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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
昨日公表されましたベージュブック(地区連銀経済報告)をざっと読んで要約しました。
今月18日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利決定の資料(たたき台)とされます。
12地区の内8地区で景気減速が見られる。
3分の2の銀行でローン(貸出し)与信基準が厳しくなっている。
ローン(貸出し)需要が落ちてきている地区もある。また、地方銀行ではローンの質自体が落ちてきている。
住宅需要は弱い(weak), そして住宅販売は低調(low)である。
小売部門は総体的に落ち込み傾向にあり、特に自動車販売は停滞しており、脆弱性が散見される。
製造業はまだら模様だが、全体的に軟調である。
企業の不満としては、エネルギー及び素材(原料)の高騰と運送コストの上昇である。コストを価格に転嫁する企業能力も修正を迫られている。
企業状態は、限定的ながら賃金上昇圧力を受けている。そして雇用状況は軟調さが散見される。12地区の内8地区で雇用のペースが落ちてきている。しかしレイオフ(解雇)が増えているとの報告は少ない。
以上ですが、経済活動が相当悪いとの兆候が各地区で著しく見受けられるようです。そしてエネルギー価格を中心にインフレ懸念圧力も相当ありそうです。FOMC(米連邦公開市場委員会)で大幅利下げが検討されるには十分に根拠となる地区連銀報告書でした。18日の結果はある程度推測されます。少なくとも0.50%の利下げが行われることが。
解説:米地区連銀経済報告(ベージュブック(Beige Book))
ベージュ色(灰色)の表紙の報告書ですから、通称このように呼ばれています。全米12の各地区連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)からそれぞれ現状の景気動向についての報告が詳細になされ分析された報告書です。通常FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される2週間程前にこのベージブックが公開されます。そしてこのベージブックはFOMCでの金融政策決定会合の討議資料となります。従って、FOMCを2週間程前にして、市場の思惑が飛び交う報告書内容ですから、金融市場関係者の注目の的となる報告書となるわけです。
それでは、参考にしてください。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。