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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長が異例の強いメッセージを送りました。「米政策金利は物価上昇の圧力と成長へのリスクに対処する上で「良い位置」にある。ドルの価値の変化がインフレとインフレ期待に及ぼす影響を注意する必要がある。FRBと米財務省を引き続き為替市場の動向を非常に注意深く監視する。(carefully monitor development in foreign exchange markets)」と語りました。物価安定維持の責務を預かるFRBとしては、インフレの進行状況について論じることは許されます。「良い位置」とは、信用不安はなく、物価安定の維持が重要と、前回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、金利据え置き派は過半数を占める中、0.25%の利下げを決定し2.0%の政策金利に強く説得したバーナンキ議長の豪腕ぶりを示した形でした。そのした経緯での今回の講演会での発言ではなかったのではと推測します。金曜日の雇用統計の発表を控えて思惑が飛びます。議長たりとて労働省から事前に情報の提供を受けることは出来ません。そして、為替についての言及は異例中の異例です。これまでにこのような発言は聞いたことがありません。ドル安がインフレを加速させることは好ましくないと。ポールソン財務長官には、「FRBと財務省は」と最低限の決まりは述べたものの、不快感をポールソン財務長官は持つだろう。市場参加者はドル買い戻しに走ることとなりました。

 

 

オーストラリアの第一四半期のGDP(国内総生産)が午前中に発表されました。0.6%(前期比)3.6%(前年比)と予想を上回る数字で、一旦利食いを掛けた投機筋が再度オーストラリアドルを買い始めたようだ。シカゴ先物市場のポジションを見るとこの所通貨の中では、ロング(買い持ち)が最も多く積みあがってきています。オージー(豪ドル)/ドルで、0.9600を一旦つけ、達成感が出ており、0.9500を割り込む勢いのところ、やはり資源国であり、高金利(政策金利7.25%, そして高いGDPと、他の主要通貨と比べてポジティブな数字が揃っている。Buy on dip(下がったら買い)のスタンスで良さそうだ。現にヘッジファンドの中心としたシカゴ先物市場では、パーフォマンスは一番よいのではと思われます。

 

二番目に良いのが円です。手元の資料による今年1月以来109.00くらいのレベルから円ロング(ドル/円)と継続してドル売りを続けています。ドル買い戻しの中、どうしての利食いに走ります。損切りではないため、ドル買い戻しはそのスピードは緩やかなものとなる。ガンチャートの節目の106.00を上回ってくると利食いのスピードはましてくる。金曜日の雇用統計の数字が理由づけとなりそうだ。

 

今晩の数字では、米5月のISM非製造業指数に注意しましょう。予想は50.5 (前回50.9)です。この数字は月初に出るために米ファンダメンタルズを占い意味で重要です。

 

 

それでは、今日はこのあたりで。

 

Have a nice day!

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

金融市場のテーマはすっかり様変わりのようですね。信用収縮からインフレ懸念へと。

 

 

米債券市場を見ると、3月17日には10年債は3.29%2年債は1.34%とスプレッドは195bpsとなっています。そして昨日は、10年債は4.07%, 2年債が2.68%となりスプレッドは129bpsとなっています。随分金利自体が上昇してしまった。また短期の金利の上昇が長期金利よりも激しい。短期の資金の方がよりリスク志向の株式市場に流れているようだ。イールドカーブがステープニングからフラットニングに完全に変ってしまっている。

 

 

金価格も一旦利食いの市場となっている。現在875ドル(1オンス)と根雪が積もり始めた850ドルに近づいてきている。原油の100ドルを上回ってきてからの動きが異常な程であったから、一先ず利食い先行のようであるようです。

 

 

株式市場では、リスク志向からウォール街、兜町とも活況のようです。そんな動きの見ながらの為替市場のようです。テーマはリスク志向とインフレ懸念と、ドルを買う動きのようです。ドル/円は106.00を目指す動きのようです。アジア時間帯では、本邦輸出企業の先物ドル売りで頭が押さえられているようだ。106.00をつけてくるとシカゴのヘッジファンド筋が更にドルの買い戻しを加速させそうだ。現在利が乗っているのは、円とオージー(豪ドル)と見受けられ、利が乗っているものから利食いを開始すると思われる。参考までに、ユーロ、ポンドともヘッジファンドはコストレベルと推測されます。ユーロ/ドルは、ドイツの4月小売売上高がマイナス1.7%(前月比)ということで市場予想のプラス0.6%から大幅に下回ったためにユーロ売りが加速しているようです。チャート的には、1.57001.5400といったところです。1.5400をつけるか見たいものです。オージー(豪ドル)/ドルは利食い先行の市場環境のようです。0.9100~0.9600のレンジ内に再度入りこんだ現状です。

 

 

今晩は経済指標が目白押しです。注目の指標を上げると、欧州では、5月のユーロ圏CPI(消費者物価指数)です。前月3.3%であったところで、市場予想は3.5%です。トリシュECB(欧州中央銀行)総裁は、「物価安定維持とインフレ期待抑制のためにできることは全ておこなう。」としてインフレファイターとしての中央銀行の姿勢を崩していない。どちらに転ぶのが見ものです。米国市場では、5月のシカゴ購買部協会の景況指数(予想48.5,ミシガン大学消費者信頼感指数(予想59.5)あたりに注意を。景況感が良く、インフレを彷彿させる数字がでれば、更なるドル買いを誘発することになりそうだ。

 

 

それでは、TGIF!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

お疲れ様です。

 

 

為替市場を長らく離れて見ていました。入院中は時々為替レートを眺めながら、全く情報がない中、私なりに予想を立て、予想との乖離を見て、それを1日1回読める日本経済新聞で確かめておりました。

 

 

米国の経済状況は随分変わりました。信用不安は、利下げよりも市場オペレーションが効果があることをFRB(米連邦準備理事会)が強く認識したようです。TSLF(Treasury Security Lending Facility)が有効にワークしているようです。もう利下げは行なわれないとの市場認識があるようです。そして反対にインフレ懸念が台頭しています。フィッシー・ダラス連銀を中心にタカ派が勢いを増しています。5月の耐久財受注がマイナス0.5%(前月比)と市場予想よりも良い数字を市場は探し始めています。原油、金価格は調整局面を迎えにいますが、インフレ懸念を煽るには十分です。ここでは、安全志向と逆の動きが出ています。米10年債と2年債のスプレッドが139bpsになっていることがその表れです。(3月・4月には180~160bps)リスク志向へ変化が見られます。

 

 

欧州ではどうでしょうか?ECB(欧州中央銀行)のスタンスは変化が見られますか?トリシェECB総裁の「中央銀行の物価安定の維持が必要。」とのタカ派的発言は変わりなしです。昨日のドイツ5CPI(消費者物価指数)3.0%は欧州圏主要国の数字として高い数字と言えます。ECBは目標インフレ率として2%としています。ただ、IMF(国際通貨基金)が2009年度には欧州圏は1.9%を予想していることからして、いずれ下落に転ずると予想します。金融政策の現状維持が続きます。BOE(イングランド銀行)の同様の政策スタンスが見込まれる。

 

 

本日は兜町が好調でリスク志向に資金が向ったようです。金価格も900ドル(1オンス)を現在割ってきています。為替もこのような流れに乗っていると言えます。シカゴのポジションはどうでしょう。ドル/円が依然円ロング(買い持ち)、ユーロ/ドルがほぼフラット(ゼロポジション)、ポンド/ドルがポンド・ショート(売り持ち)、そしてオージー(豪ドル)/ドルが最も多いオージー・ロング(買い持ち)となっています。ドル/円は101.00106.00のレンジで、シカゴを中心としたファンド筋は、まだまだ利が乗っています。小さなレンジの103.50106.00内の動きで106.00の動きではないかと思います。ただ、利が乗っていることからして、その動きはゆっくりとしたものと思われます。ストカスティック分析でもブルトレンド(ドル強気)が見られます。ファースト・スローとも40~60%で上昇しています。ユーロ/ドルはポジションがない訳でどちらにも動ける状況で、ECBの政策スタンスを見極めたいとのファンド筋です。ストカスティック分析では、ファースト・スローとも7080%で下向きです。1.57001.5400のレンジで、昨日1.5700を割ってきてきることからして、ポジション的にはショート(売り持ち)にファンド筋は傾けたかもしれない。ポンド/ドルは、ショートポジションのまま、ストカスティック分析で、ファースト・ショート両方とも90%とこれは下がるしかない状況です。オージー(豪ドル)/ドルは、0.9600を付け、達成感があります。ストカスティック分析では90%をオーバー・ボウト(買われすぎ)の域で、利食い先行です。更に買われるにはもう少しポジション調整が必要です。

 

 

クロス円は、ドル/円がブルトレンドになっているために、一見ブルトレンドのように見えますから、注意が必要です。ポンドもユーロもドルから見ればベアトレンドのようです。クロス円のインターバンク市場は存在しないことを肝に銘ずるべきです。グローバルな観点から見れば、ドル中心の外国為替市場といえます。

 

 

今後の注意すべき経済指標とイベントとしては、バーナンキFRB議長の講演と米第一四半期のGDP(国内総生産)です。予想は+0.9%, デフレーターが+2.6%です。インフレの想像させる数字にはドルブルと反応しそうだ。

 

 

それでは、Have a nice afternoon!

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

ご無沙汰しております。

 

2週間程、入院しておりました。その後、療養に努めてまいりました。この程、先生より社会復帰をしても良いとのお墨付きをいただき、表舞台に出ることとしました。皆様には、多大なご心配をお掛けしました。また、復帰の願う声、励ましの声など、病床につきながら大いに励みになりました。

 

病床で思ったことは、この世では、私は皆さんの助けで生かされていることを痛感させられました。病院では先生、看護師の皆さん、ヘルパーさん、清掃のおばさん、そして家族の献身な身の回りの世話、また社会からは、会社の皆さん、昔の同僚、そして皆さんの後押しと。

 

6月から一日1回を目処に「水谷文雄の為替世界観」をこれまで以上に濃密に書き綴りたいと思います。これからは、社会に「お返し」をする役割があると病床で考えました。世間の声に左右されず、思うままの世界観を綴る所存であります。

 

今後とも宜しくお願いします。

 

水谷文雄

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

『水谷文雄の為替世界観』 管理者FXBBより

皆様方には日々ご支援いただきまして誠にありがとうございます。
しばらくの間、諸事情によりお休みさせて頂きます。
掲載可能となり次第、更新させて頂きます。

今後とも、宜しくお願い致します。

上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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