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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
三月末という四半期ごとの特殊な期越えの日、特に日本は決算期末と特別な一日でした。誠にスリリングな一日ですが、海外もいろいろと噂が出てくる可能性がありますので、特に短期金融市場(金融機関の資金調整の場)は注意しましょう。まだまだスリリングな一日はNY市場まで続きます。東京市場では日本銀行が3兆円の資金供給をしました。即日オペレーションということで市場の流動性不安を打ち消したかったようです。日銀当座預金口座にはこのところ8兆円前後の資金を残す操作を日本銀行は実施しているのですが、今日は特殊な日ということで万全を期したようです。
注:即日オペレーション:短期国債を担保に日本銀行が資金を資金を市場に供給する操作。当日資金を供給し、1ヵ月後に資金が戻されるような資金の動きとなります。困った金融機関は国債担保に日銀から即日資金を調達できることとなります。
日本の2月の鉱工業生産指数が発表され-1.2%(前月比)と2ヶ月連続のマイナスとなりました。景気低迷を思わせる。明日の短観が悪いのではと想像させてしまいます。
兜町は金曜日にはお化粧で買われたと言われていましたが、今日はお化粧がはがれたのか大幅下落となっています。むりやり一日だけ吊り上げておいても、梯子が外れれば下がると最もな展開です。金相場は現在934ドル台の取引と欧米の参加者不在で読めない状況です。
為替が大きく上下しました。ドル/円は朝方の99.00近辺から100.10近辺へと上昇しました。実質新年度入りしていて、多くの外貨資産への投資信託が設定されており、実需の外貨買いとなり、特にドル/円で顕著に現れたようです。特に仲値といって午前10時過ぎの主要金融機関の値決めに向かって上昇し、その後も上昇しました。意図的な金融機関の操作のようにも思えますね。100円台では、ドルベア(弱気)を見越した市場参加者がドル売りをしたようでした。また例のサラリーマン輸出財務担当者も大挙してドルの先物予約に出たように思います。現在は99円台ミドルと落着いたところに落着きました。これから欧米の参加者の動向に焦点が当てられます。
これからの予定を見てみましょう。欧州時間帯では3月のユーロ圏CPI(消費者物価指数)が発表されます。予想は3.3%です。ECB(欧州中央銀行)は目標インフレ率を2%前後と設定していますから、3%以上では、一部市場関係者が期待している利下げはないといえます。米欧の金利差は拡大方向から、ユーロ高支援材料と言えます。それと3月のユーロ圏消費者信頼感指数も発表されます。予想は前月同様-12あたりです。米国市場では3月のシカゴ購買部協会の景況指数が発表されます。予想は46と中立の50を下回った数字です。意外とこの数字で金融市場が揺れることがありますから注意しましょう。またポールソン財務長官の講演会があります。最近FRB(連邦準備理事会)は非常時の措置として投資銀行の監督や規制に関わるべきだと述べられており注目されています。三月末でもあり、金融市場を刺激する文言は避けられると思われます。注目しないといけないが、相手も一枚上のようです。為替についての言及があれば、いつもながら「強いドルは米国の利益にかなう。」との決まり文句が出そうです。
大きな相場の変化はないのですが、オージー(豪ドル)/ドルが0.9200を割り0.91ミドルとちょっと気になりましたが、本邦からの新年度入りのオージー買いにも支えられたようです。まだオージーブル(強気)トレンドの方向に変わりなしと思います。ドル/円はやはり上の100円台が重しとなっているようです。米信用不安とファンダメンタルズの悪さを考えればドルベア(弱気)の96.00方向を読みます。ユーロ/ドルもセオリー通りの1.6000方向で、1.5700が強いサポート(支持線)となっています。ポンド/ドルは読めないと言っていましたが、例のポンド下落の流れ(議事録→キング総裁発言→ビーン委員発言)からポンド売りの流れとなっています。シカゴ筋を見るとまだポンドロング(買い持ち)があるようですから、損切りの流れのようです。1.9700を割るかどうかが焦点となります。ユーロ/ドルとポンド/ドルとは同じ欧州通貨ペアですが、金融市場の見方が全く反対方向ですから注意してください。
明日の朝午前8時50分に短観(日本銀行企業短期経済観測調査)の発表があり、注目されます。最も注目される大企業・製造業の業況判断指数(DI)は前回のプラス19から大幅悪化のプラス13が市場予想です。兜町開始直前に発表されますから注意しましょう。本来であれば円売り/ドル買いに反応すべきですが、最近では「兜町売り→円高→兜町売り→円高」となる傾向です。注意しましょう。
解説:短観 業況判断DI (Diffusion Index):日本銀行が年4回大企業、中小企業、そして製造業、非製造業と個別に景気判断の調査をします。調査項目は、1.良い、2.さほど良くない 3.悪いとなっています。1から3の構成比を差し引いて指数化したものです。中立がプラスマイナスゼロです。プラスの数字ですと好景気(景気拡大期)、マイナスですと不景気(景気後退期)との判断となります。日本の景気動向を確認する上で重要な指標となります。
それでは Have a nice afternoon!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
大企業製造業は予想より若干悪い程度ですが、中小企業製造業・非製造業ともひどいマイナスですね!日銀総裁不在、ガソリン税問題のつなぎ法案と福田首相の舵取りに世界から冷水浴びられそうですね。これ基本に為替相場考えましょう。でもドル/円は米ファンダメンタルズしだいのようですね。日本の材料が無視されている現状は本当に悲しい限りです。本来であれば円売りに振れないといけないのに。これから今日から寄稿します「為替ケ・セラ・セラ」書きます。
それでは。
水谷
>おはようございます。今朝の短観は悪い予想が大勢だったので思ったより小動きですね。31日の期末に比べ静かでつまらないです。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。