーから目を付けられました。日本から来ていると分ると坂本九さんの「上を向いて」を演奏してくれるではないですか。私は前のステージに引っ張り出されて日本語で歌うこととなりました。こんなところでカラオケいや生オケすることになるとは。その後美味しいミートフォンデューをつまみながらそして結構酔っ払って楽しい晩を過ごしました。私は特にトロントから来たスチュワートと仲良くなり、その晩はバーをハシゴしました。午前12時過ぎにチューリッヒのメインストリートのバーンホフ・ストラーセを二人で歩いてホテルまで帰りましたが、誰も歩いていません。名もないカナダ人と日本人が一瞬チューリッヒを支配しているような気分になりました。翌日の地獄のセミナーを一瞬忘れました。
それでは相場観を冷静に練り上げましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
ところで、1998年10月8日が日本FX誕生の日に制定されたそうです。(ひまわり証券)その日がたまたまドル暴落の日でもあったようです。
ヘッジファンドのドルショートポジションはまだまだありそうですね。監視要!
日本FX誕生の日おめでとうございます。情報ありがとうございます。
水谷
>今日の展開は本来はドル売りになってもよいニュースがヘッジファンドにより反対のイメージに摩り替えられた感じがします。
>ところで、1998年10月8日が日本FX誕生の日に制定されたそうです。(ひまわり証券)その日がたまたまドル暴落の日でもあったようです。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。