[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
おはようございます。
今日のアジア時間帯の注目はオーストラリアです。オーストラリア準備銀行(RBA)が政策決定会合(Board Meeting)を開き、現地時間午後2時30分(日本時間午前12時30分)にその結果を発表します。現在政策金利(キャッシュレート)を0.25%引き上げて7.25%となることが予想されます。前回の議事録にヒントがあります。2月19日の当ブログ(特別レポート オーストラリア準備銀行議事録)を参照ください。前回の政策決定会合で0.50%の利上げも検討されており、また暗に今日の利上げも示唆しています。そしてインフレ率が今年末までに4.0%となるとの予測の下、更なる引き締め政策を継続する強い決意が語られています。従って今回の利上げは織り込み済みですが、更なる利上げ期待と、数少ない先進国での良好な経済成長を遂げている国として、ヘッジファンドからも投資対象となっています。2月26日時点のシカゴ(CME)のポジションを見てもネットロングの36,844枚と円やユーロを上回るポジション状況です。利食いも出ますが、引き続きバイ オン ディップス(Buy on dips 下がったところでの買い戻し)の戦略で良いと思います。今朝も既に買いが入っているようですね。オージー(オーストラリアドル)/ドルでの0.9600が当面の目標です。下の0.9100は固くサポート(支持線)されています。対円ですと、どうしてもドル/円での下落リスクに阻まれますので、対米ドルでのポジショニングの方がベターです。(ヘッジファンドと全く同じポジショニング) 政策決定会合前の日本時間午前9時30分には1月の小売売上高が発表されますから、ちょっと注意です。予想は+0.5%(前月比)です。
昨晩を振り返ってみましょう。欧州時間帯では、ユーロ圏の2月のCPI(消費者物価指数)が発表され、3.2%(前年比)と予想通りです。参考までにスペインは4.4%となっています。ますますECB(欧州中央銀行)の今週6日(木曜日)の定例理事会での政策金利の据え置きが裏付けられます。ユーロブル(強気)トレンド継続です。米国時間帯に入り、二つの経済指標が発表されました。2月のISM製造業景況指数は48.3と分水嶺の50を下回ったものの予想の範囲内でした。また1月の建設支出が発表され、-1.7%(前月比)と予想よりもかなり悪い数字です。昨晩はどうも悪い数字にドル売りに敏感に反応しなくなっており、かなり投資家、投機家のポジションが相当積みあがっているようで、しばらく様子を見るか、少し買い戻しの利食いでもといった雰囲気です。この雰囲気ちょっと要注意です。今週金曜日の雇用統計発表までは少し高みの見物をファンド筋は決め込んだのかも知れません。
今日はオージーを追っかけたいのですが、ドル/円、ユーロ/ドルに少しコメントします。金相場を見ながらの為替を見てください。現在アジア時間帯では1オンス985ドルレベルで取引されています。金が買いあがればセオリー通り、ドル売りです。ドル/円は短期売買目的投資家が買戻しもしているようです。目安は、106.00と101.00の中間点の103.50ではなかろうか。103.50が支えきれないと利食いのドル買い戻しが加速化といったところです。下はかねてからの目標の101.00です。ユーロ/ドルは昨日のCPIの発表でユーロ高方向で1.5400がさしあたっての目標です。
思い出:アスレティックジムのあるディーリングルーム:私が在籍していた銀行のシンガポール支店のディーリングルーム(為替、金利、債券、商品、株式なんでも取引するディーリングルームです。)は巨大な体育館のようです。2階まで吹き抜けの太陽が燦燦と降り注ぎます。ディーリングルームの親分はアグレッシブで典型的なアメリカ人です。頭文字はBJ. (BJからプライスのクオートを求められるとちょっとびびります。何せ半端な金額ではありません。通貨オプションのヘッジ玉ですから。BJから声がかかったらいつも緊張の連続でした。)業界の人であれば察する方もいるかと思います。このディーリングルーム設計にあたり、端っこの奥をガラス張りの部屋にしてアスレティックジムの器具を人揃え購入し設置してジムにしてしまいました。ディーラーは、暇な時、気分転換をしたい時、昼食時間に、自由にこのジムを使うことができます。ちゃんと着替えまで用意しているディーラーがいて、ときどき汗を流している姿を見かけました。ディーラーには集中力と気分転換が必要と考えてジム設置となったのでしょう。ところでこのBJ、身長1.95mの巨体ですが、ゴルフはプロの腕前。ちょっと見たら、有名なアメリカ人プレーヤー フィル・ミケルソン風の人物です。ただし、右利き。夕方になると毎日スカッシュに出掛けるスポーツマン。やり手アメリカ人にはスポーツマンが多い。私はせいぜいテニスくらいで、完全に負けています。
それでは今日も仲良く為替相場と対話しましょう。
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。