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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
為替相場は予想通りの展開ですので、ちょっとブレイクして海外の情勢を見てみましょう。
世界の政治地図が大きな変革期にきています。まず、ロシアのプーチン大統領が院政をひき、メドベージェフ氏が次期大統領へと大きく変わります。メドベージェフ次期大統領は現在42歳で、KGB(旧ソ連諜報機関)や、ロシア資源大手のガスプロム社の会長も歴任されています。資源外交を武器に、強かに国際社会への影響力を増しそうですね。為替的には、天然資源で稼いだ資金を政府系ファンドで運用を推進することに対して後押ししてくれそうな大統領です。投資運用先と投資通貨が気になるところです。プーチン大統領が、ロシア復古主義の東西冷戦を思わせる政策を昨今執っているように思えて仕方がなく、ドルよりもユーロへの傾倒になるのではと想像できます。国内に宗教紛争を抱えていることから、イスラム世界との関係修復とはいかないようです。もうひとつは、中国の動きです。ポスト胡錦濤体制が固まりつつあります。50代の若手を副主席と筆頭副首相に登用しています。両人材とも改革路線を積極的に進めてきた人物のようで、中国の改革がますます加速しそうです。為替的には、米国からの為替調整(人民元の大幅切り上げ)の要求にも対応できる経済体制の構築、そして貧富格差の解消、インフレの抑制、バブル的にならない経済成長路線の構築、世界の資源漁りと難題が課せられます。日本にとっては本当に手ごわい相手が、北と西に控えます。しかも東のお友達からは最近冷たい態度が目立ってきています。ますます、日本の政治的、経済的地位がサンドイッチ状態となり低下傾向となること必然です。国内で政治の混乱を引き起こして時間を無駄にしているよう時期ではありません。ということは、為替的に見ると日本つまり円は中長期的には「円売り」とならないといけないようです。
今週は金利週間です。4日(火):オーストラリア、カナダ、6日(木):ニュージーランド、英国、ユーロ、7日(金)日本 と米国を除いて主要通貨国の政策決定会合がありますのでで、注意しましょう。金利動向で為替が動いている昨今ですから注意深く見守る必要があります。
金融市場の話をしましょう。兜町が大幅安ですね。素直な反応ですね。私が注目している金相場ですが、アジア時間帯には980ドル台(1オンス)と先週金曜日のNY終値よりも5ドル以上高い水準で取引されています。ということはドルから金と原油、そしてその他通貨への流れが欧州時間帯、米国時間帯へと続くと予想します。
安全志向、逃避先を探してドルがさまよっています。今日の東京市場は、主だった動きは「円キャリートレード」の巻き戻しです。つまり損切り相場です。ドル/円でのドル売り、そしてオージー(オーストラリアドル)/ドルでのオージー売り、ユーロ/ドルでのユーロ売り、ポンド/ドルでのポンド売りが午前中から見られました。そして午後はだいぶ落着いてきたようです。損切りを終えたら、また本来の動きです。ドル売りは続くと読みます。ドル/円での101.00, ユーロ/ドルでの当面1.5400, そして1.5700が当面の目標です。ポンド/ドルは読みづらいのですが、1.9700と2.0400の広いレンジを想定しています。オージー/ドルは一時的に下げていますが、以前指摘しました0.9100が大きなサポート(支持線)となっており、流れ的には0.9600方向を読みます。今週の各国政策金利決定会合の内容を待ちましょう。
今晩の注目点は二つです。1.2月ユーロ圏CPI(消費者物価指数)速報値が出されます。予想は前月と変わらず3.2%(前年比)です。3.0%前後ですと、ECB(欧州中央銀行)のインフレ目標2%を大きく上回っていますから、今週木曜日の開催の定例理事会での政策金利変更はなさそうです。高い数字が出るとユーロ買いを誘発する可能性ありと読みます。二つ目は米国時間帯に発表されるISM製造業景況指数です。予想は景況感の判断材料の分水嶺となります50を下回る49前後です。米国の悪い数字に過敏にドル売りに反応する為替市場です。注視しましょう。
お知らせ:「日本証券新聞(NSJ)」で、今月から毎月第1、第3月曜日に為替のコラムを寄稿することになりました。夕方主要駅の売店で売られていますので、ご帰宅の際、車中にでもお読みください。(一部180円)
それでは今週も体に気をつけて市場と向き合いましょう。そして次の言葉を絶対に忘れないように。「Don’t fight the trend- It is your friend.」:相場の流れとは戦うな。それは君の友達です。
Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
土曜日の朝起きに為替レートをチェックしました。ドル/円が素直に反応して103円台で推移しているのですが、欧州通貨、オージー(オーストラリアドル)、キューウィー(ニュージーランドドル)が下げていましたから、あれれと思いました。そして直ぐに、「円キャリートレード」の巻き戻し、つまり損切り(円買戻しのその他通貨売り)が相当出たのだなと直感しました。欧州通貨は、そんな損切りを新たなポジション玉にしっかり取り込んだファンド筋がいるようですね。
材料を振り返ってみましょう。米最大の保険会社AIGが過去最大の赤字(約144億ドル(約1兆5千億円))を昨年の第4四半期に計上するとのことです。これは新たなサブプライム問題関連の材料です。サブプライム関連の有価証券が債務不履行になった場合に、その損失を保険会社が肩代わりする保険を請け負う契約をしていて、結果的に損失を計上するとのことです。サブプライム問題での裾野の広さを確認することになり、単に現在焦点が当てられているモノライン(米金融保証会社)問題解決でかなり問題解決に前進するかと思われていましたが、新たな難題が出てきたと言えます。そして、米国のファンダメンタルズ(基礎的経済要因)でも悪い数字が出ました。2月のシカゴ購買部協会の景気指数が市場予想の50よりもはるかに悪い44.5と、AIGの材料と共に一気にウォール街の悲観論に火を付けてしまったようです。参考までに2月のミシガン大学消費者信頼感指数の確定値は70.8と予想の70と大して変わりなく材料視されなかったようです。
それでは金融市場はどのように反応したのでしょうか。端的に言いますと、安全志向とスタグフレーション回避の商品 つまり金とか原油へ資金が向かいました。NY株が下げ、資金が債券に逃避、ドル売りの金、原油買いへと向かったようでした。金1オンス1000ドルに乗るかどうかを注視しましょう。(NY終値974.80ドル) 私はいつも金の動きとともに為替を見ています。
為替市場はどうでしょうか。ドル/円が一番素直に反応しました。ただその他通貨ではドル売りは大したことはないようです。理由は簡単です。「円キャリートレード」での投資家が損切りの円買戻しの、反対通貨を売ったからです。「円キャリートレード」といよりも、現在は「ドルキャリートレード」へヘッジファンド筋が向かっています。
それでは今後はどうでしょうか。円キャリートレードの損切りのドル/円の上昇、そして本来の米ファンダメンタルズが悪いそして今月18日の米FOMC(米連邦公開市場委員会)では少なくとも0.50%の政策金利の引き下げを考えると、ドル/円は更なる下落方向ではと読みます。私がかねてから述べていました101.00が目標となります。今月中にドル売りしないといけないような輸出業者はもう少ないと思いますが、4月以降にドル売り予約をしないといけない輸出担当者は頭を抱えることとなります。ドルの上値ではコンスタントなドル売りが出てくると思われます。欧州通貨では、円キャリートレードの損切り玉が一巡すると再びユーロ買いを中心に進むことと読みます。ストカスティックでみるとユーロ/ドルではファースト・スローとも90以上で売りサインが出ています。下の1.5100が重要な節目ですから、注目です。損切りでストカスティックをもっと下げてくれればシナリオ通りです。バイ オン ディップス(Buy on dips 下がった所を買う))スタンスで良いと読みます。上値の1.5400と1.5700が注目節目です。ECB(欧州中央銀行)はインフレ抑制重視派が勢いを増していますから、ドルとの金利差は明確に拡大方向です。ポンドはどうでしょうか。一部利下げとの話が出ていますが、その可能性は低いのではと思います。どうしても円を絡めるとドル/円でのドル下落リスクが高く、欧州通貨ロング(買い持ち)の円ショート(売り持ち)は損失リスクが高いようです。単純に欧州通貨対ドルでの相場でポジションをお勧めします。対オージーでは、オーストラリア経済は健全で利上げも今後継続するようですから、ドル/円での下落リスクに耐ええれば、長期的には良いポジションではないのでしょうか。でも対ドルでのポジションの方がはるかにベターです。
シカゴ(CME)筋情報:2月26日現在
円 ネットロング 34,289枚(前週比-16,155枚)、ユーロ ネットロング 31,778枚(+17,048枚)、ポンド ネットロング 3,637枚(ネットショートからネットロングに転換 ネットで15,794枚増える。)、スイスフラン ネットロング 8,772枚(+7,785枚)、オージー ネットロング 36,844枚(-3,576枚)、キューウィー ネットロング 15,533枚(+406枚)
全ての通貨が対ドルでロング(買い持ち)となっています。円では利食いが結構出ているようですね。しかし106円割れでどんな行動を取ったのか来週の数字が楽しみです。ユーロとポンドのロングを増やしているのが目立ちます。ポンドはポジションが軽いのでまだ明確な方向は見えていないようです。またオージーはしっかりと利食いもしているようですね。ただし一番ロングポジションが溜まってきています。何となくヘッジファンドの姿勢が理解できますね。
お知らせ:「日本証券新聞(NSJ)」で、今月から毎月第1、第3月曜日に為替のコラムを寄稿することになりました。夕方主要駅の売店で売ってますのでご覧ください。今日が最初の寄稿で、相場が荒れており何を書こうか迷うところですが。宜しくお願いします。
それでは波乱の週になりそうですが、荒波にも負けずがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
私は、アジア時間帯為替の動きもさることながら、金の価格動向を注視していました。現在1オンス970ドルとNY終値ベースを上回ったレベルで取引されています。ということは、ドル売りの流れは続いていると見て良さそうだ。ポールソン米財務長官が、強いドルを望むとか、資本市場の混乱に政策で対応すると言った発言があり、しきりに口先介入をされていますが、大きなドル安の流れは止められません。実弾介入があるのでしょうか?
日本の1月の失業率(3.8%)、東京地区2月のCPI(消費者物価指数)+0.4%(前年同月比)が発表されましたが、現在日本の経済指標は金融市場では消化されません。海外の金融情勢のみに反応しています。兜町大幅下落そしてドル安方向の流れとなっています。
これからの海外市場は材料目白押しです。欧州時間帯では1月のユーロ圏CPIの改定値が発表されます。予想は-0.4%(前月比)、+3.2%、そして一番の経済圏であるドイツの2月のCPI速報値が発表されます。予想は+0.4%(前月比)、+2.7%(前年比)となっています。1月の改定値も発表されますから混乱しないように。ECB(欧州中央銀行)は、トルシェ総裁、ウェーバー・ドイツ連銀総裁を中心にインフレ重視派(タカ派)が勢いを得ています。ユーロ圏の目標インフレ率が2.0%ですから、この数字との乖離がある限り、政策金利を変更はなさそうです。そして米国時間帯に移ります。2月のミシガン大学消費者信頼感指数確定値です。速報値が69.6のところで、市場は70.0を予想しています。また2月のシカゴ購買部協会景気指数(予想50.0)も注視しないといけません。米国のファンダメンタルズがどんどん悪くなっているのか、そして最終的に米第1四半期のGDP(国内総生産)がマイナス成長に向かうのかといったところが焦点です。また今晩は米地区連銀の総裁方々が講演などされますから、市場は注視しています。ただ、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長、コール副議長が、インフレ対策よりも景気刺激が重要だと示唆されていますから、3月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げは既成事実化しています。
それではこれから為替市場はどうなるのでしょうか。ここで頼るのはテクニカル分析です。ドル/円は、私は106.00の重要な節目を明確に抜けてきましたから101.00方向と読みます。私は105.00は全く重要視していません。ストカスティックで見ると、ファースト・スローともに20%以上のレベルで下を向いています。他の主要通貨ペアと比べるとドル売り余力があります。利食いのドル買い戻し(105.00前後か)を消化しながらセル オン ラリー(Sell on Rally(戻り売り))の展開かと思います。これがセオリー通りの動きです。ただ、上記の材料で極端に米経済が良い数字が出ると、慌ててドル買い戻しの大きな動きが出ます。でもこれは短期売買目的の投機家の動きです。悪い数字にはドルの下落方向に動くと思います。ユーロ/ドルはどうでしょう。私には未知の世界です。欧州は金利を維持する方向だから、米国の悪い数字には素直にユーロ買いのドル売りと反応でしょう。ただ、ストカスティックで見ると、ファースト・スローとも90%以上で売りサインと出ています。ドル買い戻しのユーロ売りも結構あるのかなというところです。下の1.5100を注意。素直に反応すればドル売り加速の1.5400, 1.5700方向かといったところです。ポンド/ドルでは1.9700と2.0400のレンジとちょっとワイドを想定しています。金価格と原油価格を絶えずモニターしましょう。
交友録:昔仕事を一緒にさせていただきました野村さんと先日美味しい中華料理を囲んで旧友を深めました。野村さんは東京大学野球部主将として活躍され、あの江川投手から3打数3安打というユニークな野球暦、そして東京銀行、一流外資系銀行でチーフディーラーと素晴らしい為替ディーラー暦の持ち主です。特に円についての相場では彼の右に出るものはいません。そして最近では南十字星通貨でも第一人者の相場観の持ち主です。FXの普及に率先して取り組んでおられ、著書も多数です。また大学でも教鞭をとられています。現在「野村雅道のID為替研究所」のブログを主催されていますので、ご覧ください。嗅覚の鋭いタッチ、しかも実践的な為替理論で絶大な人気を誇っておられます。是非ご覧ください。
デイリーレポートが http://gaitame-nomura.cocolog-nifty.com/day/
毎週2回(月・木)レポートが http://gaitame-nomura.cocolog-nifty.com/id/ です。
それでは今晩も相場が荒れると思いますが、冷静に為替相場と向き合いましょう。
それではまた来週お会いしましょう。T.G.I.F.(Thanks God It’s Friday ディーラー間で週末に交わす挨拶です。)
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金融政策決定会合オンパレードの週です。そして金曜日の米雇用統計発表!
3月3日(月)ユーロ 2月ユーロ圏PMI製造業
(1月52.8)
ユーロ☆2月ユーロ圏CPI(消費者物価指数)
速報値
米☆2月ISM製造業景況指数
(前月50.7)
米 1月建設支出
(前月-1.1%)
3月4日(火)豪☆オーストラリア準備銀行
金融政策決定委員会
+0.25%利上げ予想(現在7.0%)
豪 1月小売売上高
(前月+0.5%)
ユーロ 第4四半期GDP(域内総生産)改定値
カナダ☆カナダ銀行 金融政策決定会合
0.25%の利下げ予想(現在4.0%)
3月5日(水)豪 第4四半期GDP(国内総生産)
米 1月製造業受注
(前月+2.3%)
米☆2月ISM非製造業景況指数
(前月41.9)
3月6日(木)ニュージーランド:
☆ニュージーランド準備銀行金融政策決定委員会
政策金利変更なしの予想(現在8.25%)
日 1月景気先行指数
(前月45.5%)
英☆BOE(イングランド銀行)政策決定委員会
政策金利変更なし予想(現在5.25%)
ユーロ☆ECB(欧州中央銀行)定例理事会
政策金利変更なし予想(現在4.0%)
3月7日(金)日☆日本銀行(BOJ)政策決定会合
政策金利変更なしの予定(現在0.5%)
米☆2月非農業部門雇用者数
(前月マイナス17,000人)
米 2月失業率
(前月4.9%)
注目事項には☆をつけました。
解説:PMI(Purchasing Managers Index)企業の購買担当者への聞き取り調査の集計結果によって、業況の判断材料とされる指標です。50を上回っていると業況が良いとの判断、50を下回っていると悪いとの判断がされる指標です。
解説:ISM(The Institute for Supply Management 全米供給管理協会)の略。数字についてはPMI同様に購買担当者への聞き取り調査の集計結果です。業況の先行指数として注目の指標です。50を上回っていると業況が良いとの判断、50を下回っていると悪いとの判断がされる指標です。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
ドルが全面安の展開ですね。ドル・キャリー・トレードなる用語まで出てきています。(低金利が期待できるドルで資金調達して、高金利通貨、商品、その他高利回り投資対象に投資する。)その典型が、金と原油でしょう。私は現在、金が1オンス当たり1000ドルをいつ付けに行くのかに注目しています。恐らく、為替との連動性が明確であると思います。皆さんも金価格の動向に注目してください。
米経済にネガティブな数字に敏感にドル売りで反応する状態です。損切り相場ではなく、上記の通りの資金の移動が為替を大きく動かしている要因です。米国第4四半期のGDP改定値に敏感に反応しました。私は去年の数字であり、改定値だからそんなに動くはずはないと思っていましたが、逆の展開となってしまいまして反省しています。ドル売りの理由付け敏感反応と思います。予想が前期比で+0.7%が実際に出た数字が+0.6%です。為替の市場参加者以外が為替の世界に現在入ってきているようです。特に金とか原油トレーダーが。どの金融商品を乗り渡るかの相場です。米国最大の年金基金カルパーズ(カリフォルニア年金基金です。)がこれからは商品に投資比率を増やすなど、金融商品間の資金移動の動きがあります。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長が、信用危機により米国中小金融機関が破綻する可能性を示唆したことで、更にドル売りを加速させました。また、ガルフ諸国のドルペグ廃止観測もドル売りを加速させました。
それでは為替相場はどうでしょう。ドル/円は現在104円台に突っ込み始めています。まさかドル/円でドル買い持ちにしていた参加者がいたとしたら損切りのドル売りでもしているのかと疑ってしまいます。輸出企業のサラリーマン財務担当者は、まだドル売り予約をしないといけない玉があったら大変ですね。社内レート105.00でしたから。もう上司の顔色など気にしていられないレベルです。往々にして大きく相場が下がる時というのは、損切り相場か、どうしても行使しないといけない実需玉、もしかしてオプションの壁が崩れたときのヘッジ玉といったところです。ドル/円の次の節目はガンチャートでは101.00です。根っ子のドル売りポジションはしっかりとキープしてください。
ユーロ/ドルが未知の世界に来ています。ドル/スイスフランも未知の世界です。ユーロ/ドルは1.5100が強固なサポート(支持線)となりました。次の大きな節目は1.5400 そして強固な節目1.5700となります。こちらも根っ子のユーロロングをキープです。ポンド/ドルは英国の要因で反応がユーロほどではないものの、ドル安につられてきています。大きなレンジで1.9700~2.0400の動きです。ポンドはBOE(イングランド銀行)の動きとの絡みちょっと複雑です。オージー(オーストラリアドル)とキューウィー(ニュージーランドドル)も基本的にドル・キャリート・レードの恩恵を受けますのでブルトレンド(強気)継続です。
余談:チューリッヒの朝飯:朝飯シリーズ・スイス編です。スイス・チューリッヒに出張で出掛けると銀行の近くにあるプチホテルが定宿となります。銀行まで歩いて10分くらいの距離です。一階の食堂にてビュッフェ形式で食べます。私は生来の日本人で朝飯は和食党なので、西洋式の朝飯はどうも食べた気がしませんでした。ところが、こちらで朝飯を食べて考えが変わりました。もう20年以上前の話ですが。チューリッヒはスイスの中でもドイツ語圏ということで、ドイツ風の硬いライ麦のパンが主流です。またスイスはフランス系、イタリア系も共存する複数多民族国家です。それでパンもフランスパン、クロワッサン、イギリス風の小さな食パン、お菓子風の各種パンと、当時の日本では考えられない豊富な種類でした。毎日日替わりで、ライ麦パン、フランスパン、クロワッサン、イギリス風パンそして菓子パン、各種生ハム、卵料理、サラダ、スープ そして豊富な果物とジュースと大満足の3週間の滞在でした。この時初めて私はオレンジで赤黒い果肉のアフリカから輸入されたオレンジを見てびっくりでした。今では私がパンを買うと決めている「アンデルセン」でも各種パンが賞味でき、隔世の感を憶えます。
それでは動きの激しい為替相場の中で明確な舵取りをしてがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。