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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
金融市場では経済指標のない中、ポールソン米財務長官の講演に注目しました。強いドルは米国の利益にかなうとか為替介入の話は一切しなく、ただ、米国の景気は長期的に減速しているとの、強いドルの信念とは反する文言がでました。また、FRB(米連邦準備理事会)は金融機関の監督強化をすべきであるとの見解を示した。証券化商品に対してモノラインの保証を付ける場合にモノライン自体の格下げによって評価損が増えている。また、「レベル3」と資産残高の情報開示にも金融機関は対応を迫られている。今後も監督強化によっては、更なる追加損失を金融機関は出さざるをえないことになります。ゴールドマンサックスは「米銀の損失計上は2009年1-3月にピークを迎える。」とのレポートを出しています。」早く膿みを出して、景気の急回復を目指すのが米国流の政策です。こいうことで金融・為替市場には影響なしで、私はポジティブに受けとめています。ドルはどちらかと言えば底堅いと思っています。
債券市場で興味深い動きがあります。昨日のプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)向けの証券貸出制度(TSLF Treasury Security Lending Facility)の28日入札で、貸出予定額750億ドルに対して応札額368億ドルと応札倍率0.49倍の札割れ状態となりました。TSLFは住宅ローン債券(RMBS)を担保に国債を28日間貸し出す制度です。年度末越えの資金を金融機関が十分に備えていることを意味します。信用不安は緩和されているとではと想像します。米金利は10年債が売られて(利回り上昇)、4.20%の水準にまで戻ってきています。6月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数が-17.1と予想外に悪くても、債券市場は、来週予定のFOMC(米連邦公開市場委員会)での据え置きと以降の利上げ期待を催促しているようでならない。
スイス国立銀行(SNB)が金利を据え置きました。(2.75%)以前はドイツ連邦銀行と同時開催で、スイスが利上げしたら、ドイツの利上げするパターンでしたから、インフレ懸念のあるスイス国立銀行が利上げしなかったことで、ECB(欧州中央銀行)もひょっとしてとの発想が出たようです。スイスフランは若干売られたようでした。
英国の金融スタンスが解りません。5月の消費者物価は予想以上に上昇しています。そして昨日の5月の小売売上高は予想のマイナス0.1%(前月比)からは大きく跳ね上がり3.1%の数字です。しかし、キン・イングランド銀行総裁は、景気減速が急激であるとして、前回の政策決定委員会では据え置きましたが、利下げに賛成する委員もいたりして、次回は利下げ方向との観測がでていました。実際に出てくる数字と金融政策の舵を取るイングランド銀行の市場に送るメッセージが大きく異なると市場は混乱します。右に左に大きく振れ、相当の損失を被った投資家がいたのではと推測します。ポンドはやはり怖いし、手を出さないほうが良い。シカゴの投機家はこの所、ポンドショート(売り持ち)を4月以来積み上げていますが、トントンの成績ではなかろうか。
静かな展開ですが、これからは22日のサウジアラビアで行われる原油の産油国と消費国との間の閣僚級会合に焦点が当てられます。産油国(サウジアラビア)が増産するのか、投機筋に監視体制を強めるかが焦点となっています。週末に行われるために、来週月曜日の東京市場で波乱材料となるかもしれません。
為替市場ですが、ドル/円は106.00と111.00のガンチャートの範囲で、米金利上昇方向に向かうとの考えから、ドル高の111.00方向を予想します。短期的には109.00を目標とします。ユーロ/ドルは、1.5400と1.5700のレンジ予想。ユーロの金利が7月3日の定例理事会で0.25%のみの利上げでその後行われないとの観測がでれば、1.5400方向の最終的には1.5100の方向と読みます。オージー(豪ドル)/ドルのブルトレンドが明確になっています。ドル売りトレンドに乗っているわけでもなく、豪ドルの資源国としても魅力、高金利、高いGDP(国内総生産)といったブル要因の反応しているようです。再度0.9600挑戦が視界の中に入ってきた。豪ドル/円も同様にブルトレンドを形成しています。ドル高傾向を私も読んでいますから、クロス円も上昇波動です。
来週はFOMCという一大イベントがありますから、注意深く見守りましょう。そして、為替市場と仲良く対話しましょう。
格言をひとつ。
When in doubt, get out.
疑問に思ったら、相場から抜け出しましょう。(逃げるが勝ち!)
それでは、 TGIF
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。