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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
ドル/円はもう一回位はしごを踏み外されてセリング・クライマックスそして底の確認のシナリオを描いてみたいのですが、皆さんどうでしょうか?106.00を割って101.00を付け、さあ反転か?その時までには、FRB(米連邦準備理事会)が現在の政策金利のフェデラル・ファンド・レート(通称FFレート)が2回下げ(0.50%とダメ押しの0.25%)で打ち止めの2.25%あたりか、場合によっては0.50%が二回の2.0%へといろいろと考えられます。米第一四半期のGDP(国内総生産)がマイナス成長にでも確認されれば2.0%でしょう。それはいつかということですが、3月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%、そして4月29/30日に米第一四半期のGDP速報値を確認してから0.25%もしくは0.50%の利下げを実施して打ち止めとなるのではと思い描くのですが。緊急利下げも頭に入れておかねばなりません。シナリオ通り行けば、4月29/30日に一旦ドル売り先行するものの材料出尽し感からドル買いが入り、米V字型景気回復期待で更にドルが買い戻されると! どうでしょうか?大統領選挙の年ですから、共和党も民主党も景気が悪くては選挙戦を戦えません。ということでドル/円では、まだまだ達成感は先かなといったところですね。
オージー(オーストラリア・ドル)がトレンドライン(相場の波動)に乗っていますね。今日もオーストラリアの昨年第4四半期の民間設備投資が発表され予想の+3.1%を上回る+5.1%でした。来週火曜日(3月4日)オーストラリア準備銀行の金融政策委員会(Board Meeting)が注目されます。予想は0.25%の利上げの7.25%に引き上げです。0.9600が重要な節目です。対ドルでのポジショニングがお勧めです。クロス円ではドル/円でのドル下落に押されて100円を割ったりしてきますが、長期的にはロング・ポジション(買い持ち)で問題ないと思います。余談ですが、1オーストラリアドルが100ですと、オーストラリア旅行に電卓を持ってゆく必要がなく便利ですね。
BOE(イングランド銀行)の緊急利下げの噂があったようだと小耳にしました。確かにポンドの動きが芳しくありません。直近のインフレ率(CPI消費者物価指数)1月2.2%と目標インフレ率の2.0%を上回っており、インフレ報告書を読む限りにおいては、キング総裁は利下げに動かないと思われます。昨日発表の第4四半期GDPも予想の範囲内です。結論として来週木曜日(3月6日)の利下げはないと思われます。もっとポンドが買われてもおかしくないのですが。
市場では全く注目されていませんでしたが、日本の1月の鉱工業生産指数が発表され前月比マイナス2.0%でした。一年ぶりに悪い数字ということで、日本も景気後退感が強いようです。この数字2000年を100として計算されます。今年の1月が109.8ですから、単純に計算すると年率約1.2%成長と本当にひどい数字ですね。さて、本来であれば円売りとならないといけないのですが、ドル/円はドル要因だけで現在反応しますから、全く無視の状況です。ここが現在欧州通貨、南半球通貨と異なるところです。反面ドル/円は読みやすい。
今日のこれからの見通しに移ります。今日もバーナンキFRB議長の議会証言に注目ですが、昨日の今日で余り反応はないのではないのでしょうか。もう織り込み済みです。また米第4四半期GDPの改定値が発表されます。速報値で+0.6%(前期比)、+2.5%(前年比)でしたから、予想に反して悪い数字が出ない限り反応薄ではないのでしょうか。また市場はむしろ今年の第1四半期の数字を予測し始めています。そんなことで、今晩はひょっとして枕を高くして寝られそうな気がします。ドル/円での106.00割れ、ユーロ/ドルでの1.5100サポート(支持線)確認が今日もポイントです。モーニングレポート同様一部の利食いをお勧めします。そして根っ子のポジションキープ(ドルショート(売り))を。
思い出:駆け出しディーラー:海外の電話取り修行が終わると今度は日本の銀行さんとの電話を取らせてもらえることとなります。こちらは日本語で対応できますので、ちょっとほっとします。やりとりは、私:「A Bankです。ドル/円お願いします。」相手:「10/13です。」 私:「13で5本買います。」 相手:「ダン(done)です。A Bank に106.13で5本売りました。S銀行 宿沢です。」といった会話です。日本語ですから、ちょっと安心しながらディールします。駆け出しの時は、緊張して絶対にプライスをミスらないように、早口で言ってしまいます。「買った」だとか「売った」と大声で言うと「た~」としか聞こえないことがあるようでした。それを避けるために、「買った」を「Mine」、「売った」を「Yours」との表現で取引をするようにとの東京外国為替市場慣行委員会(為替ディーラーの行動規範を正す倫理委員会)からのお達しがあったような記憶がありました。でも、お互いに紳士たる為替ディーラー(自覚しているのはほんの一握りだと思いますが。)、スマートに取引したいものです。やはり、こちらが攻めているときは、落着いて淡々と 「13で5本買います。」と言った方が、威圧感があります。焦って大声でMine とか Yoursと言っているようでは、一人前の為替ディーラーではありません。それは、スイス人の大ベテランのディーラー、海外からの「チューリッヒの子鬼」の裏側に暗躍するとてつもない投資家との電話のやりとりで私は訓練されました。ところで、先ほどのS銀行の宿沢さんと書きましたが、住友銀行の宿沢さんです。よく取引をさせていただきまして、最後に宿沢さんと確認すると、あ~あの有名なラグビーの宿沢さんかと、有名人との取引した感慨に一瞬だけひたりました。
注:ダン「done 」とは 取引が成立したときに言う文言です。反対に取引しない、興味のないレートであった時は「ナッシング(Nothing)です。」と言います。そして「どうも」とでも言って電話を切ります。この場合は、電話を取ってから切るまで5秒ほどの電話時間です。また1本は百万ドルを意味します。5本ということは五百万ドルを意味します。
それでは久しぶりにゆっくり寝られればよいのですが。Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。