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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
兜町が冴えないようです。2年半ぶりの安値です。欧州のアーリーバード(Early Bird)がぼちぼち出てきてドル/円での102円台でのドル売りを仕掛けているようです。それに伴ってクロス円はすべて下値方向に向いているようです。みんなで渡れば怖くない的発想でのドル売りのようです。金は朝から動きなしです。
サブプライムローン関連証券での評価損失を計上している金融機関が多いのですが、最上級の格付けを持つ住宅ローン証券の価格が急落していることが気になります。というのは、ヘッジファンドがこの部分に投資しており、昨今の価格急落で追証を求められて支払いうことが出来なくなっている所がぼちぼち出てきています。米投資ファンド会社カーライルグループ、英国ヘッジファンドのプロトン・パートナーズが資金繰りに困り始めています。最初に金融機関が傷み、当然住宅ローン会社、保険会社、そして最終的にはファンド筋、そしてエンドの投資家という図式となってきています。シカゴ筋あたりが、住宅関連の証券に投資していて損失計上するようなことになれば、為替市場での影響を心配しないといけなくなります。ヘッジファンドは、投資家からの資金と金融機関からの借り入れで、投資元本を調達しているようです。ヘッジファンドにとっては、不動産も、為替も、株式債券も、金も同じ投資メニューの一覧のひとつに過ぎません。負の連鎖がヘッジファンドに及ぶ危険性を徐々に認識しないといけないかもしれませんね。例のLTCMショックを思い起こさせます。ヘッジファンドは為替に関してはドル売りに偏っていますから、ポジションを閉じると言う意味ではドル買い戻しのドル高になるのでしょうか。それとも一部ファンドに限定されて、更なるドル売りとなるのか、現状では分析しきれていません。ちょっと気になります。
新たにドル売り材料としては、米最大の住宅ローン会社カントリー・ワイド・フィナンシャルを詐欺の疑いでFBIが捜査に入ったとのニュースがでました。また、ラジアーCEA(米大統領経済諮問委員会)委員長が、「第1四半期が最悪の経済状況になる。」としてマイナス成長になる可能性を示唆しました。いよいよ悪材料がすべて出し切る状況が近づいてきているのではないのでしょうか。2期連続マイナス成長ですと正式に不景気となるとの定義ということですが、一期のみのマイナス成長に留められるかどうかが為替の方向性を決めます。
日本の1月の機械受注の数字が発表されましたが、19.6%(前月比)、11.4%(前年比)と非常に良い数字が出ました。前月は-3.2%(前月比)でしたから、ブレの激しい数字のようですが、新興国の建設ラッシュが背景にあるのかも知れませんね。為替には影響なしでしたが。
これからの材料ですが、ポンドの材料が多く出ます。英国2月の生産者物価指数(予想+0.4%前月比)、1月鉱工業生産(予想+0.1%前月比)、1月製造業生産(予想+0.2%前月比)です。シカゴの数字から判断するとポンドの今回の相場は若いと思います。ポンド/ドルのコストで1.98台と思われます。BOE(イングランド銀行)はタカ派(インフレ抑制)の姿勢を崩していません。経済指標でインフレ懸念を想像させるような数字が出れば素直に反応すると思われます。2.0400が当面の重要な節目です。クロス円はドル円の下落スピードが速そうで、難しい局面です。テクニカル的にはポンド売りの円買いですが。分らない通貨ペアには手を出さないのが基本です。ポンド/ドルのロング(ポンド買い持ち)のポンド/円のショート(ポンド売り持ち)にすると結局ポンド・スクエア(ポジションがないことを意味します。)と、ドル/円でのドルショートポジションとなってしまいます。ドル/円でのドルショートが一番分りやすいのかも知れません。
ということでドル/円は101.00が目標ですが、まだまだ102円台でのドル売りで仕掛けてくる市場参加者が多いようです。参考までに101.00を破ると次のチャートポイントは96.00となります。ここまで行くか私はまだ確信ありません。オージー(オーストラリアドル)/ドルが下げていますが、これはオージー/円での損切りのオージー売りの影響を受けているようです。 短期的にはオージー/ドルの21日移動平均線の0.9222が注意となる節目です。
それでは相場と仲良く会話をしましょう。
Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。