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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
昨日胸騒ぎがして、イーブニングレポートに「ヘッジファンドの資金繰りが気になります!」として、ファンド筋の資金繰りに不安を抱えていると書きましたが、不安的中です。ヘッジファンドではないのですが、大手証券会社ベアスターズの資金繰り不安の話で、資金が安全志向の債券へまず向かいました。ヘッジファンドの中にも資金繰りに苦慮しているところが出てきても何ら不思議ではありません。逃避先としては、原油とスイスフランのようでした。ファニーメイ(政府系住宅金融)の救済の必要性も出ていました。信用不安と先週来の米ファンダメンタルズの悪さという暗雲が金融市場を覆っています。金融市場はこんな不安を煽っているかのように、ゴールドマンサックスが18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を待たずして緊急利下げをするとの調査メモを流しているとの話もありました。私は、先週FRB(米連邦準備理事会)はいつでもコンファレンスコールによるFOMCが開催されてもおかしくない状況と論じました。先週金曜日もひょっとして行われていたのかもしれません。ヘッジファンドの資金繰り悪化が表面化してくると十分に緊急FOMCの緊急利下げはあると思います。現在水面下で動いていると思います。
為替市場では、円キャリートレードの解消が更に進んでいるようです。逃避避難先通貨のスイスフランもキャリートレードの解消でスイスフラン買いを誘発しているようです。英国の経済指標が出ましたが、総じて予想よりも悪かったようです。2月の生産者物価指数が+0.2%(前月比)と予想の+0.2%よりも悪い。そして1月の鉱工業生産も-0.1%(前月比)と予想の+0.1%よりも悪い。ポンド売りとなったようです。しかし、私はポンド/ドルでの大きな流れは変わっていないと思います。ただ、日本勢からのポンド/円でのポンド売りに拍車がかかったようです。チャート的にも売りでしたから。ドル/円でのドルの下落リスクが非常に高いからです。同じことがユーロでも言えます。トリシュECB(欧州中央銀行)総裁が、「現状の過剰な為替変動を懸念している。」とのコメントと、「米国政府は強いドルを望んでおりそれに応じて対応するとの姿勢に注目する。」として繰り返しの発言をされています。ある意味口先介入ですね。ただユーロ/ドルでは1.5100まで落ちず、ユーロブル(強気)トレンドは変わっていないようです。トレンドラインがしっかりと形成されています。
ドル/円は一番分りやすいと思います。円キャリーの解消玉での円買いがドル/円を押し下げているようです。当面の目標101.00を目指す動きと読みます。101.00割れではしっかりと利食いのドル買いを入れてください。ファンド筋も同じ姿勢で臨んでいると思います。ビッグピクチャー(ドル安)は変わってなく達成感もないので、101.00近辺でドル買い戻しの利食いを入れても、少しドル売りポジションを残して、更なるドルショート(ドル売り持ち)の体制をとっても良さそうです。心理的な節目100円割れがあってもおかしくない米国のファンダメンタルズの悪さです。(信用不安の資金繰り悪化と第1四半期のマイナス予想と。)
スペイン通信:先週日曜日に下院の総選挙が行われました。下院の議席は350席です。現在与党の社会労働党(PSOE (Partido Socialista Obrero Espaňol))が169議席を獲得、野党の国民党(PP (Partido Popular))が153議席の獲得です。与野党で322議席と完全な二大政党体制となってしまいました。サパテロ首相(Sapatero)率いる社会労働党は、4年前のタナボタで得た政権を4年間経済成長と低失業率と結果を残しました。しかし、物価高、ブッシュ大統領との対立、移民問題、国内過激派(ETA)との対決と問題がまだまだ山積みです。4年間では解決できなかった問題解決のために更に4年間時間をくださいと訴えたのが良かったようです。またカトリックの国として社会の反発がありましたが、同性間での結婚を合法化したことでも名を上げました。与野党拮抗ですから、野党党首で4年前に首相になりそこねてしまったラホイ党首(Rajoy)から厳しい政権運営の批判を受けることとなります。
それでは今日も仲良く為替相場と対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。