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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
モノラインの進展状況で一喜一憂の毎日ですね。米格付け会社S&P(スタンダード アンド プアーズ社)がモノライン(米金融保証会社)大手のアムバックとMBIAのトリプルA格を据え置くと発表しました。また、MBIAのトリプルAをクレジット・ウォッチ・ネガティブから外しました。この発表を受けて、サブプライム問題の沈静化方向との観測から、ウォール街は活況を呈し、大幅上昇となりました。あとは、救済計画の具体的内容待ちのようです。
為替市場では、ドル/円だけがNY終値ベースでドルが買われました。米国要因だけを監視していれば読みやすいドル/円に買戻しが入りました。しかし、欧州通貨では、米国要因というよりも、欧州自体の経済の状態を見極める方向に相場の重点が現在置かれています。インフレ懸念派が勢いを増す欧州金融当局の動向に目が離せません。
ドル/円では108.00を上回ってきました。108.50まで届くかを見守ります。東京市場では、例によってサラリーマンの輸出担当者が上司の顔色を伺ってドル売り予約を入れることになりそうです。3月末の出来上がりベースで107円台後半で現在は十分為替予約を入れることができます。東京時間帯ではそんな実需に押されて頭の重い展開だと思います。ユーロ/円についても同じことが言えます。108.50を上回ってくるとシカゴ筋のドル買い戻しが相当入ってくると思いますので注意してください。(利食い千人力という諺があります。)欧州通貨ですが、ユーロ/ドルでは、モノラインのトリプルA格付けの据え置き報道には反応薄です。今日発表のドイツの経済研究所のひとつであるIFOによる2月のドイツ景気動向調査指数に注目しています。予想は102.9とのことで注目です。悪い数字が出ても、ドイツの1月のインフレ率は3.2%ですから、直ぐには利下げの話は出てきません。でも煽る市場参加者は必ずどこかにいます。良い数字が出ると素直にユーロ買いか。1.4800のサポート(支持線)が注目。上は1.5100がターゲットです。ポンドもモノラインの話に反応薄でむしろ、ポンド/ドルの1.9700を注意です。クロス円は、ユーロ、ポンドともドル/円が米景気のリトマス紙となっており、また自国金融当局の金融政策維持の観測が強いために、そろって素直にブルトレンド(強気)で動いています。こちらは、ドル/円でもドル売りが出たときに注意です。オージー(オーストラリアドル)/ドルは我関せずの勢いです。0.9600方向です。対円では意外と早く100円台ですね。素直な通貨です。流れに乗りましょう。
米国時間帯に入ると今日は経済指標の日です。卸売物価指数と消費者信頼感指数と要注意です。こちらについては、イーブニングレポートにて報告します。
格付けについて:海外では3つの大きな格付け会社があります。米系スタンダード アンド プアーズ社、ムーディーズ社、そして英系フィッチ社があります。それぞれ、企業に対して最上位のトリプルA(AAA), ダブルA(AA), シングルA(A)とそれ以下のB格、C格と格付けされます。トリプルA格ですと、投資家は安心してその企業に投資できます。ただし、投資利回り的には、安全志向ですから、低いということです。下位格付けになる程、期待投資利回りは高くなります。つまりディフォルトリスク(倒産リスク)が高いということです。適格投資格付けとしては、本邦機関投資家は一般的にはB格の最上位のトリプルB(BBB)以上を投資適格として、投資しています。
兜町も上がっているようですので、今日もがんばりましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。