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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
私は、アジア時間帯為替の動きもさることながら、金の価格動向を注視していました。現在1オンス970ドルとNY終値ベースを上回ったレベルで取引されています。ということは、ドル売りの流れは続いていると見て良さそうだ。ポールソン米財務長官が、強いドルを望むとか、資本市場の混乱に政策で対応すると言った発言があり、しきりに口先介入をされていますが、大きなドル安の流れは止められません。実弾介入があるのでしょうか?
日本の1月の失業率(3.8%)、東京地区2月のCPI(消費者物価指数)+0.4%(前年同月比)が発表されましたが、現在日本の経済指標は金融市場では消化されません。海外の金融情勢のみに反応しています。兜町大幅下落そしてドル安方向の流れとなっています。
これからの海外市場は材料目白押しです。欧州時間帯では1月のユーロ圏CPIの改定値が発表されます。予想は-0.4%(前月比)、+3.2%、そして一番の経済圏であるドイツの2月のCPI速報値が発表されます。予想は+0.4%(前月比)、+2.7%(前年比)となっています。1月の改定値も発表されますから混乱しないように。ECB(欧州中央銀行)は、トルシェ総裁、ウェーバー・ドイツ連銀総裁を中心にインフレ重視派(タカ派)が勢いを得ています。ユーロ圏の目標インフレ率が2.0%ですから、この数字との乖離がある限り、政策金利を変更はなさそうです。そして米国時間帯に移ります。2月のミシガン大学消費者信頼感指数確定値です。速報値が69.6のところで、市場は70.0を予想しています。また2月のシカゴ購買部協会景気指数(予想50.0)も注視しないといけません。米国のファンダメンタルズがどんどん悪くなっているのか、そして最終的に米第1四半期のGDP(国内総生産)がマイナス成長に向かうのかといったところが焦点です。また今晩は米地区連銀の総裁方々が講演などされますから、市場は注視しています。ただ、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長、コール副議長が、インフレ対策よりも景気刺激が重要だと示唆されていますから、3月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げは既成事実化しています。
それではこれから為替市場はどうなるのでしょうか。ここで頼るのはテクニカル分析です。ドル/円は、私は106.00の重要な節目を明確に抜けてきましたから101.00方向と読みます。私は105.00は全く重要視していません。ストカスティックで見ると、ファースト・スローともに20%以上のレベルで下を向いています。他の主要通貨ペアと比べるとドル売り余力があります。利食いのドル買い戻し(105.00前後か)を消化しながらセル オン ラリー(Sell on Rally(戻り売り))の展開かと思います。これがセオリー通りの動きです。ただ、上記の材料で極端に米経済が良い数字が出ると、慌ててドル買い戻しの大きな動きが出ます。でもこれは短期売買目的の投機家の動きです。悪い数字にはドルの下落方向に動くと思います。ユーロ/ドルはどうでしょう。私には未知の世界です。欧州は金利を維持する方向だから、米国の悪い数字には素直にユーロ買いのドル売りと反応でしょう。ただ、ストカスティックで見ると、ファースト・スローとも90%以上で売りサインと出ています。ドル買い戻しのユーロ売りも結構あるのかなというところです。下の1.5100を注意。素直に反応すればドル売り加速の1.5400, 1.5700方向かといったところです。ポンド/ドルでは1.9700と2.0400のレンジとちょっとワイドを想定しています。金価格と原油価格を絶えずモニターしましょう。
交友録:昔仕事を一緒にさせていただきました野村さんと先日美味しい中華料理を囲んで旧友を深めました。野村さんは東京大学野球部主将として活躍され、あの江川投手から3打数3安打というユニークな野球暦、そして東京銀行、一流外資系銀行でチーフディーラーと素晴らしい為替ディーラー暦の持ち主です。特に円についての相場では彼の右に出るものはいません。そして最近では南十字星通貨でも第一人者の相場観の持ち主です。FXの普及に率先して取り組んでおられ、著書も多数です。また大学でも教鞭をとられています。現在「野村雅道のID為替研究所」のブログを主催されていますので、ご覧ください。嗅覚の鋭いタッチ、しかも実践的な為替理論で絶大な人気を誇っておられます。是非ご覧ください。
デイリーレポートが http://gaitame-nomura.cocolog-nifty.com/day/
毎週2回(月・木)レポートが http://gaitame-nomura.cocolog-nifty.com/id/ です。
それでは今晩も相場が荒れると思いますが、冷静に為替相場と向き合いましょう。
それではまた来週お会いしましょう。T.G.I.F.(Thanks God It’s Friday ディーラー間で週末に交わす挨拶です。)
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。