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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
米当局の全力投球に敬意を表したアジア時間帯の金融市場でした。
1.モノラインの当局の救済の話。
2.ブッシュ大統領の緊急経済対策に政府と議会が合意。
3.米大富豪のウィルバー・ロス氏(Wilbur Ross)がモノラインのひとつのアンバック・フィナンシャルの買収協議の話。
官民あげての努力で、兜町は536.38円の上昇です。ただ金価格が1オンス915ドル近辺まで上げてくると、こちらは長期のドル安を見越した投機マネー(ヘッジファンドか?)が再び入ってきているようです。これに私はちょっと気になります。大きなドル安の流れを読んでいるのかもしれません。
久しぶりに日本の経済指標の話をします。1月東京CPI(消費者物価指数)が前年比0.2%、そして12月全国CPIが前年比+0.7%と一見落ち着いているように見えます。しかし、街の日用品、食料品の値上げラッシュを見ると結構物価上昇圧力があるようです。4月以降電気、ガスなど公共料金も上がりそうだ。そんな中で、グローバルなサブプライム問題の波及で景況感の悪化が予想されます。福井総裁の後任の新総裁には、難しい判断が要求されます。金融市場には、現在の政策金利である翌日物金利現在0.5%を引き下げないといけないとの機運が次第に高まっています。しかし、現実には、街の物価上昇で足元の金利を上げざるを得ない状況に変わりつつあります。グローバルを取るのか、ドメスティックを取るのかの判断です。海外からは利下げ圧力が高まりますが、国内は反対の状況に陥りそうです。政治的には、国内派を押さえて、外圧に屈するしかないようです。ということで、後任日銀総裁は利下げを考えざると得ないのかというところです。日本の国力を上げるにはインフレ方向に持ってゆき、給与所得の上昇そして可処分所得の消費への向かわせる方向性を政策的に構築しないといけません。ソロス氏のファイナンシャル・タイムズ(FT)紙記事ではないのですが、もう少し高いレベルでの政策金利例えば2%くらいに高めにしていなかった福井総裁の判断力のなさが、これからの金融政策の効果を無力化することになってしまうような気がしてなりません。バーナンキFRB(連邦準備理事会)議長には、福井総裁の金融政策失敗の轍は踏んでほしくないものです。
為替市場では、ユーロ/ドルが金利相場に素直に反応しています。ただドル/円は、波動の上限に達する勢いで、ドル上昇リスクとして108.50近辺を頭に入れておいたほうが良いと思います。欧米市場の参加者も今週は相当ハードな毎日でしたから、短期売買投機家はドルショート(売り持ち)の人も、ドルロング(買い持ち)の人も過労気味です。すばやく利食ったり、損切りの連続と思います。従って、週末に向け、ポジション手仕舞いの動きも出てくると思います。ただ、ドル/円でのビッグピクチャー(ドル安)の大前提だけは崩してはいけません。とうことで、私は、今週はユーロ/ドルが最も素直に動いた通貨ペアであったとの実感で現在私は疲れ果てています。ユーロ/ドルでのドル安のユーロ高もビッグピクチャーです。今日も午後遅くから欧州勢の大口のユーロ買い注文が散見されます。
今後の海外市場は、特に注目の経済指標はありません。引き続き高官発言に注意です。ウォール街が今日どうなるか注視しましょう。またダボス会議も引き続き週末まで行われますから注視です。福田首相の弾丸出張での日本の売込みを個人的には期待したいものです。環境問題ではなく、国際経済救済が現在の最重要課題ということを飛行機の中で考えてください。お願いします。
それでは 皆さん良い週末を! TGIF(Thanks God It’s Friday)
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。