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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
印象的には静かな為替市場です。今晩ブッシュ大統領が景気刺激策を発表する予定です。そして同時にFRB(連邦準備理事会)が緊急利下げをするとの噂が市場に出回っています。兜町がマイナス400円超から最終的にはプラスに転じました。株価を好感したのか、ドル/円ではドルのじり高となりました。
誰も気にも留めてはいませんが一応敬意を表して福田首相施政方針演説の内容を記します。経済成長加速の三本柱として、1.革新的技術創造戦略 2.グローバル戦略 3.全員参加の経済戦略 と何だか抽象的過ぎてさっぱりわかりません。もっと具体策を述べてほしいと思います。やはり長期的戦略は、規制緩和と法人税の税率の大幅引き下げと私は思います。財務省を含めた官僚からの抵抗で、どうも小泉改革以降、政府の対策が後手後手に回っている気がしてなりません。どんどん日本の国力が低下していますので、ここは福田首相の手腕に期待したいと思うのですが。少なくとも我々国民の資産の目減りだけは防いでください。金融市場は福田首相の施政方針演説には無反応のようでした。
欧州委員会の報告書の内容が発表され、ユーロ圏にも世界経済減速の影響が間接的に及んでいると指摘しています。となるとユーロ圏 つまりユーロ金利も低下傾向になるのではとの印象です。金利が緩和気味に推移すれば、必然的にユーロへの資金流入は少なくなるのが原則です。ただユーロ圏と米国とを比較すると、米金利が今月仮に0.50%下がり、ユーロ金利が現状維持も4.0%とすると、米金利3.75%、ユーロ金利4.0%と金利差逆転となります。米金利は政策金利ベースで3.0%方向ですから、金利差は更に拡大する見込みです。従って長期的にはユーロへ資金流入は継続することとなります。長期的な対ドルでのユーロ高には変化はありません。
これからの海外市場の焦点は米国時間朝に発表されるブッシュ大統領の景気刺激策と噂されるFRBによる緊急利下げが本当にあるのかどうかです。FOMCが1月30日に迫っており、今日緊急に利下げを発表する必要性があるのかは個人的には疑問ですが。あればサプライズを呼ぶこととなり、ウォール街は好感するでしょう。ドルも一時的に買われることとなるでしょうが、まだサブプライム問題の病巣が根絶されたわけではないのですから、ドルの買戻しにも限界があると思います。金価格も引き続き下落しており、ファンド筋、投機筋は利食いが早そうです。噂がホントであったとして、ドル/円での108.50あたりではないのでしょうか。むしろユーロ/ドルでの反応の方が怖いです。恐らく1.4500割れの可能性まで出てくるのではと思います。
米国は来週月曜日も休日と3連休となります。利食いをしっかりして連休を楽しみたいと思う米国市場参加者は多いと思います。
それでは皆さん良い週末を。TGIF
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
恩田川さん、
質問ありがとうございます。
昔は日本が米国の最大の貿易赤字国でした。貿易赤字を減らす運動が産官あげて日本に向けられ、円高要求が強まりました。しかし、現在は対中国のようです。日本は現在中国の3分の1の赤字であり、しかも減少しています。また米国にとって日本は財政赤字を補填する重大な資金放出国です。ドル高が必要です。
民主党と共和党を比較すると対日では共和党がフレンドリー、そして民主党がタカ派的かと思います。ただどちらの政権になっても、日本重視の姿勢は、10年ほど前に比べて遥かに低下しています。中国に目が向いています。
為替政策では、市場原理主義が主流の中、無理矢理為替操作をすることは困難です。したがって、経済の流れに左右されます。民主党政権になっても、ドルに信任がなければドル安は続きます。政権交代は来年1月ですから、ドルは意外と堅調に推移しているかもしれません。結論として無理矢理90円台に持ってゆく政策はないと考えます。
円高という言葉には語弊があります。円高はあくまでも対ドルであり、対ユーロなどでは円安です。
米国の日本に対する関心が薄れていることが一番気がかりです。
それではよろしく。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。