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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

閑散とした為替市場で日中のレンジも本当に狭いものです。いつものクリスマス休暇前の典型的な市場です。兜町がまだ下がっているのが気になるところです。
 
繰り返しになりますが、強い米経済指標に反応し、悪い指標は無視の市場環境です。バイアスは短期的にはドル高方向は変わりないと思います。チャート上は116.00あたりが目標です。 もちろんビッグピクチャーはドル安と考えています。
 
 
今晩の注目点は特にないものの、ドイツのIFO研究所の12月の業況指数に注意しましょう。予想は103.8で、前月の104.2より悪くなりそうだ。そんなわけで、若干ユーロ売りが入っているようです。IFO研究所指数は、日本の短観に似ており、ドイツの経営者に景況感をヒアリングして指数を発表します。月の上旬に発表されるZEW景気期待指数と並び、ドイツの景況感を占う指標となります。ドイツは欧州経済圏では最も大きな経済圏ですから、欧州中央銀行(ECB)の金融政策に大きな影響を与えます。
 
静かな市場をのんびりと眺めていましょう。
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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

NY市場で11月の米住宅着工件数が発表され118.7万戸と市場の予想通りでした。また許可件数は115.2万戸と14年半ぶりの低水準ということです。良い数字に反応し、悪い数字は無視される状況で為替市場は総じて薄商いのナローレンジで終始したようです。ゴールドマンの決算は予想どおりの羨ましい決算内容でした。

 

ECB(欧州中央銀行)が57兆円規模の資金を2週間の期間で供給して、金融機関の信用不安を払拭しようと懸命なようです。ユーロの短期金利年末越え金利が前日の4.95%から4.4%へと大幅に低下しました。ECBが資金供給したことで安心感が出て、円キャリートレードが再開されたとコメントしているメディアもあるようですが、単にユーロに安心感が出て反応なしのところに、ドル/円が東京市場での外貨投信の設定及びポジション調整の円売り/ドル買いが薄商いの中、円安方向に反応しただけです。それがクロス取引(ドルを抜いた取引)で円安/高金利通貨高に必然的に反応しただけです。銀行のディーリングルームではクロス取引をする場合は、通常ドルを介した取引をします。例えばオーストラリアドル/円の買い持ちポジションを作る場合には、ドル/円を買い(円ショート)それと同時にオーストラリアドル/米ドルを買い(オーストラリアドルロング)の取引をします。そうするとドルのポジションが相殺され、オーストラリアドル/円のロングポジションが出来上がります。大英帝国がらみの通貨はメイン通貨が中心となるので分かりにくい面があるのですが、ドル基軸の通貨同士ですと分かりやすいと思います。いつか時間のある時に説明しましょう。

 

 

今日と明日日銀の政策決定会合が開かれます。明日の福井総裁の記者会見では、「景気のぶれがないかを注意深く見守ります。」とのコメントが予想され、海外ファクターによる減速感がないかどうか、国内では株価の低位安定、消費者動向への注視といった文言を述べられ、結果的に金融政策変更なしの、短期金利の0.5%ということで落ち着きそうです。東京のタクシー代値上げ後の売り上げが落ちているようで、消費者の財布の紐は固そうですね。

 

 

今日の東京市場も閑散マーケットで、実需が散発的に出てきて狭いレンジの動きと思います。引き続き、外貨投信の設定、輸入、ポジション調整のドル買い、反対に輸出のドル売りと言ったところです。

 

 

引き続き米経済指標の良い数字に対してドルは反応し、逆に悪い数字は無視することとなります。テクニカル的にはドル/円の89日移動平均線の113.89あたりを注意しましょう。

 

 

思い出:日比谷公園前にそびえる不思議な形の昔三大長期信用銀行の一つがありました。ある時信用不安の連鎖で、資金調達難に陥りました。私が在籍していた銀行が一時的に合併したこともあり、私のところに電話が入り、「助けてください。」と。どこの銀行とも取引できないようでした。スターリングポンド、当時のオランダギルダーそしてベルギーフランを。銀行ですから、クレジットラインをチェック、そして審査部に連絡し、取引担当者の私自身の身の保全(クレジットライン無視のディールは、即解雇につながります。)、そして相手銀行ディーラーに連絡し、年度末越え(日本では3月末)の為替スワップを行いました。資金が直接取れないので、為替スワップでしのいだわけです。ECBSNBの対応と全く同じです。今こんなことが欧米の金融機関に起こっているかと思うと、資金ディーラーは公的資金に本当にほっとして、ビールで乾杯しているはずです。そして次は3月末越え資金調達で頭を抱えることになるのです。

 

現在はその日比谷公園の前の銀行は米系投資ファンド系の銀行になってしまっています。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

兜町もウォールストリートも調子が悪そうだ。負け組み通貨同士であれば、為替は動かないのですが、薄商いの中、東京時間帯では外貨投信の設定があったとか、輸入のドル買いがあったとか言われています。しかし本当のところはポジション調整、つまりドルショート(ドル売り)解消のドル買い戻しと思います。でも終わってみれば東京のオープンと変わらない。

 

 

FRB議長のグリーンスパン氏が、現在の経済状況がインフレの兆しと経済の弱体化について言及され、スタグフレーションとの文言をお使いになり警告を発されています。1980年代も市場に携わってきた私としては懐かしい響きのある文言です。データに基づいて的確に金融の舵取りをされ、実績申し分なしの前議長の言葉には重みがあります。まさしく、現在の為替市場が追っかけているヒントと同じです。インフレ助長であれば利下げはありません。(この場合は学問的カンフル剤としては利上げですが。)インフレが抑えられており景気が悪ければ利下げ実行ですが、原油高、穀物高と潜在的なインフレは潜んでいます。現在の米国状況をビッグピクチャーで見れば、経済後退の可能性が高いのではと思います。従って利下げがいつか実行されます。問題はいつかということですね。今後3ヶ月? 6ヶ月? 1年? たぶん3ヶ月がエコノミストの大勢でしょう。だからドルは売られることとなります。しかし、ドルを売るタイミングを結果的に誤ってしまった場合は、例えばシカゴ筋などはドルを買い戻さなくてはなりません。それが現在の状況です。それがドル買戻しの一番の要因です。クリスマス、年末を控えてここでポジションを大胆に作り上げる投機家はいないと思います。

 

 

今日の海外市場の注目点は、米国の11月の住宅着工数です。10月は122.9万戸でした。市場予想は118万戸前後です。また、110億ドルの年間収益を上げたと噂されるゴールドマンサックスの業績発表にも注目です。


米経済にとって良い数字であればドル買戻しが強くなり、反対であれば、市場は無関心を装うこととなると思います。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

昨日夕方の為替レートと大して変わりない水準にドル/円もユーロ/ドルも落ち着いています。よく為替相場の世界で「行って来い」という言葉が使われますが、「ミニ行って来い」の状況です。閑散市場の中、ユーロ/ドルでドルの買戻しが強くなるのではとの観測が多いようです。シカゴの投機筋のユーロロング(ドル売りポジション)の崩しのようにも思えます。

 

 

クリスマス休暇の閑散マーケット、東京市場では日本人のディーラーは待機しているものの手持ち無沙汰の状況が続きます。(この時期年賀状を書いて時間をつぶすディーラーもいるようです。)昨日解説しましたように、どうしても東京市場は実需市場ですから、輸出のドル売りが出やすく、東京時間帯はドル/円は下落基調。下値112.50近辺までつける可能性があります。今週からドル戻り高を市場は探っているようですから、対ユーロの動きと連動しています。

 

 

ドル買戻し材料とは来月のFOMC130日)での利下げ観測を打ち消す材料探しです。従って米経済指標に市場関係者は注目しています。予想より良い数字に対してはドル買戻しに反応し、予想より悪い数字に対しては無視することとなります。その意味で今晩発表の住宅着工の数字には注意する必要があります。

 

 

シカゴ筋情報:1211日時点:

円ネットロング30,903枚(-3182枚(前週比))、ユーロネットロング63,374枚(-5,743枚)、ポンドネットロング56,998枚(+25,470枚)、スイスフラン1,933枚(-5,110枚)、オージーネットロング32,965枚(+9,446枚)

ユーロロングが突出しています。このところのユーロ買戻しの理由が分かります。ポンドロングはその後のポンド売りで現在はかなり少ないと思います。UBS問題も関連しているのかスイスフランが人気なしのようです。高金利通貨のオーストラリアドルは引き続き人気です。シカゴ投機筋のポジションは相変わらずドルショートが明確です。ただしポジションを落としつつあります。

 

注意:データはnon-commercialと呼ばれる投資目的の数字から算出しています。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

予想通り東京時間帯は輸出のドル売り注文が厚いようだ。ドル/円は113.00を挟んでドルじり安で推移しています。米経済指標で良い数字が出ればドル買戻しの反応が出ます。ただモーニングレポートで書きましたように、超薄商いですのでどちら方向にも大ブレの可能性もあるので要注意です。

 

日経平均の下落は米株安に追随した動きとはいえ、毎日徐々に下がってゆくのが気になります。

 

東京市場は実需の市場です。輸出、輸入、資本筋、サービス部門実需などがあります。

 

NY市場でドル円が上がった場合の翌日の東京市場:

高い水準でドルを売りたい輸出筋、海外で得た利息収入、キャピタルゲイン(外国株式の利益)などドルを売って円に換えたい需要があります。午前10時の仲値(東京のメガバンクが決定します。)での決済と、その後の推移を見て、為替担当者が銀行に予約を入れます。ちょうど現在の水準は中長期的に見ればドル安ではないかとの意見が支配的ですから、為替担当者はドルが吹き上がるとすかさず東京市場でドル売り予約を入れます。最近の傾向はこれに当てはまり、東京時間帯ではドルはいつも頭を押さえられドルが下落傾向となります。欧州時間帯とNY時間帯に投機筋、ファンド筋が本格的に出動するためにドルが高くなる傾向になります。この1日の繰り返しが昨今の動きです。

 

NY市場でドル円が下がった場合の翌日の東京市場:

東京市場では、日本の輸入業者は低い水準でドルを買って決済用に手当てします。また個人の投資家が外国株、外国債券、外貨投信などの手当て水準ではと見込みドルを手当てします。また年末年始、ゴールデンウイーク、夏休みには、海外旅行用のドル買い需要が出てきます。このような場合には東京市場ではドルが下落傾向でも、実需のドル買いでドルの戻りが見られます。そして本格的なドル下落は海外市場で見られることとなるのです。

 

現在どのような市場環境にあるのか、市場に入る前に十分チェックする必要があります。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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