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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
ユーロ/ドルでのユーロ売りのドル買い戻しが継続しているようです。ルメシュ・ルクセンブルグ中銀総裁の2日前のインフレ懸念を打ち消し、金融政策に柔軟であるべきだとのコメントが依然市場では効いているようですユーロ/ドルでの1.4650を割ってきていますので、ここは少し様子を見ないといけないようです。ユーロが売られて、ユーロ/円での損切りが継続しているようで、ドル/円でのドル売り圧力が高まっていると言えます。端的に言いますと、ドル/円でのドル売り、ユーロ/ドルでのドル買いが現状の市場の動きと言えますので、各通貨毎にドルの売り買いを理解する必要があります。従って、私は現状の為替市場では円をからめたクロス取引はお勧めしないということです。
海外市場を振り返ってみましょう。と言っても、今日は米国市場に集中です。米国株安、債券への資金シフト、金取引でのファンド筋の利食いの下げあたりが主要な動きです。メリルの巨額損失の話は予想されていましたが、もうひとつ注目しないといけないニュースがありました。格付け会社のS&P(スタンダード アンド プアーズ)がAAA格の債券保有会社の格付けを見直すとの記事です。これにより、サブプライムだけではなく、優良な債券も評価損を計上する可能性が出てきますから、金融機関にとっても、更なる圧迫要因となります。メリルの話とS&Pの話で株が下がって、債券に資金が流れたといえます。
バーナンキ議長の議会証言は昨日既に意図的インタビュー記事を主要新聞に流していたために、予想通りです。 「to take substantive additional action」と相当の追加的措置を講ずるとの以前と同様の表現です。また景気後退は予想せず、景気は年後半には回復するとの期待感を示した議会証言でした。無難にクリアーされた議会証言でした。経済指標では、相変わらず住宅着工件数が悪く、12月は100.6万戸と予想より相当悪い数字でした。フィラデルフィア連銀業況指数もマイナス20.9と悪い。株安を加速させたようです。そして潜在的なドル売り要因となります。
ジョン・ジーブ(John Gieve)BOE(イングランド銀行)副総裁が、インフレ目標を今後数ヶ月は上回ってくるとの発言があり、利下げ観測をしていた投資家はポンドの買い戻しに走っていたようです。こちらも金融政策が高官によってまちまちですから要注意です。金利相場ですから注意してください。
本日の東京市場はユーロ/円での損切りのドル/円でのドル売りが出てくると思いますから、上値は押さえられると思います。米株下げ→兜町下げ→ドル/円での円高 という流れのようです。再び106.00をタッチする方向と思います。またユーロ/ドルの1.4650も注視です。この水準の動きでユーロ/円での損切り そしてドル/円でのドル売りが加速します。
余談:昨日の話題はNHKのインサイダー取引のニュースでした。そこでちょっとした為替関係での笑い話をします。昔1980年代は情報源がローター(英語)と時事通信(時事メインとも言いましてこちらは日本語です。)現代で当てはめるならば、「Paulson decides to resign. Reuter」とロイターモニターに英語でフラッシュが出ます。外資系の為替ディーラーは外人を中心に一斉にドルを瞬間的に売ります。しかし相場が動きません。私などなぜドル下がらないのだろうと不思議に思います。しかし2分後時事通信が「ポールソン財務長官辞任」と日本語で出ます。すると邦銀さんディーラーが一斉にドルを売ります。それを見てすかさず外資系ディーラーはドルを買い戻し利食いします。英語力がその当時 邦銀さんは弱かったようで、時々外資系金融機関の餌食となりました。現在は邦銀さんも英語力が上がっているのでこんなことはないとは思いますが。これも一種のインサイダー取引、いやアウトサイダー取引ですね。
Have a nice day!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。