[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
為替市場はFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明内容がインフレ抑制重視の金融スタンスが確認されたことで、上下には振れましたが落ち着くところに落着き、安堵感があるようです。(ドル/円に限ったことですが。)声明文を読んでみると、信用収縮問題は資金供給を十分行うことで乗り切れるとしています。そしてこれからはエネルギー価格高騰を中心にインフレ抑制重視をとると明言しています。全く、2週間前にバーナンキ議長が言っていたことと同じです。学者議長の言われたことに変更はありません。ただ、どこにも「利上げ」の文言はありません。「Interest」自体の言葉が排除され、ダラス連銀のフィッシャー総裁の反対票の文言も「increase in the target for the federal funds」となっています。債券市場では2年債は2.8%を下回ってきてはいません。先物金利市場では9月の利上げ(0.25%)を完全に織り込んでいます。米金利は徐々に切り上げて行くと私は予想します。
FOMCに先駆けて欧州ではトリシェECB(欧州中央銀行)が欧州議会で証言をされました。全内容を読んで見ました。「インフレ率は予想以上に高く長引いている。次回会合では小幅に政策金利を動かす決定をすることを述べた。インフレ期待をしっかり抑えるために、次回小幅な金利調整をおこなう可能性がある。」と述べています。また、為替については、「米当局者が強いドルは米国の利益にかなうと述べたことに注目しており、それがこの問題について言うことが出来る全てである。」と述べています。トリシェ総裁の明確な発言です。米国とは一線を画して、インフレ抑制重視の姿勢と、米国と為替政策で協調するとも、協調しないともいっていなく、ニュアンス的にぼかした内容です。ユーロ/ドルでユーロ高になっていますが、戻ってくる勢いはなさそうです。ユーロ/ドルの1.5700は重要な節目です。サポート(支持線)になるかレジスタンス(抵抗線)になるか注目しましょう。ユーロ/ドルは独自の動きになっているようです。原油相場、金相場との連動性は薄れつつあります。
ドル/円は、「往って来い」の展開で、上値トライをしましたが、逆の見方をすればドル底堅い展開となっています。外国物投資信託の設定、欧米金融機関のサムライ債(円建て外債)による円資金調達し自国通貨に替える動きが出ており、「円キャリー・トレード」の動きが本格化しそうです。来週発表予定(7月1日)の日銀短観(企業短期経済観測調査)が注目され、悪い数字が確認されれば、日本銀行は低金利政策を続けざるをえないとの認識で市場は固まってくると思います。これがドル/円でのドル底堅い要因になっていると読みます。106.00~111.00のレンジの中間点の108.50を上回ってくれば111.00の方向と読みます。
朝方発表のオーストラリアの経済指標(4月コンファレンスボード景気先行指数0.3%(前回-0.4%))は予想外に良い数字がでました。引き続き投資妙味の高い通貨と言えます。豪ドル/ドルはもう一度最高値をトライしそうな勢いです。0.9600は意外とあっさりと突破するかも知れません。豪ドル/円でも、ドル/円のドル先高感に後押され妙味がありそうです。
今日はキング・イングランド銀行総裁とギーブ副総裁が揃って議会証言です。英国の経済指標と中央銀行担当者との景気の見通し、更に金融スタンスのずれを最近感じ、とても相場観を立てられる状況にはありません。経済指標と金融スタンスが一致して初めて相場観を立てます。その意味で、重要だと思います。議会証言は、嘘を言えば偽証罪となります。シカゴ筋はこの所ずっとポンド・ショートのポジションをキープです。投資家にフレンドリーな証言を期待します。
格言をひとつ。
When it is sick, give it a kick.
危ないと思ったら(病気にかかったと思ったら)、ポジションを捨てましょう。
良い格言ですね。
それでは、 Have a nice day!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。