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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
開店休業状態のアジア時間帯の為替市場のようですね。イベントは米国時間帯にありますから、まずはオーストラリア情勢について考えて見ました。昨年第4四半期のGDP(国内総生産)が発表され+0.6%(前期比)、+3.9%(前年比)と予想通りでまずは順調な経済成長を遂げているようです。そこで、注目なのが今後のオーストラリア中央銀行(RBA)の金融スタンスです。マルコム・エディ(Malcom Edey)RBA総裁補佐経済担当(Assistant Governor(Economic))の今日の講演内容のテキストを読んでみました。
見事に論点を突いていました。「経済成長は明らかに緩やかな伸びになる。しかしインフレ率は依然目標レンジの2~3%を上回る。インフレ率を2~3%の目標に戻すと、著しく国内支出が弱まる。ポジティブな点は国内需要が旺盛なことそして輸出は好調ですが、半面ネガティブな点として高金利と国内経済が引き締め気味となっていることと、世界的な景気後退の影響を受けることのようです。結果としてオーストラリア経済は今年及び来年は予想よりも下の水準となり、緩やかなものになるとしています。これによってインフレ圧力が緩和されるとしています。今後このあたりを見極めないといけないとしています。」印象としては、今後経済がスローダウン気味になると、必然的にインフレ圧力が緩和されるとエディ総裁補佐は論じているようです。ということは、無理に政策金利を引き上げなくても良いのではとの発想が出てきます。RBAとしては引き続きインフレ率と景気動向を見極める姿勢としています。ヘッジファンドがどのように解釈するかで相場の動きが出てきそうです。現在の水準から大幅に利上げはないとの印象を私は受けます。むしろ現状維持なのかなという気持ちも。18日公表の議事録で確認しましょう。一度利食いのオージー(オーストラリアドル)/ドルでの0.9100前後への下げはあるのではとの印象を持ちます。しかし引き続き他の先進国と比べれば遥かに高金利に変わりません。投資冥利はありそうです。少し慎重に行きましょう。
日経新聞の一面に公的年金がマイナス運用で10-12月期に損失1兆5000億円と出ています。呆れてしまいますね。年金不足だと言われていて、その元本までが大きく目減りしています。プロのファンドマネジャーが公的運用機関にいなくて、相場の下げ展開で所謂ヘッジ取引をしていなかったからのようですね。買っぱなしの運用では、相場が良い時はそこそこの運用利回りが出るが、相場の反対方向に流れてしまったら、ただ指を銜えて損失が膨らむのを見ているだけの体制のようですね。昔の日本の生命保険会社の海外運用と全く同じのようですね。早く政府系ファンドを立ち上げてプロのファンドマネジャーを高額な成功報酬ベースで採用して、高い期待利回りを追及したほうが国民の老後保護のためにも良いのでないのでしょうか。米国カルフォリニア州の職員年金組合で通称カルパーズは、全世界の株、債券、商品、不動産そして海外物を扱うわけですから当然外国為替といった物に投資して高い運用利回りを求めています。
今晩の注目点は米国時間帯発表のISM非製造業景況指数とベージュブックです。2月のISM非製造業景況指数は予想が47と分水嶺の50を下回った数字です。昨今悪い数字にドル売りで反応しませんので、逆に50を上回るような数字が出るとドルの買い戻しに出てくると予想します。そして、米地区連銀経済報告書(ベージュブック)です。2週間後のFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利決定のたたき台となりますので、注意深く読む必要があります。市場が予想するような0.50%以上の利下げ材料が明確に記載されているか注意しましょう。
ドル/円の上値は東京時間帯は103.50と予想ぴったりでしたが、少しドルが現在買われていますね。米国時間帯では数字次第ですが、場合によってはもう少し買戻しが入るかなと言ったところです。ストカスティックはドル買いサインですから、金曜日までに利食いのドル買い戻しを消化してもう少しポジションが軽くなっていてほしいものです。もう少し上の104.00前後までの戻しがあるかもしれませんね。ユーロ/ドルの1.5100は硬いサポート(支持線)ですが、このあたりまでの落ちがあった方が、更なるユーロ高を狙えるようです。朝コメントしましたように、調整があった方が、更なるドル安が期待できる為替市場と言えます。
解説:米地区連銀経済報告(ベージュブック(Beige Book))
ベージュ色(灰色)の表紙の報告書ですから、通称このように呼ばれています。全米12の各地区連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)からそれぞれ現状の景気動向についての報告が詳細になされ分析された報告書です。通常FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される2週間程前にこのベージブックが公開されます。そしてこのベージブックはFOMCでの金融政策決定会合の討議資料となります。従って、FOMCを2週間程前にして、市場の思惑が飛び交う報告書内容ですから、金融市場関係者の注目の的となる報告書となるわけです。
それでは体に気をつけて米国市場の動きを見守りましょう。
Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。