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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
今日は久しぶりに日本の経済指標に注目が集まりました。日本の昨年の第4四半期のGDPの数字です。結果は、GDPが+0.9%と予想の+0.4%よりもかなり良い数字です。これをどのように判断するかですが、素直に日本経済が上昇起動にあるとは思えません。株式市場の低迷、サブプライム問題の日本への余波、ドル/円での円高傾向での企業業績の悪化と悪材料が潜在しています。また、規制緩和、ガソリン税の問題など内政的な不安定さと、素直に日本を買えません。株式市場がどのように判断するかですが、兜町は300円以上の上昇と好感しています。
昨日からの動きをまとめてみました。12月のユーロ圏鉱工業生産が発表されマイナス0.2%(前月比)と予想の+0.6%を裏切りました。インフレ懸念はあるものの、生産性は向上していません。ユーロ/ドルは数時間後発表の米国小売売上高の発表待ちでしたが、素直にはユーロ売りのドル買いとはつながらなかったようです。BOE(イングランド銀行)が四半期ベースでのインフレ報告書が発表され、利下げを早急に実施するとインフレ率が2%を上回ってくるとの内容で、早期の利下げつまり3月6日の政策委員会での利下げ期待感に水を差したようでした。ポンド/ドルが若干戻しましたが、私が注目している1.9700までは付けなかったようです。そして、1月の米小売売上高です。予想のマイナス0.3%とは正反対の+0.3%と市場の意に反した数字でドルの巻き戻しがありましたが、個別の通貨ペアでまちまちです。ユーロ/ドルはユーロ圏鉱工業生産の悪い数字が出た後でしたから、それ以上の突っ込みができない、つまりファンド筋、投機家のポジションが現在軽いために、本当に米経済は良いの?との疑心感から、東京の終値とはたいして変化なしです。ドル/円は、シカゴのネットロングが溜まっている(現在のネットロング54,690枚は2004年2月以来の高水準です。)関係から、利食いのドル買い戻しが入りやすい状況で、108.38まで付けました。108円台は久しぶりです。昨日の私の予想のバッフェト氏提案に疑問符でNY市場が混乱し、ドル売りが出るのではとの予想は無視されてしまったようです。むしろ、米政府と金融6社がサブプライム差し押さえ猶予で正式に合意したことに対して好意的に取ったようでした。
それでは今後どうでしょうか。ドル/円はシカゴのファンド筋はドルショート(ドル売り)で待ち構えていますから,111と106の中間点の108.50を越えると利食いのドル買いが出てくると思います。もしタッチしなければ、引き続き106.00方向ではないのでしょうか。あくまで順張りで、市場の流れには逆らってはいけません。(Don’t fight the trend. It is your friend.(相場の流れとは戦ってはいけません。それはあなたの友達です。との格言を肝に銘じましょう。))ユーロ/ドルとポンド/ドルについては午後のレポートでしましょう。東京時間帯は動きそうもありません。それと今日はこれから発表れる1月のオーストラリアの失業率に注目しましょう。予想は4.3%です。良い数字が出るとオージーもブルトレンド(強気)が続きそうです。
スペイン通信:スペインの食事時間:日本とは少しずれた時間にスペインの人々は食事をします。朝は日本と同じです。しかし、昼食は午後2時くらいから始まります。初めてスペインを旅行したとき、日本の感覚で12時に昼食と思っても、レストランはがらがらで、あれまだ昼食時ではないことに気がつきました。2時から長い食事をとります。マドリッドの中心のビジネス街近くのレストランでは、多くのビジネスマンがビジネスランチと称してワインを開けています。長い人で大体2時間のランチとなります。夕方は、バル(Bar)と呼ばれる一杯飲み屋で、美味しいタパスとワイン、又はビールで話が弾みます。そして夕食は午後10時から始まります。午後9時にレストランに行ってもお客さんはいません。おなかが空いていればバルで小腹を満たすくらいにするのが良いでしょう。夕食はだいたい深夜12時くらいまでで、それから、多くのスペイン人は深夜まで遊ぶこととなります。では、一体スペイン人って働いているのという話ですが、公務員の場合、午前8時くらいから仕事をして午後2時の昼食時で終了です。残業したい人は昼食後2時間くらいでしょうか。7時にはバルでご機嫌なおしゃべりタイムが待っています。銀行も午後2時で終了です。こちらも裏で少々仕事はしますが、午後6時には帰ります。私には夜の食事はついてゆけません。どうしても午後8時にバルで小腹を満たしてもおなかが空きます。またスペイン人の夜遅くまでの活動もついてゆくことができません。どちらかと言えば朝方人間の私にはスペインは向かないようです。でも生活スタイルはのんびりして羨ましいかぎりです。
それではレポート少々遅れましたが、今日もがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
午前中いろいろとバフェット氏の提案記事を探して読んでみました。今回のモノライン(米金融保証会社)への提案は法外な条件のようです。モノライン各社が課すプレミアムの1.5倍のプレミアムでの再保証の提案のようで、識者には「やりすぎ(excessive)」のようです。提案書の中には、昨今の金融情勢を熟慮すれば、今回の再保険プレミアムは妥当な数字と述べられていますが。今回の提案で、バークシャー・ハザウェイは、総額90億ドル(約9600億円)の手数料を要求しています。そして、今回の提案は地方債のみの再保険ですので、明らかに「いいとこ獲り」です。低格付けのサブプライム関連の債券は対象外です。こんな内容ですから、提案先の1社アムバックからはお断りの通知を出したようです。まだまだ今回のバフェット氏の提案を他のモノライン各社がすんなりと受け入れるとは思えないようです。まず株主から反対意見が出ることは必至のようです。またサブプライムローンに直接関わる債券部分の問題は全く未解決です。価格が更に下がれば、更に金融機関各社の評価損が膨らみますから、問題の病巣は解決されていません。結論からすると、バフェット提案は、疑問符です。内容を見れば見るほど、昨日の反動が怖いような気がします。そこで、昨日のウォール街の上昇は、今晩吹き飛んでしまうのではと危惧します。
ブッシュ大統領が2008年の経済報告を議会に提出されましたが、その数字を見て唖然としました。今年の実質経済成長率を2.7%として、2007年と同じ数字です。短期的な経済成長へのリスクが高まったとしていますが、それでは経済成長率は低くなるのですが、そのままです。また2009年は3.0%です。外部機関のIMF(国際通貨基金)の予測では1.5%です。余りにもホワイトハウスの調査機関は楽観しすぎではありませんか?金融市場関係者は注意深く米国経済を分析しているわけですから、もっと現実味のある予測を出さないといけないのではないのでしょうか。
為替市場の話をしましょう。バフェット氏提案に私は疑問符を投げかけましたが、恐らく私だけではないのでしょう。これから、欧州、米国と金融市場が開くにつれて、ネガティブ(否定的)な反応になるのではと案じます。ドルベアトレンド(ドル弱気)となるのではと思います。経済指標としては、12月のユーロ圏鉱工業生産が発表されます。予想は+0.6%(前月比)です。ユーロのポジションは若干ユーロショート気味ではと思います。そして軽いポジションと思われます。ECB(欧州中央銀行)の利下げ時期が延びそうな雰囲気があります。これは私のシナリオと同じですが。(2月8日当イーブニング・レポート参照)3月の利下げはなく、4月10日もしくはそれ以降にずれ込むと考えるのが自然と思います。短期的なユーロの買戻しが出てもおかしくありません。ストカスティックからして、ユーロ/ドルでファーストとスローが20%以下で交錯していますので、ユーロ買いのサインと言えます。ポジションが軽いことで、振れる可能性があります。注意してください。ユーロ/ドルで下の1.4500と上の1.4800を意識した展開であると思います。そして、米国市場でのハードルは、1月の小売売上高です。予想はマイナス0.3%(前月比)です。また自動車を除いた小売売上高は、+0.2%(前月比)です。こちらは、バフェット氏提案内容の消化とのトレードオフではないのでしょうか。ユーロ/ドルでは、ユーロの経済指標と高官発言に強く反応しているようで、米国指標はむしろドル/円でのドル売りへの反応が強いかもしれません。その場合は106.00を注意しましょう。上で108.50が注意です。ポンド/ドルは上の1.9700が重要な節目です。ファンダメンタルズからして、ポンドの戻り売りの展開を予想します。
それではHave a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
いろいろとニュースが飛び交う金融市場です。
時系列的に材料を追ってゆきましょう。英国の1月の消費者物価指数が発表され、前年比2.2%と利下げを煽る数字ではなかったようです。問題は2月のドイツZEWの景況指数でした。予想がマイナス45であったところが、マイナス39.5との数字が出て、マイナス値が低くというか浅かったために、ECB(欧州中央銀行)の利下げを煽る数字とは反対の数字が出てしまいました。ドイツのシュタインブリュック財務相が、ECBが金融政策を中立の立場にシフトしたとは見ないとのコメントもユーロの買戻しにもつながったようです。ただ、別のメディアを見ると、シュタインブリュック財務相が欧州通貨は強いダウンサイドリスクがある、またユーロ圏はリセッションではなく、景気減速に直面しているとのコメントも出されているようです。どうも真意が分りません。そして米国時間帯になって、救世士現れるとの報道で金融市場が好感したようです。大富豪のウォーレン・バフェット(Warren Buffet)率いるバークシャー・ハザウエイ(Berkshire Hathaway)社が、モノライン(米金融保証会社)3社に対して、地方債8000億ドル(約86兆円)の再保険を引き受けるとの提案をしました。これで、モノライン各社の格下げ危機が緩和されたとの思惑から、株式市場の上昇となったようです。バフェット氏は以前にも米国危機を憂慮されており、米国の政策(policies)が変わらなければ、ドルの価値下落を指摘されていました。(2月7日当イーブニング・レポート参照)ベアスターンズの試算によると米金融機関のサブプライム損失は最大1750億ドル(約18兆7000億円)、ユンケル・ユーロ圏財務相議長は、全世界の金融機関が被る住宅ローン関連証券の評価損は4000億ドル(約42兆8000億円)との数字から比較しても、サブプライム本体での損失ではないにしても、モノライン格下げによる損失額、そして地方債という一般投資家が投資している領域での救済を申し出たことは大きいと評価されているようです。昨日私が指摘した「Project Lifeline」は霞んでしまったようです。
為替市場はどのように反応したのでしょうか。ドル/円では素直にドルブル(強気)に反応しましたが、107.50止まりで、108.00を上回り、私の注目する108.50までは至らず。まだ本当にモノライン問題が解決するのかどうかの判断を待っているようです。ということでシナリオ変わらずです。106.00~108.50のレンジで若干ドル買い戻しが強いかなという予想です。ユーロ/ドルは、利下げ期待を裏切るような数字と高官発言で、1.4500を上回ってきています。非常に重要な節目の1.4500に戻るのか、上の1.4800に行くのかを見極めないといけません。シカゴ筋は大体この近辺でのコストのように思います。ストカスティックはユーロ買いサインですから、短期の戻しは自然の流れかも知れません。3月のECBの利下げというよりは、4月以降での利下げ期待に市場は移ってきているようです。なだらかなユーロの下落と解釈すれば理解が出来ます。ユーロ/円、ポンド/円は、ドル/円でのドル戻しと、ユーロ/ドルとポンド/ドルでのユーロとポンドも戻りで買われていますが、いつ何時反転するかもしれませんので注意が必要です。
思い出:駆け出しディーラー:今週も電話での緊張感を伝えたいと思います。一番苦労するのが、同時にプライスが変わり、プライスを打ちに行った場合です。例えば、米系シンガポール支店を呼んだとします。例によって、金切り声の女性が電話に出ます。私:S Bank Tokyo calling. Can I have spot dollar/yen please? 相手:10/13+ 私:sell you ten dollar! と言ったと同時に相手:off+ この場合の処理を迅速にしないといけません。往々にしてプライスがどんどん動いています。駄目なら直ぐに諦めて、私:Nothing done on this telephone.とさっさと次に向かう。特にどんどんこの場合ドルを売らないといけない場合は。ちょっと粘る場合:同時であった場合に、紳士協定(Gentlemen Agreement)で、5 dollar done と相手が折れてくれれば、非常に良い対応です。これからもこの米系シンガポール支店と仲良く取引が出来そうです。最悪のパターンは、双方折れず、録音テープで確認です。銀行の電話は全て録音されていますから、off が早かったのか、sell you ten dollarが早かったのか確認します。これも紳士協定です。相手が、紳士協定を無視するような対応であれば、しばらくはこの銀行を呼ぶことはありません。また相手が呼んできても、ワイドスプレッドにして、例えば10/17+とでもして、取引したくない旨を暗に伝えます。為替の世界はお互いの暗黙の紳士協定によって成り立っているのです。お互い電話では、必死ですが、人間の行うことですから、何かと問題が生じ、銀行間のトラブルが発生します。そこから如何に、内部的にも、外部的にも立ち直るかが非常に重要です。内部的にとはそのポジションが入るか否かによって持ち値が変わってくるからです。瞬時の判断が要求されるキツ~イ仕事です。これも修行です。これで私は10年早く年を取ってしまった気がします。話を続けますが、相手がレートを言ったと同時にヒットする場合は、売る場合はyours 10 dollar とか、反対に買う場合は mine 10 dollarと言って、短く言ったほうが勝ちです。ただ相手も人間ですから、優しく言ったほうが良いようです。これは慣れの問題です。大声でyours とかmine と言っても、ただ大声を発しているだけで良く聞こえない場合があります。これも暗黙の紳士協定が活きています。よく考えると女性ディーラーも多いわけですから、紳士協定ではなく、gentleperson agreementでないといけないようですね。適切な日本語が浮かびません。紳士・淑女協定とでも言いましょうか。
それでは今日もがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
米財務省と住宅都市開発局が、本日(勿論米国時間)米金融大手6社による住宅ローン延滞者に対して30日差し押さえ猶予を与えることを骨子としたサブプライムローンとその他住宅ローン問題を抱える対象者向けの救済策(Project Lifelineとの命名です。)を発表するとの報道を目にしました。これも、米当局の問題に対する真剣さを伺がわさせます。東京市場では主体性がないので無反応ですが、このニュースNY市場で好感されて反応するでしょうか?見守りたいと思います。反応するとすれば株高、ドル高でしょうが! 話は飛びますが、今回の東京でのG7ではトリシュECB(欧州中央銀行)総裁だけが大々的に記者会見をされました。しかしポールソン米財務長官とバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長は行いませんでした。これをどのように受け取るかです。両高官が記者会見をすれば、市場はその言葉の端々に米金融市場の脆弱性とドルの信頼性について突くことが予想されました。月曜日の株式の下落とドルの下落を誘発させたくはないとの思惑が働いていたようです。だから、無用の混乱を生むよりも、記者会見を行わないほうが懸命だと思ったのでしょう。またトリシュ総裁は、逆に市場の過度のそして迅速な(3月6日)利下げ期待感を抑えるために、積極的に記者会見を行ったと思います。3月よりは4月の利下げ期待方向に市場を向かせたいと考えたのでしょう。日本の額賀財務相と福井総裁は何を発言されても人畜無害と市場は判断したようです。(日本には金融・財政政策をとる余地が少なく、仮に実施してもその効果が疑問だからです。)
中国経済は本当に右肩上がりの成長を続けるのでしょうか。そして、世界経済とのリカップリング(再連動)はどうなるのでしょうか。世界銀行発表による最新の経済報告によりますと、中国の2008年度のGDP(国内総生産)は、予測を9.6%としました。これは2007年度の11.4%成長からは大きく下落する予想です。内需が依然旺盛のようですが、対米向けの貿易が輸出、輸入とも大きく落ち込むようですと、世界経済に大きなインパクトを与えるようです。また先週土曜日のG7(財務相・中央銀行総裁会議)では「人民元の実効為替レートのより早いペースでの上昇を促す。」と明記されています。このことを考えると、G7各国は、どうしてもサブプライム問題から波及するウィルス感染を早期に早めのワクチン投与で経済を上方修正する策をとらなければいけないようです。中国経済に悪材料が出る前に米国経済は立ち直りの土台を築いていないといけない。(もっとも巡航速度に戻ったと楽観的に市場が捉えれば良いのですが。)そうなると感染源の米国がいち早く手を打ち、いち早く体力を回復させる必要がありそうです。このように考えると、今年の中盤くらいまでには、米国としても経済の底打ちを確認して上昇局面に向かわせる必要性がありそうです。第一四半期と第二四半期のマイナス成長を覚悟の上で取り組まないといけないようです。これは、中国の経済の下方成長率予想によっても、米国の使命となりそうです。第三四半期も米国がマイナス成長するようなことになればリカップリング効果が新興国に波及して、世界全体同時不況に陥ることになります。これではトリシュ総裁のシナリオ(グローバル化したなかでアジアの新興国が、世界経済に貢献することを期待する。)も狂ってしまいます。やはり今年のどこかでドルの反転はありそうです。この流れは皆さんの心のどこかのファイルの保存して置いてください。
今晩の材料としては、ドイツの経済研究所ZEWによる2月のドイツ及びユーロ圏の景況指数が発表されます。ドイツの景況指数予想はマイナス45近辺です。ユーロ圏の数字もドイツの数字に近いものが予想されます。トリシュECB総裁の懸念とは別にユーロ圏の景気下振れリスクが高まるようですとユーロ売りとなるのかなというところです。ユーロ/ドルでの1.4500を注意しましょう。ストカスティックを見ると今回はファーストとスローがそれぞれ20%以下で交錯しそうです。これはユーロの買いサインです。これをどのように解釈するかですが、短期でのユーロの買戻しが出るかもしれませんね。ただ、シカゴ筋はユーロ・ショート(ユーロ売り)に転換しているようですから、微妙なところです。1.4500がサポート(支持線)となるかレジスタンス(抵抗線)になるかを見極めなければいけません。トリシュ総裁を信ずるか、市場の流れを取るかです。私は市場の流れに乗るほうが良いと思うのですが。その後は明日の12月の米小売売上高を注目する形となり、木曜日のバーナンキFRB議長の議会証言へと進みます。ドル/円は106.00と108.50のレンジ内での動きで、シカゴ筋はドルショートで待ち構えています。
それではHave a nice evening!
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おはようございます。
東京で先週土曜日にG7(財務相・中央銀行総裁会議)が開催されましたが、金融市場には大した影響の内容の声明は出ませんでした。世界経済に下方リスクがあるとの部分が強調されました。為替レートは経済の基礎的条件を反映すべきだとの考えを再確認、という程度に留まりました。その後、トリシュECB(欧州中央銀行)総裁がメディアに対してインタビューを行われ、物価安定が責務だとして、利下げ期待を牽制されました。また昨日はウェーバー・ドイツ連銀総裁が、インフレリスクについては引き続き注視する必要があるとして、こちらも利下げ期待を抑えているようです。このあたりが、当局からのメッセージです。
週末から今朝のNY市場まで振り返ってみますと、過度の期待がG7声明でポジション調整に走り、再度、経済指標を確かめてから、金融市場を試そうかとの雰囲気だと思います。米保険会社AIGが、監査人がクレジットディフォールトスワップのポートフォリオについて適切に評価をしていなかったとして、株価下落のドル売りへと一時進んだようでしたが、ウォール街が上昇に転じて、その勢いも収まったようです。従って、先週金曜日の東京時間の夕方のレートと比較すると、ドル/円では107.50近辺から0.70下落の106.80, ユーロ/ドルで、1.4480から1.4520、ポンド/ドルで1.9440から1.9505と、ドル戻しの調整にすぎないことが明らかです。私には、予想レンジ内と言えます。ユーロ/ドルの1.4500が気になるところ程度です。
それでは今後はどう推移しますか、考えて見ましょう。ドル/円は私が一番警戒していた106.00と111.00の中間点108.50には至らず、106.00と108.50のレンジの下方圏内の推移で、若干私が不安に思っていたビッグピクチャー(ドル安)が崩れるかと思っていましたが、まだ大丈夫のようです。短期であれば、レンジでの取引に専念、中期的にはまだドル売り方向のポジションで良さそうです。ただシカゴの投機筋はいつでも利食いの体制ですから注意してください。(下記シカゴ情報参照)ユーロ/ドルは、当局が口先介入(利下げに対する牽制)で、ユーロの過度の下落を抑えているようです。しかし、世界経済に下方リスクがあるということは、米国発のウィルスが欧州にも波及する可能性が高いということです。利下げ期待があり、ユーロ売りがファンド筋、投機筋に定着しているようですので、そのあたりを追っかける展開かと思います。1.4500の重要な節目は注視しましょう。今後の経済指標を注視の為替相場と言えます。ポンドも利下げ期待の1.9700と1.9000のレンジで推移し、1.9000方向へ上下繰り返しながら向かうのではと思います。
シカゴ(CME)情報:2月5日時点:
円 ネットロング +54,690枚(前週比+1,762枚)、ユーロ ネットロング +12,564枚(-9,892枚)、ポンド ネットショート -7,809枚(ロングからショートに転換、実質-13,167枚)、スイスフラン ネットロング +2,786枚(-6,447枚)、オージー ネットロング +30,897枚(+14,588枚)、キューウィー ネットロング +14,789枚(+4,067枚)
大きな動きが見られます。円は引き続きロングですが、ネットロングが5万枚を超え、利食いがいつ出てもおかしくありません。ユーロはロングが減っています。恐らく現在ではショートに転換しているかもしれません。ポンドは利下げ以来売り基調で、ショートに転換、更なる利下げ期待を読んでいるようです。オージーロングが増えているのが目立ちます。唯一世界景気の下振れリスクを受けていないようで、買いが急増しています。長期的には良い投資通貨とシカゴのファンド筋、投機家は読んでいるようです。キューウィーもコンスタントにロングが増えています。
それでは今週もよろしくお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。