[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
アジア時間帯は嵐の前の静かさのようです。今晩は経済指標が目白押しです。
昨日も触れましたが、Jパワー株に対して英国投資ファンド、ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンドが株の買い増しを進めていましたが、日本政府は中止・変更を勧告するとのことです。現在の保有比率は9.9%ですが、20%まで買い進めたいとの意向があったようです。電力産業は確かに国の存亡に関わる重要な産業です。でも、だからと言って、電力企業の株を買い占めたからといって、その供給される電力が、経営権を握ることによってその電力が海外に提供されることになるのでもない。国土防衛の危機に直面するということでもない。羽田空港株の件とあわせて、どうも国際化が遅れていくように思えてなりません。電力供給が技術の発達によって容易に国外に提供されるようになれば、その時に政府は規制を掛ければよいのではと思うのですが。日本への投資という良い例を提供することで、昔の日本の投資対象としての魅力を取り戻せる良い機会ではと思うのですが。どうも私には理解ができません。
米メリルリンチが第1四半期に60~80億ドル(6,000~8,000億円)の損失計上をするとの報道を目にしました。相対取引でポジションを消せる金融商品ですから、現状の相場の数字をベースにした理論値にての値荒い(英語ではMark to Marketと言います。)となるわけですから、住宅市場、証券化商品市場が回復してこないことには損失の打ち止め感がでてきません。他社も似たり寄ったりですから、今後も損失計上発表の金融機関が出てきそうです。出てきても驚かないほうが良いと思います。しかし、金融市場ではかなり消化されつつあるようです。後は損失計上金融機関の増資をどうするかと言ったところです。海外政府系ファンドにお願いするのか(かなりの高い利回り(15パーセント)を要求されます。)、どこかプライベート・イクイティー(私募での投資家)を探してくるか、最終的にFRB (米連邦準備理事会)もしくは財務省に公的資金の導入をお願いすることになります。日本のバブル清算の時の状況に似てきています。
白川日銀総裁が国会で答弁されています。一般論として、為替相場は経済のファンダメンタルズを反映すべきである。円キャリー取引について、いったん積み上がった後、縮小したのは事実だが、足元でまだ積み上がったものもある。として為替市場と現在の投資家のスタンスを説明されました。私は現在は円キャリー取引は限られた通貨以外はもうすべきではないとの見解です。欧州通貨は今後はどちらかと言えば下落方向にあります。その認識が個人投資家にはまだまだ浸透していないようです。資源国通貨でまだ健全で高金利が続くオージー(豪ドル)などは対象として組み入れておいてもよいと思います。その他 ニュージーランドドルそしてカナダドルも良いのではと思います。健全な経済状況、資源保有国といったところが最低条件です。
モーニングレポートでも取り上げましたが、今晩が今週為替相場に一番敏感に反応する経済指標が欧州、米国と出てきます。
欧州時間帯:3月ユーロ圏CPI(消費者物価指数)予想+3.5%(前年比)、+0.9%(前月比)です。ECB(欧州中央銀行)のインフレ目標ターゲットは2.0%前後です。高い数字が出ればECBによる現状の政策金利(4%)の維持がますます強まりますから、ユーロ高方向に反応します。逆に悪い数字が出れば、利下げの話は出ないものの、景況感の陰りかとの憶測からユーロ売りに反応です。ユーロ/ドルでは1.5700の節目を注視しましょう。この節目が分水嶺となります。現在は既にドイツの3月のCPIが発表され、予想通りの+3.1%(前年比)ですが、思惑が走っているようで、ユーロが強めに1.58台で推移していますが。
米国時間帯:いろいろと出ます。最も注目すべきは3月のCPIです。予想は+4.1%(前年比)、+0.3%(前月比)です。コア(除く食品+エネルギー)で+2.4%(前年比)、+0.2%(前月比)です。もう実質マイナス金利となっているところでのインフレ率に注目です。高い数字が出ると、月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ幅の縮小観測となります。これは当然ドルの買戻しとなります。(ディレバレッジ) 低い数字が出れば、ファンダメンタルズに焦点が当てられドル売りとなります。その他注目経済指標は3月の住宅着工件数です。市場予想は101.8万件です。サブプライム関連で住宅関連産業の業況の判断材料となります。経済指標以外ではベージュブック(Beige Book 地区連銀経済報告書でFOMC(米連邦公開市場委員会)の討議資料となります。)の内容です。利下げ幅の判断材料として注意です。
為替で述べていない通貨について話します。ドル/円は毎度の繰り返しですが、101.00が分水嶺で、下がファンダメンタルズ重視、上がディレバレッジが進む領域です。経済指標次第の動きを予想します。オージー(豪ドル)/ドルは0.9100がサポート(支持線)となっており、0.9100~0.9600のレンジ内取引で、ブルトレンド(強気)と読みます。
英語の格言です。
「If you have a position, forget your emotion.」 ポジションを持ったら、感情は忘れろ。
ポジションに対して期待を抱いたりしてはいけません。戻ってきてほしいとの感情が入っているときはだいたいやられます。冷静にまずいと思ったらポジションを切ることです。
それでは今晩は荒波が押し寄せそうですが、相場の波と仲良くしましょう。
Have a nice afternoon!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
こんにちは。野茂さんとの対戦残念でしたね。あの外角低めの落ちる難しいボールを振ってしまうとは。
FRBの行動パターンがだんだん読める状況となってきているようです。あとはファンド筋のふところ状況と。私は最近ディレバレッジばかり言っているのですが、なかなか反応せず。ファンド筋までユーロ仕掛けと。ディレバレッジ本格化するとクロス円面白いですね。オージーは最近では見えやすくてお勧めです。各通貨、ツーシーム、ナックルチェンジアップ、時々100マイルの直球と難しいですね。微妙に揺れるボールは打ちにくい。
それでは。
水谷
>こんばんは。ダウの反発のわりにはドル円の動きは小幅で、あす、あさっての2大貸し倒れ候補の決算待ちといった感じでしょうか?自分もココの結果しだいでオージー円かキウイ円をエントリーするつもりでいます。(ドルストレートの扱いが少ない会社なのが残念です・・)
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。