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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
金融市場はまだはっきりとした方向性を見出せないまま、迷走飛行を続けているようです。
昨日は、米政府高官が、イスラエルがイランの核施設に攻撃を仕掛ける可能性があるとの発言と、6月のISM製造業指数が50を上回ったとして乱高下したようです。イランの各施設の攻撃は原油相場を高騰させました。米国は新興国の需要が強いとし、また反対に欧州と産油国は投機マネーが相場を高騰させていると両者の溝は隔たったままです。また、安全資産として金相場も4月以来の高値をつけました。現在940台(1オンス)と一頃の800ドル後半から大きく買われています。850ドル近辺が根雪と推測され、それより上が新雪のレベルだから、随分強気です。為替市場では、ドル建て決済を嫌ってユーロ建てへのヘッジ取引が活発のようです。明日のECB(欧州中央銀行)の定例理事会を控えて利上げ観測を織り込むユーロ高の相場展開です。ドル/円は、ドル要因による影響が強く、イスラエルのイラン攻撃の可能性報道でドル売りとなりましたが、ISMの数字で、「往って来い」の展開です。
オーストラリアの5月小売売上高が発表され、0.7%(前月比)と予想以上の強い伸びとなりました。売買回転数が効いているようで、数日来利食いを入れていた投資家は再び豪ドル買いに動いているようです。現在一番分かりやすい通貨は豪ドルです。繰り返しになりますが、資源国、高いGDP(国内総生産)そして高金利と、海外投資家とりわけシカゴ筋といわれるヘッジファンドが投資マネーを注ぎ込んでいます。引き続き豪ドルブルトレンドを示しています。豪ドル/ドルで0.9600を突破しましたが、一旦利食いの豪ドル売りは出てくると思いますが、buy on dips で、下値を拾って良いと思います。豪ドル/円では、一見豪ドルブルトレンドと見えますが、ドル/円でのドル安リスクをどのように捉えるかです。豪ドル/ドルで素直に乗った方が良いと思います。
日本の株価が冴えません。43年ぶりの10日間連続の下落の13,286.37円です。短観で弱い数字がはっきりして、日本経済の先行きは暗そうです。物価高の景気低迷で、米国同様のスタグフレーションの兆しが見て取れます。日本銀行としても、舵取りが難しそうです。潜在的は「円売り」材料です。ドル/円は、106.00がガンチャートの重要な節目に来ています。どちらに転んでもおかしくありません。ヘッジファンドも迷っていると思われます。ここは、トレンドが確認されてからでも遅くはないと思います。ドル/円は中立スタンスです。
ポールソン米財務長官とトリシェECB総裁の会談では、米欧の為替・金融の溝を埋めることにはならなかったと推測されます。「われわれは中央銀行の独立性を理解し、尊重する。」と語られた文言で理解できます。シュタインブリュック・ドイツ財務相が、「ECBは金利決定にあたって米国とユーロ国の金利差を考慮すべきだ。」との発言から見て取れるように、ECBと米欧の政府当局者間の溝は深いようです。投機家は、このような隙をつくことがあり、ユーロ高/ドル安のトレンドは継続しそうです。1.5700がサポート(支持線)となりました。ユーロ/ドルでの1.6000トライが見えてきそうです。そろそろ米国有当局の「口先介入」に注意しましょう。
これからは、明日のダブル・ビッグイベントを控えて、ポジションを少なくする動きになると推測します。利益ありきの為替相場です。利益が乗っているポジションを閉じる取引をして、明日はゆっくりと相場の流れを見たいものです。豪ドルも一旦利食いを入れたほうが良さそうかも知れませんね。利食い千人力!
それでは、Have a nice day!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。