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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
ヘッジファンドは依然ドルを継続して売っているようだ。利食いもしているかと思われましたが、一旦利食いしつつドルを売っています。3月25日時点のドル/円はNY市場で高値100.68をつけましたが、しっかりとドルを売っていたようです。100.00以上では、日本の輸出業者の先物ドル売りが出ることも頭に入っているようで、安心してドル売りポジションを膨らませています。詳しくはシカゴ筋情報で検証しましょう。
信用不安もまだまだ金融市場のメインテーマです。欧米の中央銀行がそれぞれ4月以降の資金供給策を発表しました。まだ今日(31日)から明日(1日)までの資金のつなぎに窮している欧米の金融機関が出てくるかもしれない。1日だけの期越ですが、今晩の欧米の短期金融市場(金融機関の資金繰りのためのプロの市場です。)も注目しないといけません。悪い噂が出ると(例えばドイツ銀行が資金を取れなくて困っているらしい。これはあくまでの例ですから誤解のないように。)こんな噂が出るとドルが売られます。それはドル/円での大幅ドル売りを誘うと思われます。ECB(欧州中央銀行)が6ヶ月(通常の倍の期間)の長期で総額1500億ユーロ(約23兆5000億円)の資金をユーロ圏の金融機関に供給できるようにしました。またFRB(米連邦準備理事会)もTAF(Term Auction Facility 入札方式による資金供給)にて4月4日入札で期間28日 4月7日と4月21日にそれぞれ500億ドル合計1000億ドル(約10兆円)を資金供給すると発表しました。欧米中央銀行総額約33兆5000億円の資金供給となります。これは中央銀行が依然市場にある潜在的資金繰り難を未然に防ぎたいとの意向を強く示したものです。勘ぐれば、市場に隠れ資金難金融機関があるということです。ドルは売られることとなります。
金曜の晩を振り返ってみましょう。まずはポンドについて。住宅価格の指標が悪いとのことでポンド売りの理由付けとなりました。これは一連の(議事録→キング総裁発言→ビーン委員発言)流れ(ポンドの下落リスクあり)に沿った動きのようです。私はアンタッチャブルと金曜日にコメントしましたが、次第にポンド売りに反応しています。ドルの要因と比べると市場関係者はまずはポンドロング(買い持ち)ポジションを落とす方向に動いていることがだんだんと鮮明となってきました。市場関係者はポンド/ドルでは7対3位の割合でポンド売り要因に重きを置いているようです。とにかくポンドロングを切ろうと。ユーロについては、金利相場観に素直に反応です。ウェーバー・ドイツ連邦銀行総裁(ECBメンバー)が、「ユーロ圏の物価圧力がかかっており警戒が必要な高い水準にある。中期的に上向きリスクがある。現在の金利水準はインフレ期待の低位安定に貢献する。」と述べられた。現在のユーロ圏のインフレ率は3.3%(スペインは4.4%)と目標インフレ率の2%からは遥かに上です。どう考えても利下げなどありえません。ユーロ高(対ドル)は続く。
米国市場では、モノライン(金融保証会社)大手FGICの格下げの報道が大きかったようです。格付け会社のS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)がFGICの格付けをシングルAから投機的とされるダブルBへ6段階引き下げました。地方債を含めた価格の値崩れが心配されます。これもドル売り要因となります。経済指標は概ね予想通りで市場はほとんど取り上げませんでした。
金融・為替市場の話に移ります。ドルの買い戻し(ポジション落とし)も進んだようですが、新たなニュース(資金供給報道、モノライン格下げ)などで再びドル売りの嵐となったようです。金は936ドル(1オンス)と利食い先行のポジション落としのようです。米債券市場にも大きな動きはなく2年債は依然買い意欲が強く、安全志向の資金が流れ込んでいると思われます。ということで、シナリオは変わりません。為替市場では、ドル/円は100円以上では追加してドル売りに出るファンドが目立ちます。流れ変わらず96.00方向を読みます。ユーロ/ドルはECBの金融政策に変更なく、当面現在の政策金利が維持されることから、ユーロ高を期待する市場参加者がほとんどです。1.5700がサポート(支持線)となり、1.6000の方向のようだ。ポンド/ドルは、ポンドの下落リスクありとの流れから売られるトレンドのようです。下の1.9700方向か?ドル要因が注目されると逆に動くから本当に読みづらいですね。オージー(豪ドル)/ドルは0.9200を割ってきていますが、ドル要因、オーストラリア準備銀行(RBA)の金融スタンスからオージーブル(強気)が継続を予想します。0.9600方向を読みます。円クロスは予想通り、ドル/円でのドル下落リスクが早いために梯子を外されます。円ロングの外貨ショートがお勧めです。
シカゴ筋(CME)情報:3月25日時点
円 ネットロング 65,920枚(前週比+10,161枚)、ユーロ ネットロング 42,771枚(+16,250枚)、ポンド ネットロング19,728枚(-9,412枚)、スイスフラン ネットロング 10,781枚(-443枚)、オージー(豪ドル)ネットロング 35,620枚(+55枚)、キューウィ(ニュージーランドドル)ネットロング +9,451枚(-927枚)
円とユーロのロングポジション(買い持ち)が増えています。ドル/円では、ヘッジファンドの資金繰り難観測からドルの買い戻し(利食い)が進んでいましたが、利食いの後にしっかりとドル売りをしていました。100円台のコストのドル売りポジションのようです。平均コストは本当に良いもの思われます。私と同じくまずは96.00を狙っているようだ。ユーロのロングが急増しています。ECBの金利政策維持の確認から強くユーロ高を狙っています。やはり1.6000狙いですね。1.6000を超えてくると介入警戒感がでてくると思います。ポンドはポンド下落リスクの明言から、とにかくロングを落とそうと動きが出ているようです。その他通貨はトレンドに変更なしのようです。
注:シカゴ(CME)先物市場では全て対ドルでのポジションとなります。円ロングポジションとは 円が買い持ちで反対にドルが売り持ちという意味です。すなわち、ドル/円でドル売り(ショート)のポジションということです。
それでは今週も為替相場と仲良く対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
午前中なぜかドル/円が買われる。なぜだろうなと思っていたら、北朝鮮が黄海で3発の短距離艦対艦ミサイルを発射したとのニュースを目にしました。昔よく言われた有事のドル買いとか、地政学的リスクのドル買いであったようです。ときどきこのような物騒なニュースで動きます。このような場合はセオリー的にはドル買い、スイスフラン買い、金買いと動きます。その後輸出のドル売りでも出ているのか直ぐに下落基調ですね。
兜町が200円以上の上昇です。上海株式市場が上昇したということと、機関投資家の化粧買いとの話のようです。本邦企業の多くが3月末に決算期を迎えます。むりやり株価を一時的に吊り上げておいてバランスシートのアセットサイド(資産)を良く見せる手です。4月になると今度はお化粧落としが始まるのでしょうか。
昨日からのニュースでちょっと補足しておきたいと思います。何気なくウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)を読んでいましたら、BOE(イングランド銀行)が利下げに踏み切るらしいとの見出しが躍っていました。内容を読むと観測記事に過ぎませんが、WSJという有力紙が書いているから信憑性が高いと市場関係者は読みます。私は前回の政策決定委員会の議事録の内容で、かなりeasing とか deteriorate といった文字が躍っていましたから、可能性はあるな、インフレ対策と同時に同じアングロサクソンの国、経済が似通っていますから景気の流れも似ており、これはと思いました。議事録→キング総裁→ビーン委員と流れは利下げの可能性とポンド高の是正が出てくると読みます。
そしてこれも面白い記事です。韓国年金基金(運用資産規模約22兆円)が米国債購入を打ち止めとしたと発表しました。代わりに利回りのより高い欧州政府発行の国債に振り向けるとのことです。確かに米国の2年債の利回りは昨日約1.70%ですから、ドイツの2年債が現在3.42%と比べると魅力がなさそうです。去年の6月近辺の米国の2年債は約5%ありました。FOMC(米連邦公開準備委員会)のデータを調べてみましたら、1976年以降で一番高い利回りは1981年9月の16.46%で、一番低い利回りは2003年6月の1.23%でした。(monthly data base)ドル資産の他通貨への資産への移動が着実にいろいろな所で始まっています。ドル安要因です。本邦財務省はどうしますか?
エリック・ローゼングレン(Eric Rosengren)ボストン連銀総裁が韓国のソウルで講演されました。その中で、銀行のバランスシートの圧迫は実体経済に金融ショックを伝えかねないと述べられました。米経済が減速傾向を強める中、金融機関の信用不安が深刻化する可能性があるということです。ドル売りの2大要因の一つの解決の目途はたっていないということです。これもドル安要因です。
今晩の予定を見てみましょう。要注意の経済指標が出ます。まずは、英国の第4四半期のGDP(国内総生産)の確定値です。これは改定値が+0.6%(前期比)ですから、あまりぶれないと思いますから、余程の数字が出ない限りポンド相場には影響なしと読みます。次にスイスの3月のKOF先行指数です。元スイス系の者としてはちょっと気になります。予想は+Ⅰ.60%(前月比)です。そして米国市場では何といっても3月のミシガン大学消費者信頼感指数です。予想は70.0です。(速報値は70.5) 3月の景気動向のヒントが出ますので、為替相場に敏感に反応します。このところは、悪い数字に対してドル売りに反応し、良い数字に対して市場は無視する傾向にあります。あと2月の個人所得(予想+0.3%)、個人支出(予想+0.1%)です。これも上記同様の傾向があります。ドルベアのリスクに振れる可能性が高いと言えます。
それでは為替市場について話しましょう。金は現在944ドル(1オンス)での取引と動いていません。ストカスティック分析が参考になります。ドル/円は60%くらいでファースト・スローとも上昇気味ということでドルの戻しがあってもよい雰囲気です。上の100.00辺りをつける可能性があると思いますが、実需のドル売りで壁となると思います。101.00と96.00のレンジ内で大きな流れはドルベア(弱気)の96.00方向と読みます。ユーロ/ドルはファースト・スローが交錯して上昇とこれはユーロブル(強気)のサインです。1.5700がサポート(支持線)となり、1.6000方向と読みます。ポンド/ドルもファースト・スローとも上昇とポンドブル(強気)のサインですが、BOE分析の結果、ポンド下落リスクを考えるとこの通貨は現在アンタッチャブルです。そして一番解りやすいオージー(豪ドル)/ドルはファースト・スローとも交錯後の上昇波動と完璧なオージーブル(強気)です。0.9600方向を読みます。いつものことながら、クロス円はドル/円での下落スピードの速さから梯子外しにあいそうで、円ロングの外貨ショートの方がよいと考えています。
解説:KOFスイス先行指数:Konjunkturforschungsstelleの略です。スイス経済の6ヶ月から9ヶ月でのスパンの景況感を示します。
それでは今週も疲れた週間になりましたが、ゆっくりと休みましょう。TGIF(Thanks God It’s Friday!)の略です。週末にディーラーの間で交わす言葉です。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
火曜日の日銀短観と金曜日の米雇用統計が最も注目です。
3月31日(月)ユーロ☆3月CPI(消費者物価指数)速報
(前月3.2%)
ユーロ 3月消費者信頼感指数
(前月-12)
4月1日(火)日☆短観(日本銀行企業短期経済観測調査)
(大企業製造業業況判断指数(DI) 前回 19)
豪☆オーストラリア準備銀行(RBA)
金融政策決定委員会
(現在政策金利(Target for the Cash Rate)
7.25% 据え置き予想)
ユーロ 3月PMI製造業
(前月52.3)
米☆3月ISM製造業景気指数
(前月48.3)
4月2日 (水) ユーロ 2月PPI(生産者物価指数)
(前月+0.8%前月比)
米 2月製造業受注
(前月-2.5%前月比)
4月3日(木)ユーロ 2月小売売上高
(前月+0.4%前月比)
ユーロ 3月PMIサービス部門
(速報値 51.7)
米☆3月ISM非製造業景況指数
(前月49.3)
4月4日(金)米☆3月雇用統計
3月非農業部門雇用者数(Nonfirm Payrolls)
(前月63,000人減)
3月失業率
(前月4.8%)
注目事項には☆をつけました。
解説:短観 業況判断DI (Diffusion Index):日本銀行が年4回大企業、中小企業、そして製造業、非製造業と個別に景気判断の調査をします。調査項目は、1.良い、2.さほど良くない 3.悪いとなっています。1から3の構成比を差し引いて指数化したものです。中立がプラスマイナスゼロです。プラスの数字ですと好景気(景気拡大期)、マイナスですと不景気(景気後退期)との判断となります。日本の景気動向を確認する上で重要な指標となります。
解説:PMI(Purchasing Managers Index):企業の購買担当者への聞き取り調査の集計結果を業況の判断材料とする指標です。50を上回っていると業況が良いものと判断、反対に50を下回っていると悪いと判断される指標です。
解説:ISM(The Institute for Supply Management 全米供給管理協会)の略:PMI同様に全米供給管理協会が企業の購買担当者への聞き取り調査を行いその集計結果を指標にしたものです。。業況の先行指数として注目の指標です。50を上回っていると業況が良いと判断され、50を下回っていると悪いと判断される指標です。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
耳慣れない見出しで何だろなと思われた方のほうが多かったのではと想像します。これが昨日のNY市場のメインテーマでした。先日FRB(米連邦準備理事会)が新たな資金供給策として発表したのがTSLFでフルに書きますと「Term Securities Lending Facility」の頭文字を取ったものです。これはプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)向けの証券貸出し制度で、リスクの高いモーゲージ債(RMBS (住宅ローン債券証券 Residential Mortgaged Backed Security)))を担保として米国債を28日間貸し出す制度です。米国債を借りた金融機関は、これを担保に資金が調達できる仕組みです。そして、その最初の入札が昨日行われました。貸出し予定750億ドル(約7兆5000億円)に対して861億ドル(約8兆6100億円)と応札倍率が1.15倍と、意外少ない倍率で応札する投資銀行を中心とした金融機関の資金調達に不安感がないとの観測を呼んだようです。資金調達不安が金融機関にあれば応札倍率が2倍とか3倍に膨れ上がります。ということで金融市場に安心感がでました。ただ一時的と私は読みます。四半期ごとの期末越えは資金ディーラーにとっては頭を悩ますところです。特に信用不安の噂のあるような金融機関は。資金ディーラーはブローカー経由の取引でも必ず相手の名前をチェックできる権利を有します。それは危ない金融機関には金を貸してはいけないからです。どんなに高いレートでのオファー(貸出しレート)であっても、ディーラーとしては儲けられるのですが、資金が回収できなければ取引の意味は全くありません。今回の期越えは、土日を挟まない1日のみの期越えであるために資金ディーラーには安堵感があります。だからNY連邦準備銀行は目立った資金供給の枠拡大などを発表をしていません。今回のTSLFでまず市場環境に対してリトマス紙を流してみたのではと解釈します。これで応札倍率が高ければ何らかの策を打ち出す可能性はあったのではと思います。来週月曜日の資金繰りは何とかなりそうなNY短期金融市場です。
TSLFの結果でドルは若干買い戻されたようでした。また第4四半期のGDP(国内総生産)確定値は前月の改定値と全く同じの+0.6%(前期比)と金融市場には反応なしです。昨日も申しましたが重要なのは来月下旬発表予定の今年の第1四半期のGDPの速報値です。マイナス成長を予想させるような数字が出れば、29/30日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)での大幅利下げを市場は促します。同時にドル売りのクライマックスを迎える可能性があります。
今朝方日本の経済指標が発表されました。2月の失業率3.9%と予想よりも若干悪いようです。また2月の全国CPI(消費者物価指数)は+1.0%(前年同月比)と落着いている。ECB(欧州中央銀行)、BOE(イングランド銀行)から見れば羨ましい限りの数字です。まだ感覚的にはデフレですね。3月の東京のCPIは+0.6%(前年同月比)とこれもデフレ感覚の数字です。一般には原油高と穀物高から物価上昇圧力が高まっているのですが。
為替市場に移ります。基本的に昨日と全く変わりません。ドル売りの潜在的要素(米国の信用不安とファンダメンタルズの悪化)が残っています。金は950ドル(1オンス)と新雪が積もり始めています。質への逃避、安全志向、ドル売りが金融市場環境です。ドル/円では東京時間帯では実需のドル売りが出そうですから100円手前では頭が重い。しかし流れはドルベア(弱気)と読みます。101.00~96.00のレンジで96.00方向と読みます。ユーロ/ドルも昨日少しユーロが売られて気になっていましたが1.5800前後と一安心です。1.6000方向と読みます。ポンド/ドルは気迷い気味です。キング総裁に敬意を表した流れにはなっていません。オージー(豪ドル)/ドルが一番わかりやすいですね。0.9600方向を読みます。
思い出:花見:ディーリングルームにいると他の部署と交流がないかというとそうではありません。この時期になると決まってお花見です。一番の人気は千鳥カ淵公園、靖国神社が候補ですが、よく行ったのがやはり上野公園でした。円決済部門にそのあたりのプロがいらして、アメ横で買い物して、飲み物とつまみを調達、そして上野公園へと。なかなか外資系にしては日本的でした。適当に新聞紙を持ち寄り、場所探し。でもほとんど良いところは朝からの場所取りがあるようで難しい。横っちょで花より団子です。結局早々に切り上げて夜の世界に出掛けることになるのです。健全に過ごして早めに帰宅です。お花見については、来週は他の銀行との交流会について話しましょう。それでは。
今日は為替相場が動きそうにないと読みましたので、ちょっと硬い話をしました。しかし、中央銀行の金融調整は為替相場を読む上では貴重な材料を提供してくれますので、しっかりと押えておきましょう。たとえばモニターにTSLF応札倍率高いと流れたらすかさずドルを売るということです。見出しが理解できないと為替相場と対戦できません。また理解できない市場関係者よりも一歩手前で良いコストのポジションを作ることができます。
それでは今日は週末でもありますからちょっとリラックス!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様でした。
実需主導の東京・アジア市場のようでした。狭い値幅で夜に備えてエネルギーを蓄えているかのような市場です。私は朝のモーニングレポートにかなりエネルギーを注ぎましたからちょっと頭が疲れ気味です。
これからの重要な指標は米第4四半期GDP(国内総生産)の確定値です。確定値ということで、個人的には前月の改定値+0.6%(前月比)、+2.7%(前年比)と大して変わらないのではと予測するのですが、この改定値から外れた数字がでると為替相場は動きます。特に、昨日同様悪い数字が出た場合にドル売りに反応し、良い数字が出たら市場は無視することとなります。私はこれからの1ヶ月の予定に思いを巡らせています。来週金曜日は3月の米雇用統計。シティグループを中心に金融界で大量の解雇者が出ているところを見ると悪い数字が出そうだ。少なくとも非農業部門の雇用者数はマイナス(前月比で減少)になるのでしょう。そして下旬に第1四半期GDP速報値が出ます。これは極めて重要です。マイナス成長の兆候があるかどうか判断できます。そして月末29/30日にFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利の決定です。現行の2.25%から再度利下げが期待されています。現在では0.50%の利下げを市場関係者は予測しているようです。この日程に従って今後の為替相場を組み立ててゆかないといけません。
東京日中ドル/円が98円台ミドルまで下げ、ユーロ/ドルでのドル買いのユーロ売りで下げましたが、本邦投資家が海外資産売却に伴って円転(外貨を円に換えることです。反対を「円投」と言います。)したとの観測が出ました。日本の年度末に対応したのであるかは定かではありませんが、海外資産の圧縮が進んでいるのかとも思うのですが。もともと本邦投資家はバブル時代に海外資産を買い漁り、その後痛い目にあっていることを思うと、大した資産規模ではないと思います。単なる噂かも知れませんね。ひょっとしてユーロ/円で損切りの理由付けかもしれませんね。メディア報道を真に受けてはいけません。報道に対しては、勘ぐりを入れながら解釈をしましょう。
為替市場の見方は朝のレポートと同じです。トリシェECB(欧州中央銀行)総裁のインフレ抑制に対する強い懸念表明と、為替の過度の変動懸念です。ユーロ/ドルでの1.6000方向を読みます。ポンドについては、BOE(イングランド銀行)政策決定委員会の議事録内容(ドルと同様にポンドにも下落リスクがある。3月20日イーブニングレポート BOE議事録からのヒント参照)の確認をビーン委員のポンド下落リスク圧力がかかるとの発言で再確認され、キング総裁のポンド水準のunwind(戻し)の話からして、過度のポンド高には振られなくなってくると読みます。ただドル要因で動いてしまえば、一見ポンド高に見えてしまいますが,だまされないように気をつけましょう。従ってドルベア/ポンドベアとニュートラルと言えます。だましでやられる可能性がありますから、本当に難しい通貨です。オージー(豪ドル)/ドルは目をつぶって買って0.9600待ちの相場です。皆さんの中には0.9100テイクン(Taken)で買ってしまった方がいるのではと思うのですが、適度に利が乗っていますから、心地よいポジションではないのではと思います。グリーディーにならないで利食いも良いでしょう。もう少し保持するのも良いでしょう。ドル要因でなだらかなオージー上昇を予想します。クロス円は依然ドル/円での突然の梯子外しがありますから、円ロングの外貨ショートの方が良いと思いますが、出来れば対ドルでのポジションをお勧めします。見える通貨でのポジショニングをお勧めします。そしてドル/円はセル オン ラリー(Sell on rally)の96.00方向を読みます。レンジ的には101.00~96.00と読みます。
それでは今日はこのあたりで。
Have a nice afternoon!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。