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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
先週金曜日のNY市場はFRB(米連邦準備理事会)に対して更に利下げを催促する市場の動きとなりました。12月の非農業部門の雇用者数が18,000人増(前月比)と市場予想の70,000人より大幅に低い数字が出ました。また12月の失業率自体が5%と2年1ヶ月ぶりの低水準となりました。株式市場が大幅下落、債券買いへと走りました。ただ、その後FRBが入札金利方式により、金融機関向けに600億ドル(約6.5兆円)を今月までに資金供給すると発表したことで若干市場は落ちついたようでした。
為替市場はSELL ON RALLYの様相です。相場が戻ったところで売りを仕掛けると言う意味で使われる言葉です。今月30日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ催促相場となり、ドル売りが加速しています。シカゴ先物金利市場では、66%が0.50%の利下げ、30%が0.25%と利下げの予想と、大幅利下げを期待する向きが増えています。ドル/円は、海外勢の中には前月のクリスマス明けにドルショート(ドル売り)ポジションを作った向きには、既に5円ほどの利益をあげることのできる水準となっています。ガンチャートの111と106の中間点の108.50近辺ではどうしても利食いのドル買いが出てくると思われます。また今日は本格的に日本の実需筋が市場に入ってきます。輸出業者、輸入業者の担当者はサラリーマンですから、東京市場でのベストなレートでのドル買い、ドル売りの先物予約を入れます。そこには投機的な要素(スペキュレーション)は入りません。仲値(午前10時)で予約したり、日中のベストと思われるレートで予約を入れます。どうしても日本のサラリーマン担当者は上司、部長、担当重役の顔色を見ながら業務を行いますから投機的要素は入り込みません。従ってドル/円の108円台は輸入業者にとっては絶好のドル買い予約を入れる水準であり、また輸出業者にとってはためらいつつもドル売り予約をいれないといけない水準です。そんなわけで、東京市場ではドル/円はこのあたりで若干戻すのではないのでしょうか。戻ったところは海外投機筋のドル売り仕掛けに遭遇することになるのではと思います。東京市場でドルが戻し、海外市場でドルが売られる癖が生きているようです。
今週は一休みの展開かとは思いますが、ビッグピクチャーでのドルショートが基本です。ひと相場終わった後の動きと思います。ドル/円での106.00は視野に入れておくべきだと思います。
シカゴ筋情報:12月31日時点:
円ネットロング920枚(-3,093枚(前週比))、ユーロネットロング36,655枚(+6,014枚)、ポンドネットショート-1,989枚(ネットショートにポジション転換し-11,115枚)、スイスフランネットショート4,619枚(ネットショートが6,878枚減少)、オージーネットロング18,024枚(+4,484枚)
ドル/円は12月31日は112円前後ですから、この時点でほぼポジションゼロです。このあたりの水準からシカゴ筋がドル売りで仕掛けに入っているのではと想像できます。またユーロでのロング、ポンドのショートへと動いているのが伺えます。相場の流れがなんとなく見えてきますね。そして逃避通貨としてのスイスフラン買いの兆しが出ています。オージーは引き続きシカゴ筋には人気のようですね。
それでは今週もよろしくお願いします。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。