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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
ユーロ金利の相場観が市場では交錯してしまったようです。ウェーバー・ドイツ連邦銀行総裁(ECBメンバー)が、「FRB(米連邦準備理事会)が利下げしたものの、インフレに焦点をあてたECB(欧州中央銀行)の政策に変わりはない。」との発言がありました。英語の原稿を読んでいましたら、wishful thinking speculation を dismiss するとの表現が使われていました。即ち、市場が期待するような利下げを無視するということです。利下げ方向に傾きかけた市場にブレーキをかけた形です。あくまでも、FRBはFRBであり、ECBはECBであると、独立性を強調されていたのではと思います。ただサブプライム関連でのウイルスが世界中に撒き散らされていますから、必然的に不景気風邪が欧州にも及ぶのではと思います。市場は、ウェーバー総裁に敬意を表した形です。また注目していました1月のドイツIFO経済調査で予想以上の103.4(予想102.3)と良い数字が出たことで、総裁発言との相乗効果でユーロが買われたようです。
米国市場ではモノラインと呼ばれる金融保証会社救済が当局内で進んでいるとの観測から、債券市場から株式市場に資金が流れたようです。22日の10年債の利回り(イールド(yield)と言います。)3.4%から昨日は3.7%まで上昇しました。急回復です。しかし、モノライン救済はまだまだ不透明感がありますから、来週のFOMCの判断とともに、注意しないといけません。経済指標では、12月中古住宅販売件数が予想よりも悪く489万戸とでました。株式市場には影響がなかったものの、ボトムラインでの米経済の傷つきを証明しています。また金価格が1オンス890ドル台と急反発とリスク回避投資対象及び短期投機資金対象として復活しています。こちらも注視しましょう。
昨日からの為替市場は上記の通り、ウェーバー総裁の発言とIFOの数字で、市場参加者が慌てたようです。ユーロ買いの対ドルで走りました。対円での投資家もユーロ買いに走り、ドル/円は結果的に107円台となっています。円キャリートレードの復活などともいわれていますがどうでしょう。素直にドル/円でのビッグピクチャーは変わらないと思うのですが、相場の流れに逆らってはいけません。(昨日イーブニングレポート格言)106.00からトレンドラインを形成していますから、108.50までのリバウンドを覚悟しないといけないかもしれません。短期売買目的での106円台でのドルロングは一旦手仕舞ったほうが良いかもしれません。ユーロ/円での円売りのドル買いに無理矢理押し戻されそうです。無理はしないほうが良いと思います。コストが108.50以上であれば、まだまだ高みの見物で良いと思います。ドル/円でのビッグピクチャー(ドル安)は続くと思います。ユーロ/ドルは素直な反応です。ユーロ金利上昇と金利差拡大のユーロ買いです。私はユーロの金利が下がり、ドルの金利はもっと早いスピードで下がると予想していましたが、ユーロが上昇すれば、もっと値幅が取れそうです。何が幸いするかわかりませんね。
余談:風邪もひけない為替ディーラー:為替ディーラーには判断力と記憶力が必要です。でも、風邪をひいては、削がれます。朝、若手ディーラーがマスクをして入ってきて、風がひどいと直ぐに帰宅させるのが通常です。ディーリングルームの他のディーラーに移るのが怖いからです。ディーリングルームの危機マニュアルとして、誰かが欠けたら誰が担当するかの役割分担が明確化されています。一度に大量のディーラーが風邪をひいてはディーリングルームの機能がマヒしてしまいます。人間だれでも風邪はひきます。私の場合、風邪をひくのは金曜日の場合が多くありました。金曜日におかしくなる兆候があれば、晩は餃子に熱燗、そして風呂に入って直ぐに寝る。これで、大概日曜日の午後にまでには回復します。そして月曜日からしっかりとディーリングができました。金曜日に風邪をひくとは私は本当に不思議な体質の変わり者でした。
それでは週末に向けて頑張りましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。