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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
始めに米国が昨日から夏時間に入りましたので注意してください。1時間早まります。例えば今日発表の米貿易収支は冬時間ですと日本時間午後10時半に発表されていましたがきょうは午後9時半となります。少し楽になるかと思います。
朝のレポートの見出しは少し過激であったかとは思うのですが、時間が経過すればご理解いただけるのではと思います。ドル/円の東京時間帯の最安値は101.45あたりです。このあたりで利食いのドル買いを入れてくる市場参加者と、クロス円でのロングを振っているのか、利食いをしている参加者がいるようでなかなか101.00を現時点では付けていません。ここ可能性もあると思います。
英国の2月のRICS住宅価格が発表され-64.1%となり、1990年以来の低水準とのことです。ポンド/ドルでのポンド売りとはアジア時間帯ではなっていないのですが、欧州のアーリーバード(early bird)が出てくると意外と売り仕掛けがあるかも知れませんね。注意しましょう。
注:RICS(The Royal Institution of Chartered Surveyors 英王立公認不動産鑑定士協会)
欧米で重要な経済指標が今晩出ます。まずドイツの3月のZEW景況期待指数が発表されます。予想は-40.0です。ドイツはユーロ圏最大の経済圏ですから、この数字でユーロ圏全体の景況感が判断されます。トリシュ総裁が口先介入でユーロ高を牽制されています。特に悪い数字が出た場合のユーロ売りの度合いを見極めたいと思います。米国時間帯に入ると1月の米貿易収支が発表されます。予想は595億ドルの赤字です。この数字から大幅に拡大するようですと、ドル売りが加速する可能性があります。米国の双子の赤字(財政赤字と貿易赤字)はドル売り要因に反応します。
為替市場の話に戻ります。ドル/円は東京市場では小休止です。金相場は971ドル(1オンス)の取引で推移しています。原油は見えていません。兜町は上昇ですが、まだまだ12,000円台です。市場参加者のポジションはドルショート(ドル売り)で下がったら利食いのドル買い戻し体制で待ち構えています。米金融システム不安や米ファンダメンタルズ不安が出ればドル売りとなるのですが、利食いのドル買い戻しがある程度出てくることを想定しておかなければなりません。ドル/円での101.00は利食いのタイミングと思います。ユーロ/ドルでは1.5400が要注意節目です。トリシュ総裁、ブッシュ大統領の口先介入が気になります。ポンド/ドルは広いレンジの1.9700~2.0400の中間あたりの推移で、どちらかと言えば2.0400の方向と読んでいます。オージー(オーストラリアドル)/ドルは、円キャリーの巻き戻しのオージー売りに押されてしまったのですが、中期的には0.9100は破られず、基本的に健全なオーストラリア経済とインフレ対策を重視するオーストラリア準備銀行の金融姿勢からしてオージー高方向と読みます。0.9100~0.9600のレンジで上値方向かと読みます。
余談:バーゼル:現在BIS(国際決済銀行)の総裁会議が開かれています。今回はトリシュECB(欧州中央銀行)総裁が議長です。本来であれば日本銀行総裁も参加しないといけないのですが。BISの本部はバーゼルの駅を降りると北に大通りが延びています。私は泊まるホテルが大通り沿いでしたので、駅から大きなバッグを引っ張りながら歩きました。右側に奇妙な丸く筒状のガラス張りの建物が建っています。奇抜な建物だと思っていましたら、それがBIS本部でした。バーゼルは川沿いにある市庁舎が有名です。赤い尖塔のある建物です。スイスはかつて直接選挙で有名でした。(今での一部地域では直接選挙をしているようです。)だから、市庁舎前の広場は広くて、また中世の時代そのままです。バーゼルはドイツ語圏ですから、ビールとソーセージの文化が基本です。広場でビールを飲んでのんびりしていると中世の騎士が現れてくれるのではとメルヘンチックな気持ちになります。バーゼルはスイスに位置しますが、ライン川が市内を横切り、西側がフランス、北側がドイツに接しています。面白いことにバーゼルの空港はフランス領内にあり、飛び地として空港があります。夜美味いご馳走に頂いた記憶が鮮明にあります。ただその時は白ワインであったと思います。当地はライン川沿いですから、白ワインが有名です。
用語解説:ZEW景気調査
ZEW(Zentrum fur Europaische Wirtshaftsforschung ドイツの欧州経済センター)は景気判断調査として投資家、経済アナリストに対して向こう6ヶ月の景況感をヒアリングします。中立がゼロで、ゼロよりのプラスであれば、好況、マイナスであれば不況という指針となります。ドイツ経済だけでなく、欧州全体の景況感調査をしています。月の半ばにZEW, 後半にIFO経済研究所(information & Forschungドイツ・ミュンヘン拠点)の調査の数字が出るために、欧州経済の動向についての判断材料となります。
それでは今日はこのあたりで。
Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
昨日胸騒ぎがして、イーブニングレポートに「ヘッジファンドの資金繰りが気になります!」として、ファンド筋の資金繰りに不安を抱えていると書きましたが、不安的中です。ヘッジファンドではないのですが、大手証券会社ベアスターズの資金繰り不安の話で、資金が安全志向の債券へまず向かいました。ヘッジファンドの中にも資金繰りに苦慮しているところが出てきても何ら不思議ではありません。逃避先としては、原油とスイスフランのようでした。ファニーメイ(政府系住宅金融)の救済の必要性も出ていました。信用不安と先週来の米ファンダメンタルズの悪さという暗雲が金融市場を覆っています。金融市場はこんな不安を煽っているかのように、ゴールドマンサックスが18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を待たずして緊急利下げをするとの調査メモを流しているとの話もありました。私は、先週FRB(米連邦準備理事会)はいつでもコンファレンスコールによるFOMCが開催されてもおかしくない状況と論じました。先週金曜日もひょっとして行われていたのかもしれません。ヘッジファンドの資金繰り悪化が表面化してくると十分に緊急FOMCの緊急利下げはあると思います。現在水面下で動いていると思います。
為替市場では、円キャリートレードの解消が更に進んでいるようです。逃避避難先通貨のスイスフランもキャリートレードの解消でスイスフラン買いを誘発しているようです。英国の経済指標が出ましたが、総じて予想よりも悪かったようです。2月の生産者物価指数が+0.2%(前月比)と予想の+0.2%よりも悪い。そして1月の鉱工業生産も-0.1%(前月比)と予想の+0.1%よりも悪い。ポンド売りとなったようです。しかし、私はポンド/ドルでの大きな流れは変わっていないと思います。ただ、日本勢からのポンド/円でのポンド売りに拍車がかかったようです。チャート的にも売りでしたから。ドル/円でのドルの下落リスクが非常に高いからです。同じことがユーロでも言えます。トリシュECB(欧州中央銀行)総裁が、「現状の過剰な為替変動を懸念している。」とのコメントと、「米国政府は強いドルを望んでおりそれに応じて対応するとの姿勢に注目する。」として繰り返しの発言をされています。ある意味口先介入ですね。ただユーロ/ドルでは1.5100まで落ちず、ユーロブル(強気)トレンドは変わっていないようです。トレンドラインがしっかりと形成されています。
ドル/円は一番分りやすいと思います。円キャリーの解消玉での円買いがドル/円を押し下げているようです。当面の目標101.00を目指す動きと読みます。101.00割れではしっかりと利食いのドル買いを入れてください。ファンド筋も同じ姿勢で臨んでいると思います。ビッグピクチャー(ドル安)は変わってなく達成感もないので、101.00近辺でドル買い戻しの利食いを入れても、少しドル売りポジションを残して、更なるドルショート(ドル売り持ち)の体制をとっても良さそうです。心理的な節目100円割れがあってもおかしくない米国のファンダメンタルズの悪さです。(信用不安の資金繰り悪化と第1四半期のマイナス予想と。)
スペイン通信:先週日曜日に下院の総選挙が行われました。下院の議席は350席です。現在与党の社会労働党(PSOE (Partido Socialista Obrero Espaňol))が169議席を獲得、野党の国民党(PP (Partido Popular))が153議席の獲得です。与野党で322議席と完全な二大政党体制となってしまいました。サパテロ首相(Sapatero)率いる社会労働党は、4年前のタナボタで得た政権を4年間経済成長と低失業率と結果を残しました。しかし、物価高、ブッシュ大統領との対立、移民問題、国内過激派(ETA)との対決と問題がまだまだ山積みです。4年間では解決できなかった問題解決のために更に4年間時間をくださいと訴えたのが良かったようです。またカトリックの国として社会の反発がありましたが、同性間での結婚を合法化したことでも名を上げました。与野党拮抗ですから、野党党首で4年前に首相になりそこねてしまったラホイ党首(Rajoy)から厳しい政権運営の批判を受けることとなります。
それでは今日も仲良く為替相場と対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
兜町が冴えないようです。2年半ぶりの安値です。欧州のアーリーバード(Early Bird)がぼちぼち出てきてドル/円での102円台でのドル売りを仕掛けているようです。それに伴ってクロス円はすべて下値方向に向いているようです。みんなで渡れば怖くない的発想でのドル売りのようです。金は朝から動きなしです。
サブプライムローン関連証券での評価損失を計上している金融機関が多いのですが、最上級の格付けを持つ住宅ローン証券の価格が急落していることが気になります。というのは、ヘッジファンドがこの部分に投資しており、昨今の価格急落で追証を求められて支払いうことが出来なくなっている所がぼちぼち出てきています。米投資ファンド会社カーライルグループ、英国ヘッジファンドのプロトン・パートナーズが資金繰りに困り始めています。最初に金融機関が傷み、当然住宅ローン会社、保険会社、そして最終的にはファンド筋、そしてエンドの投資家という図式となってきています。シカゴ筋あたりが、住宅関連の証券に投資していて損失計上するようなことになれば、為替市場での影響を心配しないといけなくなります。ヘッジファンドは、投資家からの資金と金融機関からの借り入れで、投資元本を調達しているようです。ヘッジファンドにとっては、不動産も、為替も、株式債券も、金も同じ投資メニューの一覧のひとつに過ぎません。負の連鎖がヘッジファンドに及ぶ危険性を徐々に認識しないといけないかもしれませんね。例のLTCMショックを思い起こさせます。ヘッジファンドは為替に関してはドル売りに偏っていますから、ポジションを閉じると言う意味ではドル買い戻しのドル高になるのでしょうか。それとも一部ファンドに限定されて、更なるドル売りとなるのか、現状では分析しきれていません。ちょっと気になります。
新たにドル売り材料としては、米最大の住宅ローン会社カントリー・ワイド・フィナンシャルを詐欺の疑いでFBIが捜査に入ったとのニュースがでました。また、ラジアーCEA(米大統領経済諮問委員会)委員長が、「第1四半期が最悪の経済状況になる。」としてマイナス成長になる可能性を示唆しました。いよいよ悪材料がすべて出し切る状況が近づいてきているのではないのでしょうか。2期連続マイナス成長ですと正式に不景気となるとの定義ということですが、一期のみのマイナス成長に留められるかどうかが為替の方向性を決めます。
日本の1月の機械受注の数字が発表されましたが、19.6%(前月比)、11.4%(前年比)と非常に良い数字が出ました。前月は-3.2%(前月比)でしたから、ブレの激しい数字のようですが、新興国の建設ラッシュが背景にあるのかも知れませんね。為替には影響なしでしたが。
これからの材料ですが、ポンドの材料が多く出ます。英国2月の生産者物価指数(予想+0.4%前月比)、1月鉱工業生産(予想+0.1%前月比)、1月製造業生産(予想+0.2%前月比)です。シカゴの数字から判断するとポンドの今回の相場は若いと思います。ポンド/ドルのコストで1.98台と思われます。BOE(イングランド銀行)はタカ派(インフレ抑制)の姿勢を崩していません。経済指標でインフレ懸念を想像させるような数字が出れば素直に反応すると思われます。2.0400が当面の重要な節目です。クロス円はドル円の下落スピードが速そうで、難しい局面です。テクニカル的にはポンド売りの円買いですが。分らない通貨ペアには手を出さないのが基本です。ポンド/ドルのロング(ポンド買い持ち)のポンド/円のショート(ポンド売り持ち)にすると結局ポンド・スクエア(ポジションがないことを意味します。)と、ドル/円でのドルショートポジションとなってしまいます。ドル/円でのドルショートが一番分りやすいのかも知れません。
ということでドル/円は101.00が目標ですが、まだまだ102円台でのドル売りで仕掛けてくる市場参加者が多いようです。参考までに101.00を破ると次のチャートポイントは96.00となります。ここまで行くか私はまだ確信ありません。オージー(オーストラリアドル)/ドルが下げていますが、これはオージー/円での損切りのオージー売りの影響を受けているようです。 短期的にはオージー/ドルの21日移動平均線の0.9222が注意となる節目です。
それでは相場と仲良く会話をしましょう。
Have a nice evening!
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おはようございます。
金曜日の晩はお疲れ様でした。結果的にドルの買戻しが進みました。理由はFRB(米連邦準備理事会)が雇用統計発表直前に資金調達の拡大を通知したからです。これは意外感を持たれた発表のようでした。入札方式の資金供給額を600億ドルから1000億ドルに増やす。(日本銀行が一時期取った量的緩和を思い出させます。)そしてこの供給は市場環境が改善するまで継続されるとのことです。これは信用収縮不安を防ぐ狙いがあるようです。利下げをするよりもこの意味合いを大きいと思います。金融機関が資金調達に不安を感じれば、どしどし入札に応札して資金調達ができる。投資ファンド、保険会社が傷んでいると予想される中、金融機関にとってはありがたい措置です。FRBは労働省発表の雇用統計を事前に入手することはできないはずですが、悪いと事前に予測して今回の発表となったようです。
そして米雇用統計の発表。2月の非農業部門雇用者数は前月比63,000人の減少です。予想が25,000人の増加ですから、全く反対の数字で極めて悪い数字です。そして1月の数字がマイナス17,000人からマイナス22,000人にマイナス幅が増えました。これも極めて悪い数字です。3月からはシティバンクの3万人従業員の削減の話もありますから、次回の雇用統計も悪いと見て良さそうです。2月の失業率自体は4.8%と予想の5%よりは良い数字が発表されました。
米政府高官及び金融当局からもいろいろと発言がありました。ポールソン財務長官は、「発表された数字は明らかに歓迎すべきニュースではない。」と。そして金融当局者からは、こぞってインフレ懸念の話です。これは注意すべきです。ホーニング・カンザスシティ連銀総裁:過度の利下げはインフレと資産バブルのリスクを高める。ミシュキンFRB理事:連銀はインフレ安定維持するよう警戒が必要。コーンFRB副議長:根強いインフレ加速リスクが存在する。不景気とインフレが共存する所謂スタグフレーションを強く警戒している様子です。ということは、FRBとしては過度の利下げはできたら避けたくて、資金供給額を増やすことで信用収縮不安を消したいと意図がありそうだ。ということで、18日の大幅利下げはないのではとの市場観測が出てきました。これが、ドルの買い戻し(利食い)になったようです。先物市場での大幅利下げ期待感が下がったようです。従って、私にはダウジョーズが約150ドルの下げで終わったことは評価しないといけないと思います。債券相場も買いが進みましたが僅かです。FRB幹部はほっとしていると思います。来週のウォール街の様子を見たいとのスタンスと私は読みます。ひょっとして、金曜日の雇用統計発表前からFRBは緊急ミーティング(緊急FOMC(米連邦公開市場委員会))を行なっていた可能性があると思います。これで、18日までは緊急ミーティングは行なわなく、18日に予想される0.50%又は0.75%の利下げを行い、再び経済指標読みとサブプライム関連問題の進展状況の監視となります。第一四半期の米国GDP(国内総生産)は最悪マイナス成長を予測しておいた方が良いようです。そして来月発表の雇用統計も悪いと。しかし、FRBとしては打てるカードはすべて切ってしまった.後は、今後の各国中央銀行との為替スワップによる資金供給を協調して行うことと、特に欧州通貨(対ユーロ)と対円でのドルが急落した場合の為替介入です。ドルの急落はインフレ進行を懸念するFRB理事にとっては望まないところです。
為替市場ではFRBの資金供給額の増大報道で、一旦利食いのドル買戻しが入ったようです。第一波終了といったところでしょうか。ドル/円の101.40最安値は私には若干の達成感です。101.00を一旦割ってほしかったのですが。利食いが相当強かったようですね。それは後で説明しますシカゴの数字を見ても明らかです。でもまだ最終的な達成感はないようです。103円台まで戻りましたが、再度のドル売りが再開されると読みます。101.00と106.00の中間点103.50あたりの戻りにはドル売りでの対応が良さそうです。ユーロ/ドルでもユーロ最高値の1.5465を付けました。こちらも利食いのユーロ売りが進んだようだ。ポンドとスイスも同様の動きです。再びドル売りの波が来そうです。ユーロ/ドルの1.5400は弱いながらも重要な節目です。強い節目は1.5700です。ポンド/ドルでは2.0400です。ファンド筋の利食いドル買戻し後の再度のドル売りのトレンドがあると強く感じます。達成感はまだまだありません。
金は現在976ドル(1オンス)と買い基調で始まっています。(NY Close:974.20ドル)
今週も経済指標ながめの為替相場です。そしてやはり一番注目日は金曜日の欧州市場と米国市場となりそうです。「花金」は為替の世界にいるとなかなかゆっくりと楽しめないですね。
シカゴ(CME)筋情報:3月4日時点
円 ネットロング 56,285枚 (前週比+21,996枚)、ユーロ ネットロング 32,010枚(+232枚)、ポンド ネットロング 15,714枚(+12,077枚)、スイスフラン ネットロング 167枚(-8,605枚)、オージー(オーストラリアドル)ネットロング 37,386枚(+542枚)、キューウィー(ニュージーランドドル)ネットロング 13,631枚(-1,902枚)
円ロングが急増です。103円ミドルのコストのようです。金曜日に短期の利食いも入れたと思われます。ヘッジファンドが大量のドル売りで待ち構えていることが明らかです。ユーロにポジションの変更なしです。恐らく木曜日にもっとユーロ・ロングが増えているはずです。ポンドもBOE(イングランド銀行)の金利維持が明確ですから、トレンドに乗ってポンド・ロングが増えています。2.0400以上のポンド高を狙っているようにも見えます。こちらのコストは1.98台です。オージーはポジション変わらずのようです。コストは0.88~0.90台のようです。
それでは今週も為替相場と楽しく対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
といってもノンファーム・ペイロール待ちで皆さん手持ち無沙汰ではなかったかと思います。ECBの経済予測をじっくりご覧になって遠い将来の展望をされた方もいたのではと察します。それと儀礼的に日本銀行は政策金利を現行の0.5%に据え置き決定しましたと報告しておきます。福井総裁が最後の記者会見をそろそろ行われます。
それでは今晩の米雇用統計の話に移ります。数字は日本時間午後10時30分に発表となります。市場予想は、非農業部門雇用者数(ノンファーム・ペイロールNonfirm Payrolls)は、前月から25,000人増える予想です。同時に1月の数字(マイナス17,000人)からの修正の数字が発表されます。単位時間当たりの賃金だとか細かい数字も出ますが、上記二つの数字をまず確認しましょう。非農業部門の雇用者数ほど予想が当たりません。増加予想が減少に転じたり、25,000人増の予想が100,000人増になったりすることがありますので、驚かないでください。また前月の修正と加えて考慮しないといけない場合もあります。ディーラーはまずこの数字を見て反応します。そして失業率を。予想は5.0%と前月の4.9%から若干悪化を見ています。
私は一月の状況を午後分析していました。というのは、FRB(米連邦準備理事会)は1月29/30日の定例のFOMC(米連邦公開準備委員会)とは別に1月9日と1月21日の二回緊急のコンファレンスコールつまり緊急の会議を開いていました。理由は1月9日には、前週金曜日発表の12月の雇用統計の数字が予想よりも悪く株式市況が急速に悪化していたからです。そして1月21日はフランス ソシエテジェネラル銀行株式トレーダーによる巨額損失が明らかになり、信用不安が世界的に広がってしまったからです。今回は米ダウジョーンズがかろうじて12,000ドル台ですが、雇用統計次第で大きく崩れる可能性があります。悪い雇用統計の数字で金融市場が大混乱に陥れば、十分にFRBは緊急のコンファレンスコールを行なう可能性があると思います。判明するのは、緊急利下げに実際に踏み切った場合か、定例のFOMC(3月18日)の議事録が発表される4月上旬です。今回も緊急会議が場合によってはあるのではと考えた方が良さそうです。ファンダメンタルズ(基礎的経済要因)ばかりではなく、サブプライム関連で、モノライン(米金融保証会社)問題とは別に、投資会社ファンド例えばカーライル(グループ全体の運用総額は約756億ドル(約7兆8000億円)とかKKR(Kohlberg Kravis Roberts & Co)と言ったところが、相当傷んでいるようで、AIGなど保険会社も含めて新たな火種があることが最近分ってきています。
以上のことを前提条件で、今晩は相場と向き合いましょう。数字は跳ねますので、予想は難しいですね。米経済にとって悪い数字であれば、ドル売り加速となります。ドル/円では101.00まで付けるのかといったところを注視します。101.00まで突っ込みましたら、ある程度利食いのドル買いを入れましょう。それより下がったらそれはそれで来週考えましょう。私にとって101.00はこれまで論じてきたところでの一応の達成ポイントです。シカゴ筋を中心としてドル・ショート(ドル売り)で相当待ち構えていると思います。良い数字が出た場合は103.50近辺までの意識を。ユーロ/ドルは、現時点で私が重要視していた節目の1.5400を越えてきています。欧州勢が現在ユーロ・ロング(買い持ち)を積極的に取ってきて、数字待ちをする動きのようです。こちらもユーロ・ロング(ユーロ買い)で利食いで待ち構えている市場参加者が相当いると思います。昨日の今日でトレンドライン(相場の流れ)に乗っていますから、悪い数字が出た場合は1.5700当たりを意識した動きを予想します。この場合米国の実弾介入があるかどうか警戒を要します。これは昨日のトリシュ総裁発言が意味深です。ECBサイドからのアクションはないと思います。でも「協調 Coordinate」と伝えられたらECBも困りますが。良い数字が出て、1.5100あたりまでの戻しでしょうか。ドル/スイスも特に逃避先としてスイス買いが続きそうです。そして一番ヘッジファンド筋がプレイするのはポンド/ドルです。今回のポンド買いの相場が若いからです。悪い数字がでると需要な節目の2.0400までは行きそうです。
参考までに現在金は985ドル台で再び買われ始めています。
日本勢は夜間ですから、ポジションを落す取引に徹するべきです。利食いか損切りのどちらかで、ポジションを新たに増やす取引は絶対にお止めください。これをしてしまって多くのディーラーがこの世界から去っていったのを私は知っています。人間夜間は動作、思考能力、判断能力が落ちます。私の在籍した金融機関の某海外支店のポジション取り(Position-Taking)のガイドラインにこんな文章があります。そのまま書きます。
ADVICE: NO NEW POSITONS SHOULD BE TAKEN DURING NIGHT TIME !
夜の荒れた相場の中で、新たなポジションは絶対に取るなということです。
それでは午後10時30分を待ちましょう。
そしてT.G.I.F.
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。