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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
NY市場で11月の米住宅着工件数が発表され118.7万戸と市場の予想通りでした。また許可件数は115.2万戸と14年半ぶりの低水準ということです。良い数字に反応し、悪い数字は無視される状況で為替市場は総じて薄商いのナローレンジで終始したようです。ゴールドマンの決算は予想どおりの羨ましい決算内容でした。
ECB(欧州中央銀行)が57兆円規模の資金を2週間の期間で供給して、金融機関の信用不安を払拭しようと懸命なようです。ユーロの短期金利年末越え金利が前日の4.95%から4.4%へと大幅に低下しました。ECBが資金供給したことで安心感が出て、円キャリートレードが再開されたとコメントしているメディアもあるようですが、単にユーロに安心感が出て反応なしのところに、ドル/円が東京市場での外貨投信の設定及びポジション調整の円売り/ドル買いが薄商いの中、円安方向に反応しただけです。それがクロス取引(ドルを抜いた取引)で円安/高金利通貨高に必然的に反応しただけです。銀行のディーリングルームではクロス取引をする場合は、通常ドルを介した取引をします。例えばオーストラリアドル/円の買い持ちポジションを作る場合には、ドル/円を買い(円ショート)それと同時にオーストラリアドル/米ドルを買い(オーストラリアドルロング)の取引をします。そうするとドルのポジションが相殺され、オーストラリアドル/円のロングポジションが出来上がります。大英帝国がらみの通貨はメイン通貨が中心となるので分かりにくい面があるのですが、ドル基軸の通貨同士ですと分かりやすいと思います。いつか時間のある時に説明しましょう。
今日と明日日銀の政策決定会合が開かれます。明日の福井総裁の記者会見では、「景気のぶれがないかを注意深く見守ります。」とのコメントが予想され、海外ファクターによる減速感がないかどうか、国内では株価の低位安定、消費者動向への注視といった文言を述べられ、結果的に金融政策変更なしの、短期金利の0.5%ということで落ち着きそうです。東京のタクシー代値上げ後の売り上げが落ちているようで、消費者の財布の紐は固そうですね。
今日の東京市場も閑散マーケットで、実需が散発的に出てきて狭いレンジの動きと思います。引き続き、外貨投信の設定、輸入、ポジション調整のドル買い、反対に輸出のドル売りと言ったところです。
引き続き米経済指標の良い数字に対してドルは反応し、逆に悪い数字は無視することとなります。テクニカル的にはドル/円の89日移動平均線の113.89あたりを注意しましょう。
思い出:日比谷公園前にそびえる不思議な形の昔三大長期信用銀行の一つがありました。ある時信用不安の連鎖で、資金調達難に陥りました。私が在籍していた銀行が一時的に合併したこともあり、私のところに電話が入り、「助けてください。」と。どこの銀行とも取引できないようでした。スターリングポンド、当時のオランダギルダーそしてベルギーフランを。銀行ですから、クレジットラインをチェック、そして審査部に連絡し、取引担当者の私自身の身の保全(クレジットライン無視のディールは、即解雇につながります。)、そして相手銀行ディーラーに連絡し、年度末越え(日本では3月末)の為替スワップを行いました。資金が直接取れないので、為替スワップでしのいだわけです。ECBとSNBの対応と全く同じです。今こんなことが欧米の金融機関に起こっているかと思うと、資金ディーラーは公的資金に本当にほっとして、ビールで乾杯しているはずです。そして次は3月末越え資金調達で頭を抱えることになるのです。
現在はその日比谷公園の前の銀行は米系投資ファンド系の銀行になってしまっています。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。