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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
金曜日の海外市場でもいろいろな話がでましたが、総じて、順張りの方向に動いているようで、ちょっと一安心ののんびりとした週末を過ごさせていただきました。ドル/円でのビッグピクチャー(ドル安)方向と、金利に素直に動くユーロ/ドルでのユーロ高方向に変わりはないと思っています。ユーロの金利観が、ECB(欧州中央銀行)の理事によって二派に分かれているようで、インフレ重視派のトリシュ総裁と景気重視派のメルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁に分かれていますので、相場が発言によって上下しますので注意しましょう。ただ、米金利が更なる下げ方向を読んでいますから、金利差の更なる拡大(現在0.5%)が見込まれています。
今週は水曜日のFOMC(連邦公開市場委員会)での政策金利の発表と、金曜日の恒例の米雇用統計数字に注目です。金曜日の海外市場でメドレー・グローバル・アドバーザーズが、FRBは水曜日のFOMCで某フランス銀行の不正株式取引による巨額損失の問題とは関係なく、0.5%の利下げを決めるとの予想レポートを顧客に配信していたようです。先週月曜日の緊急利下げをいち早く予想して配信していましたから、かなりの根拠が彼らの情報網の中で出てきたのではとも推測されます。利下げが行われることは確かなようですが、問題はその利下げ幅です。0.25%に留まるのか、それとも0.50%を実行するのかです。私は今週のグローバルな株式市場しだいではないかと思います。ブッシュ大統領は、最大限の景気刺激策を打つと断言されていました。バーナンキ議長も、それなりの覚悟が必要だと思います。それは、日本経済新聞の「私の履歴書」にヒントが隠されています。グリーンスパン前FRB議長はここぞという危機的場面では1%の利下げを断行された経緯を詳しく説明されています。私は、今がその時期であるのではと思います。ソロス氏も指摘されています。(1月23日イーブニングレポート参照ください。)FRBが舵取りを誤ると更なる株安そして信用不安と続きます。今週株価が回復傾向であれば、0.25%下げて、次回3月18日のFOMCで0.25%引き下げるのが基本方針ではなかろうかと思います。今週株価が大きく下げれば、0.5%もありうると思います。
その他ニュースでは、ベルギー最大の金融サービス会社フォーティス(Fortis)が、サブプライム問題関連で追加損失計上の話が出ていました。欧州でもまだまだ損失計上をしないといけない金融機関が出てきそうで、サブプライムの余波はまだまだ収まっていません。ECBが安易にインフレ懸念だとばかり言えない事情が内包されていますから注意しましょう。
今日の東京市場は、株式市場の動きを見ながらの展開ではないのでしょうか。金曜日にNY株式市場が下げていますから、兜町も下げで始まるのではと思うのですが。そうなるとどうしてもドル/円はドルベア(bear 弱気 売りという意味です。)方向ではないのでしょうか。先週末108.50近辺までのリスクを予想しましたが、遥かに届かずドルベア方向確認です。21日移動平均線もなぜか私の注目していた108.50に近い108.60です。ユーロ/ドルはユーロ金利定かではなく、1.4500, 1.4800, 1.5100を注意です。中期的方向は1.5100方向と私は読んでいます。
シカゴ(CME)筋情報:1月22日時点
円 ネットロング +41,842枚(前週比+4,643枚)、ユーロ ネットロング +23,745枚 (-21,237枚)、ポンド ネットショート -729枚(ショートが964枚減)、スイスフラン ネットロング 15,376枚(+10,214枚)、オージー ネットロング +5,607枚(-19,853枚)
円はコンスタントにロングを増やしつつあります。ユーロが、ユーロ金利見方がECB理事により二派に分かれており、ロングポジション落しつつもロング堅持です。ポンドも利上げ利下げと不明確で、ポジション落とし。スイスフランが避難通貨(safe haven)として人気のようです。オージーはキャリートレードの巻き戻しの影響でロングが減っていますが、ロング堅持です。オージーのロングは円次第ですが、安全のようですね。シカゴ筋、ファンド筋も金利に敏感なポジションを取っていることがわかります。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。