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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
静かな為替市場でポンドが買われているので不思議に思っていました。色々調べてみたら、例のBOE(イングランド銀行)委員のビーン氏が昨日インフレ率が年内に3%を越える可能性があると示唆されています。本音のところか、建前なのか良くわかりませんが、ポンド/ドルでのポンド買いに走ったようです。つられてポンド/円も上昇といったところです。ただ、長期的なポンド下落リスクと金利低下観測は根強いので注意が必要です。
日本では今日日本銀行支店長会議です。白川新総裁のお披露目となりました。景気については当面減速感があるとしています。金利についてのコメントは特になかったようです。日本の経済指標としては、3月の消費動向調査による消費態度指数が注目されていました。36.7と前月比で0.6ポイントの改善、そして6ヶ月ぶりの反発です。グラフを見ていたら、本当に奈落の底のようなグラフでした。これで改善方向に向かえば良いのだが。もちろん為替相場には全く反応しません。
ジョージ・ソロス氏のコメントが出ていましたので紹介します。「ユーロがドルに代わって世界の基軸通貨になることはない。ドルとユーロの二極体制は不安定である。」ヘッジファンドに対する規制に対して前向きな意見のようです。「金融機関がヘッジファンドのレバレッジ量について入手できるようにすべきだ。」また昨今のサブプライム関連でのカバー取引が出来ないことに対して、「債務担保証券(CDO)など証券化商品やスワップ(金利)を取引所取引に移行することで危機の解決策となる。」と述べられています。投資家としては、金融市場全体の停滞を思っての発言と思えます。
欧州の経済市場ですが、ドイツの3月の生産者物価指数が既に発表されました。市場予想よりも高い数字です。前年比4.2%(前年比)、+0.7%(前月比)と好調な産業活動のようです。ユーロ圏最大の商圏ですから、ユーロ高の理由付けになっても不思議ではありません。
今晩は特に目立った経済指標はないのですが、注目なのは第1四半期のシティグループの決算発表です。既に悪いことは織り込み済みとも思えます。モーニング・レポートで書き忘れましたが、昨日のFRB(米連邦準備理事会)実施(実務はNY連邦準備銀行)のTSLF(Treasury Securities Lending Facility(28日間資産担保証券(MBS)を担保に国債を貸し出す制度)で応札倍率が1.4倍と相当低くなっています。つまりプライマリー・ディーラー(米政府証券公認ディーラー)大手証券会社の中に資金繰りで困っているところはなさそうです。貸出残高が248億ドル(約2兆5,000億円)と前週比で78億ドル(約8,000億円)減っています。これから読むと、意外とシティの決算発表ではドル売りとはいかないと思います。逆の反応をする可能性のほうがむしろ高いのではと思います。
そんなことで、為替相場は現状の水準で来週に持ち越しになるのではと私は思います。でも油断大敵です。ドル/円は101.00~103.50のレンジで、ディレバレッジが強いと私は読み、103.50方向と思います。本邦輸出業者さんにとっては、3ヶ月のフォワードポイント(スワップ)がディスカントの56銭、6ヶ月で1円です。7月の出来上がりで上手くゆけば102円台も可能なレートですから、102.50以上では積極的なドル売りで出てこられると想像します。ユーロ/ドルはユンケル・ユーロ圏財務相会合議長(Jean-Claude Junckerとなかなか格好良い名前の人物です。)が頑張っておられるようで、良い経済指標の金利水準高め維持の観測そしてドルとユーロの金利差拡大からユーロ高に動いても口先介入で阻止しようとの意向があります。ユーロ/ドルの1.6000は相当硬いレジスタンス(抵抗線)となっています。シカゴのポジションはユーロロング(買い持ち)ですが、軽いポジションです。当局との綱引きが続きます。1.6000をしっかり見極めましょう。ポンド/ドルは最初の記述(ビーン委員発言)でポンド高になっているようですが、当局者が発言をコロコロ変えていただくと私も判断がつきません。来週水曜日発表の議事録をじっくり読むこととします。レンジ的にはちょっと広いのですが、1.9700~2.0400です。個人的には1.9700方向に向かったほうが読みやすい。最後にオージー(豪ドル)/ドルは0.9100~0.9600のレンジでオージーブル(強気)方向です。最初0.9300で利食い推奨しましたが、まだまだ行けそうです。クロス円もドル/円が私は103.50方向のドル高を予想していますから、ワークすると読みます。久しぶりにスワップポイントと為替レートの両方で収益機会が上げられます。
余談:先日不動産関係の人たちが中心の懇親会があり、誘われて参加しました。顔なじみの不動産会社社長さんがいて横に座りグラスを交わして親交を深めました。そしたら、為替の話題となり、どうも私のブログをお読みになっていることした。そしてまたびっくり。ドル/円で96円でドル買いましたとのことです。私が101.00~96.00のレンジ内での動きを言い続けた時期です。私のブログのニュアンスからして96.00以下にいっても戻ってくるなと判断されたようです。流石社長さんと思いました。また私のブログが参考になったとのことでありがたいことです。皆さんに役に立つブログに心掛けますので宜しくお願いします。
それでは皆さん良い週末を。TGIF(Thanks God It’s Friday.)ディーラーが週末に交わす言葉です。某日本人ディーラーはTBIF(Thanks Buddha It’s Friday.)とも昔言ってました。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。