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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

金曜日の晩はお疲れ様でした。結果的にドルの買戻しが進みました。理由はFRB(米連邦準備理事会)が雇用統計発表直前に資金調達の拡大を通知したからです。これは意外感を持たれた発表のようでした。入札方式の資金供給額を600億ドルから1000億ドルに増やす。(日本銀行が一時期取った量的緩和を思い出させます。)そしてこの供給は市場環境が改善するまで継続されるとのことです。これは信用収縮不安を防ぐ狙いがあるようです。利下げをするよりもこの意味合いを大きいと思います。金融機関が資金調達に不安を感じれば、どしどし入札に応札して資金調達ができる。投資ファンド、保険会社が傷んでいると予想される中、金融機関にとってはありがたい措置です。FRBは労働省発表の雇用統計を事前に入手することはできないはずですが、悪いと事前に予測して今回の発表となったようです。

 

 

そして米雇用統計の発表。2月の非農業部門雇用者数は前月比63,000人の減少です。予想が25,000人の増加ですから、全く反対の数字で極めて悪い数字です。そして1月の数字がマイナス17,000人からマイナス22,000人にマイナス幅が増えました。これも極めて悪い数字です。3月からはシティバンクの3万人従業員の削減の話もありますから、次回の雇用統計も悪いと見て良さそうです。2月の失業率自体は4.8%と予想の5%よりは良い数字が発表されました。

 

 

米政府高官及び金融当局からもいろいろと発言がありました。ポールソン財務長官は、「発表された数字は明らかに歓迎すべきニュースではない。」と。そして金融当局者からは、こぞってインフレ懸念の話です。これは注意すべきです。ホーニング・カンザスシティ連銀総裁:過度の利下げはインフレと資産バブルのリスクを高める。ミシュキンFRB理事:連銀はインフレ安定維持するよう警戒が必要。コーンFRB副議長:根強いインフレ加速リスクが存在する。不景気とインフレが共存する所謂スタグフレーションを強く警戒している様子です。ということは、FRBとしては過度の利下げはできたら避けたくて、資金供給額を増やすことで信用収縮不安を消したいと意図がありそうだ。ということで、18日の大幅利下げはないのではとの市場観測が出てきました。これが、ドルの買い戻し(利食い)になったようです。先物市場での大幅利下げ期待感が下がったようです。従って、私にはダウジョーズが約150ドルの下げで終わったことは評価しないといけないと思います。債券相場も買いが進みましたが僅かです。FRB幹部はほっとしていると思います。来週のウォール街の様子を見たいとのスタンスと私は読みます。ひょっとして、金曜日の雇用統計発表前からFRBは緊急ミーティング(緊急FOMC(米連邦公開市場委員会))を行なっていた可能性があると思います。これで、18日までは緊急ミーティングは行なわなく、18日に予想される0.50%又は0.75%の利下げを行い、再び経済指標読みとサブプライム関連問題の進展状況の監視となります。第一四半期の米国GDP(国内総生産)は最悪マイナス成長を予測しておいた方が良いようです。そして来月発表の雇用統計も悪いと。しかし、FRBとしては打てるカードはすべて切ってしまった.後は、今後の各国中央銀行との為替スワップによる資金供給を協調して行うことと、特に欧州通貨(対ユーロ)と対円でのドルが急落した場合の為替介入です。ドルの急落はインフレ進行を懸念するFRB理事にとっては望まないところです。

 

 

為替市場ではFRBの資金供給額の増大報道で、一旦利食いのドル買戻しが入ったようです。第一波終了といったところでしょうか。ドル/円の101.40最安値は私には若干の達成感です。101.00を一旦割ってほしかったのですが。利食いが相当強かったようですね。それは後で説明しますシカゴの数字を見ても明らかです。でもまだ最終的な達成感はないようです。103円台まで戻りましたが、再度のドル売りが再開されると読みます。101.00106.00の中間点103.50あたりの戻りにはドル売りでの対応が良さそうです。ユーロ/ドルでもユーロ最高値の1.5465を付けました。こちらも利食いのユーロ売りが進んだようだ。ポンドとスイスも同様の動きです。再びドル売りの波が来そうです。ユーロ/ドルの1.5400は弱いながらも重要な節目です。強い節目は1.5700です。ポンド/ドルでは2.0400です。ファンド筋の利食いドル買戻し後の再度のドル売りのトレンドがあると強く感じます。達成感はまだまだありません。

 
金は現在976ドル(1オンス)と買い基調で始まっています。(NY Close:974.20ドル)

 

今週も経済指標ながめの為替相場です。そしてやはり一番注目日は金曜日の欧州市場と米国市場となりそうです。「花金」は為替の世界にいるとなかなかゆっくりと楽しめないですね。

 

 

シカゴ(CME)筋情報:34日時点

円 ネットロング 56,285枚 (前週比+21,996枚)、ユーロ ネットロング 32,010枚(+232枚)、ポンド ネットロング 15,714枚(+12,077枚)、スイスフラン ネットロング 167枚(-8,605枚)、オージー(オーストラリアドル)ネットロング 37,386枚(+542枚)、キューウィー(ニュージーランドドル)ネットロング 13,631枚(-1,902枚)

 

円ロングが急増です。103円ミドルのコストのようです。金曜日に短期の利食いも入れたと思われます。ヘッジファンドが大量のドル売りで待ち構えていることが明らかです。ユーロにポジションの変更なしです。恐らく木曜日にもっとユーロ・ロングが増えているはずです。ポンドもBOE(イングランド銀行)の金利維持が明確ですから、トレンドに乗ってポンド・ロングが増えています。2.0400以上のポンド高を狙っているようにも見えます。こちらのコストは1.98台です。オージーはポジション変わらずのようです。コストは0.880.90台のようです。

 

 

それでは今週も為替相場と楽しく対話しましょう。

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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質問です
恐れ入りますが、下記の内容でお聞きしたいことがあります。
"円ロングが急増です。103円ミドルのコストのようです。金曜日に短期の利食いも入れたと思われます。ヘッジファンドが大量のドル売りで待ち構えていることが明らかです。・・" ということは現時点でヘッジファンドが大量のドル売りポジションを持っているから 近日中にドル買い円売りを仕掛けるという意味ですか?宜しくお願いします。
たに 2008/03/10(Mon)13:44:12 編集
Re:質問です
たに様

ドル/円での底値を確認されればドル買戻しの利食いが入るという意味です。仕掛けではなく、利食いです。まだ底値は確認されていません。ドル売りで待ち構え、節目(例えば101円台ミドル)でドル買戻しを入れる展開です。まだ彼ら自身の分析で底値が確認されなければ、利食いをしながら上値でのドル売りを仕掛けます。彼らは100円割れを狙っているのかもしれません。もちろん底値が間違いなく確認されればドル/円でのドル買戻しに動きます。近日中とは言えません。少なくとも18日待ちのその後の経済指標待ちといったところでしょう。
水谷


>恐れ入りますが、下記の内容でお聞きしたいことがあります。
>"円ロングが急増です。103円ミドルのコストのようです。金曜日に短期の利食いも入れたと思われます。ヘッジファンドが大量のドル売りで待ち構えていることが明らかです。・・" ということは現時点でヘッジファンドが大量のドル売りポジションを持っているから 近日中にドル買い円売りを仕掛けるという意味ですか?宜しくお願いします。
【2008/03/10 16:21】
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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
65
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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