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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
昨晩は久しぶりに静かな展開ではなかったのではないのでしょうか。ドル/円もNY安値102.65をつけたものの戻ってきています。ドルショートで利食いたい市場参加者にドルを買い戻してもらって、金曜日(米雇用統計発表日)までにテクニカル的にもドル売りサインを出してほしいものです。恐らくまだ円キャリートレードで円売り反対買いのしこったポジションをまだ抱えている投資家がいるようで、ドル売りが突如出て、そして利食いの餌食になっている状況と察します。
金が下げています。こちらも足の速い資金ですから、下げも早いが戻りも早いと思います。金が下げているところで、為替も調整気味の方向かと思います。でもビッグピクチャー(ドル売り)は変わりません。金と為替の動きは連動して見ておいてください。大いに参考になります。(現在968ドルあたり(1オンス)で取引中です。少し買い戻しが入っているのでは。)
カナダ銀行(中央銀行)が利下げをしました。利下げ幅が0.50%と市場予想の0.25%の倍でした。政策金利が3.5%となり、隣国の米国の利下げ幅が大幅になるのではとの発想があるようです。金利に為替は素直に反応します。対米ドルでカナダ売りとなったようです。ウォール街では、モノライン(米金融保証会社)大手のアムバック救済計画が進展しているとのケーブルテレビ(CNBC)の報道がありましたが、こちらも、ドル買い戻しの理由付けとなったようです。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の講演がありましたが、引き続き住宅関連分野の減速感があるとの指摘で、市場参加者は米ファンダメンタルズの悪化を焦点として市場と対話しています。ドル売りの材料にここ2日間敏感にドル売りに反応しなくなりました。ということは、ドルショート(ドル売り)ポジションが相当積上がっているようで、しっかり利食えるところでは、利食い参加者が多いと見てよさそうです。なにぶんにもテクニカルがドル買い戻しサインで、攻め切れません。金曜日までに少し調整が必要と思います。そして、金曜日のビッグイベントを待つ。
今日の話をしましょう。まずオージー(オーストラリアドル)ですが、昨日の利上げ後のステートメントで、ある市場関係者は昨日の利上げが最後ではとのコメントを出しています。しかし、私はその判断は早いと思います。インフレ懸念が強い中、エディRBA(オーストラリア準備銀行)総裁補佐の講演が今日ありますし、18日の議事録を読んでから判断したほうが良いと思います。私は、まだ先月と今月と状況が大きく変わったわけではないので、タカ派(インフレ抑制)サイドにつきます。オージー/ドルの0.9100のサポート(支持線)は崩れないと思います。0.9600方向と思います。ドル/円は103.50を注意。まだ円キャリートレードの巻き戻し(損切り)のドル売りが103.50近辺で出ると予想します。103.50と102.80あたりの日中のイメージで良いのでは。ユーロ/ドルは、円キャリーのユーロ売りが出やすい雰囲気です。ただし大きな流れはユーロ高です。下の1.5100が強いサポート(支持線)となります。
思い出:駆け出しディーラー:テレックス、国内外電話取引での修行が終わると外為ブローカーさんとの取引に入ってゆきます。私が育った環境が悪かったのか、ディーラーはブロカーさんを見下して取引をしてしまったようでした。これは大変な間違いであることに後ほど気づくこととなりました。ブローカーさんは大変です。一日中買いと売りのプライスを言い続けます。例えば 買いが10、売りが13であるとすると10/13と言い続けます。まるで築地の魚河岸のセリのようです。13が仮にヒットされる(売りがヒットされ買われることをテイクン(taken)と言います。)、次の売りが14で5本(5百万ドル)あると13テイクン、14オファー5本、買いがないとノー・ビッド(No bid)と言います。そして11の買いが5本出てくると、ブローカーさんはすかさず11/14 5本づつと言います。体力を要し、一瞬も気を抜けない仕事です。よくテレビで丸いテーブルを囲んチケットの投げ合いをしている風景をご覧になった方がいるかと思いますが、それがブローカーさんの仕事です。ディーラーは打つ側ですから、買ったとか売ったと言えば良いのです。しかし、ある時から、買ったとか売ったでは、~た~としかブローカーさんに聞こえてしまうために、買う場合は「マイン(mine)」、売る場合には「ユアーズ(yours)」と言うように統一されました。後は、どこが相手を確認することになります。銀行はそれぞれ各金融機関に対して与信枠(クレジットライン)を設定していますから、取引が出来る銀行と出来ない銀行、そして今日すべて与信枠を使ってしまった銀行はどこかを知っていなければなりません。駆け出しディーラーはこのあたりのフォローをしないといけないので大変です。
注:買い(ビッド)がヒットされ市場参加者が売る場合にはギブン(given)と言います。テイクンの反対です。
それでは為替市場と仲良く対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。