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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
新年度入りということで新規の外貨投資信託を含めて本邦投資家の外貨買いの需要が強そうです。特にオージー(豪ドル)は人気が高い印象です。
今朝方、オーストラリアの2月の貿易収支が発表され、32.89億豪ドルの赤字となりました。この数字は予想よりも赤字幅が広がっています。また同時に2月の住宅許可件数も発表となり+0.1%(前月比)、-1.6%(前年比)と前月の数字(+1.9%前月比、+5.1%前年比)とは対照的に悪い数字が出ました。当然オージーの売りが出たようでした。オージー/ドルで0.9200を割り込みましたが、しばらくして回復です。全般的に好景気が維持されているオーストラリアに対する投資は衰えることがなさそうです。本邦からの豪ドル買いも相当あったような相場展開です。
朝のレポートでも触れましたが、金曜日の米雇用統計が悪かったにも関わらずドルの下落が散見されません。むしろ東京時間帯はドル買いが強まっています。これはディレバレッジの取引が入っているのではと思います。兜町はまあまあの上昇、そして金相場は915ドル(1オンス)と落着いておりNY市場の動きを見ないといけないようだ。ドイツのバーデン・ヴェルテンベルグ州立銀行がサプブライム問題関連で追加の損失計上をするとの記事を目にしました。ユーロ売りの材料にされているようです。まだまだ隠れた損失計上予定の金融機関はありそうです。グリーンスパンFRB(米連邦準備理事会)前議長が、米経済がリセッションに入る可能性は50%以上とのニュースもありました。米第1四半期のマイナス成長は次第に金融市場に浸透し始めてきています。
為替市場に話を戻します。私の思った以上にドル/円でのドル買いが強いのにはびっくりしています。本来今晩のNY市場でこのような展開になるのではと予想していたものですから。輸出企業の財務担当者には一時的にでも追い風が吹いています。さて何月先までドルの先物売り予約を入れようかというところだと思います。ただ、平均社内レートが105円ということですから、もう少しの吹上を期待している担当者の方も多いと思います。ディレバレッジが続いている間は少し粘っても良さそうだ。ガンチャートの101.00~106.00のレンジの中間点103.50が焦点ではと思います。ユーロ/ドルについては、注目している1.5700がレジスタンス(抵抗線)になるのか、反対にサポート(支持線)になるかの見極めです。今週木曜日のECB(欧州中央銀行)での定例理事会では現行の政策金利(4%)の据え置き予想です。その意味ではユーロ高なのですが、その翌日の金曜日にはワシントンでG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)の席で、ユンケル・ユーロ圏財務相会合議長を中心にユーロ高懸念の話が出されそうですから、市場関係者の間には高値警戒感はあります。長期的に見てドルからユーロに資金を移動させる流れは継続しそうです。ただ短期的にはちょっと頭を押さえられるかもしれません。ポンド/ドルは、繰り返しになりますが、木曜日のBOE(イングランド銀行)政策決定委員会にて現行政策金利(5.25%)が引き下げられるのではとの観測が出ています。インフレ懸念もあることからもしも引き下げられて小幅の0.25%位かと思われます。利下げ観測とポンド下落リスクの明記からして、ポンド安方向と読みます。シカゴ筋のポジションがポンドショート(売り持ち)になってしまっていることに注意しましょう。1.9700~2.0400のレンジ内で、1.9700方向と読みます。クロス円はドル/円でのドルの買い戻しで一見ブル(強気)に見えますが、特にポンドについては、ポンドの下落リスクがありますから注意してください。この意味ではオージー(豪ドル)/円でのロングの方がワークするように思えます。
今晩は特に経済指標はないようですから、やはりディレバレッジ中心の動きになるのではと察します。
余談:異様な集団:最近都内の電車に乗ると、新入社員と思える一団をよく目にします。学生時代は個性豊かな学生であったと思われますが、ひとたび社会人になると全く揃って軍服のようですね。男性・女性とも誰だか区別が全くつかない、リクルートルックという服装です。これではこれからの社会、個性を伸ばして、つまり新しい発想で飛躍を遂げようとする会社の考えとは反比例するようですね。一時期のホリエモン的発想は影を潜めてしまったのか?企業によっては、入社式に私服で来るようにとのお達しでも出して、自由な空気を社内に吹き込んでほしいものです。また昔に戻ってしまうのかなと危惧しています。
それでは、Have a nice afternoon!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
ドル/円ですが98年に96円半ばまで円が上昇した後、5ヶ月間もみ合いの後に80円を切りました。今回も96円切った後数ヶ月もみ合い末 再度強いドル安トレンドに入るのではと期待しているのですか、水谷さんはいかがお考えでしょうか?
ご無沙汰です。
可能性は8対2位でないと思います。FRBが2001年12月から2004年11月まで同時多発テロの関連からFF Rateを1%台にしましたが、100円まで届きませんでした。ソロス氏いわく大恐慌以来の金融危機ということですが、信用不安も資本増強という手でFRBは指導、ファンダメンタルズ悪化もピークはもうすぐという感じではないのでしょうか。90円台はあるとは思いますが、80円台はどうかという感じです。あまり過大な期待はしないで、そこそこ利食ってください。
そして今後は日本の悪さにも世界の目が向いてくるのではと密かに思っています。
それでは。
水谷
>ご無沙汰しております。ご多忙中大変恐縮ですが下記の質問にお答えください。
>
>ドル/円ですが98年に96円半ばまで円が上昇した後、5ヶ月間もみ合いの後に80円を切りました。今回も96円切った後数ヶ月もみ合い末 再度強いドル安トレンドに入るのではと期待しているのですか、水谷さんはいかがお考えでしょうか?
一部上場のゼファーもその影響で株価が大幅下落しており、1年前40万円だった株価が38000円と10分の1になってます。
今年は不動産業者が厳しい状況に追い込まれると思われ景気も下降線になると思います。
アメリカの不動産価格の下落がいつ止まるのかがポイントかと思います。
金融機関に私はヒアリングを先週からしたのですが、かなり今期は厳しいとのことです。不動産への貸し出しが積みあがってした分、その反動も大きそうです。ノンリコースローンの今年の更新されない不動産物件が連休明けから相当出てくるとも予想されています。ただ底値で拾うファンド筋もあるらしいですね。
米国不動産は、オルトAやプライムローン物件まで傷んでいるようで底が見えそうにありませんね。金融当局の公的資金注入まで行きそうですね。やはり2期連続のマイナス成長ですね。
それでは。
水谷
>日本でも不動産業者に対する銀行の融資がかなり絞られているようです。年1000億円以下の売上げの会社には特にきついようです。
>一部上場のゼファーもその影響で株価が大幅下落しており、1年前40万円だった株価が38000円と10分の1になってます。
>今年は不動産業者が厳しい状況に追い込まれると思われ景気も下降線になると思います。
>アメリカの不動産価格の下落がいつ止まるのかがポイントかと思います。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。