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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
サウジアラビアで日曜日に主要な産油国と原油国に間で緊急閣僚会議が開催され、サウジアラビアが2009年末まで生産能力を最大1.5倍に増産すると発表しました。即効性があるとも思えない内容です。高騰要因での産油国と消費国が対立しておりサプライズとなる声明には程遠いようです。ただ、中長期的には原油価格高騰の重石となりそうです。
米FOMC(米連邦公開市場委員会)に注目が集ります。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長は6月9日の講演で、景気後退リスクが過去1ヶ月で大幅に後退したとして、今後はドル安がもたらすエネルギー価格高騰を中心としたインフレリスク抑制に重点を置く金融スタンスを示しました。金融市場は利上げの時期は近いとして、金利上昇を見越した市場環境になりました。しかし、FRBは欧米主要メディアに情報を流し、利上げ観測を打ち消す記事を書かせました。これで、一転、金利市場は調整局面に入り、米国株式市場は大幅に下落しました。重要なチャートポイントの12,000ドルを割ってきています。予想は現行の2.00%の据え置き観測です。記者会見で景気後退リスクかインフレリスクのどちらに比重を置いた金融政策を今後とってゆくのか注目されます。
ユーロ圏では、ECB(欧州中央銀行)は引き続きインフレリスク抑制に重点を置く金融スタンスを継続しそうです。それはEU(欧州連合)首脳会議でも確認されました。ユーロ圏5月の消費者物価指数は3.7%(前年比)ですが、スペインのように4%を大幅に超える国もあるようです。次の定例理事会で小幅の利上げ(0.25%)で終るかどうかを見極めないといけません。ECBのメンバーはそれぞれの国の経済最優先で金融政策を主張します。複合経済体をまとめてゆく難しさを露呈しています。このように考えてゆくとユーロ圏の金利相場は下がる気配どころか、やはり上がる方向としばらくは見てよいと思います。米欧の金利差は拡大方向に進むのではと思われます。つまり、ユーロ高はしばらく続くと見てよいのではと思われます。ユーロ/ドルで1.5700を超えてきたら1.6000が視界に入ってきます。
オージー(豪ドル)/ドルは再びブルトレンド(強気)に入っているようです。ドル高観測と5月新規雇用者数がマイナスとなったことで調整局面を迎えていましたが、オーストラリア準備銀行が引き締め基調の金融スタンスをとることが確認されました。シカゴ先物市場の豪ドルポジションは引き続きロング・ポジション(買い持ち)を維持しています。改めて一番分かりやすい通貨と言えます。オージー(豪ドル)/ドルのポジションだけでなく、オージー(豪ドル)/円のポジションでもブルトレンドを形成しています。オージー(豪ドル)/ドルで再び重要なチャートポイントの0.9600を目指す勢いがあります。
ドル/円は、ドル高が一服する中で、FOMCのスタンス確認でもう一段の調整局面が予想されます。株価、原油動向を見ながらの局面が続きますが、最近の悪い米国の経済指標に対して大きくドル売りになっていないことが気になります。市場参加者はドル売りに一方的に傾けることにも疑問符を投げかけています。106.00近辺に下がる局面ではドルを拾っても良いのではと思います。
シカゴ(CME)情報:6月17日現在
円 ネットロング 5,857枚(前週比-1,859枚)、ユーロ ネットショート 9,290枚(+1,750枚)、ポンド ネットショート 31,248枚(+10,197枚)、スイスフラン ネットショート 8,914枚(+5,182枚)、オージー(豪ドル)ネットロング 36,987枚(-10,510枚)、キューウィー(NZD)ネットロング 9,240枚(+763枚)
ドル/円は引き続き利食いを入れているようです。ポジションが少なくなっていますから、相場観が出来上がっていないようです。ユーロ/ドルは一旦ユーロショートが増えているところがありますが、週後半のユーロ高で損切りを余儀なくされたようです。ユーロ/ドルの相場観も出来上がっていないようです。ユーロ金利高は固まりつつありますが、ドルの金利見通しがはっきりしません。ポンドはショートが増えていますが、週後半の動きを読むと損切りが相当でたような動き方を見せていたようです。金融当局と実体経済のギャップを感じます。本当に分からない相場です。オージー(豪ドル)は一旦利食い後、0.9600の動きを感じ、ポジションロングが現時点で戻っていると思います。
それでは、今週も頑張りましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。