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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
静かな金融市場ですね。兜町は冴えなく、金は910ドル(1オンス)と下落方向にあります。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)から今朝メールが入りました。読むとボラード総裁がニュージーランド経済を総括されていました。経済が鈍化しており、労働市場がタイトになってきているとのことです。インフレ圧力は高いので、金融政策は引き締め気味にあるとのこと。住宅市場が弱く、ニュージーランド高が輸出を鈍化させる、夏の干ばつが酪農と食肉市場を直撃したとのことです。世界経済が低迷する中で、ニュージーランドはアジアとオーストラリアの強い成長に引っ張られているとしています。そして現在の状況は循環的な調整局面と理解しているとのことです。そして最後に面白い表現です。今回の経済成長鈍化は取るに足らない、つまり楽観的に見て良いとの表現です。それでは、「Because we have been so strong so long, some people have forgotten what a slow economy means.」我々は力強くしかもそんなにも長く経済成長を続けました。そしてある人は経済が鈍化するとの意味を忘れてしまいました。ほんとユーモアたっぷりの表現です。キューウィー(ニュージーランドドル)はそんなに悲観的に見なくても良さそうですね。
日本銀行で金融政策決定会合が開催されているのに、国会では白川総裁候補は同意、渡辺副総裁候補は不同意となんとも不思議な国の様相です。金融政策決定会合どうなってるの?現行の0.5%の政策金利は据え置きのようですが。今日発表された日銀月報によると足元・先行きとも景気を下方修正しました。これまでの「拡大」との表現は削除と日本の景気減速感が強まっています。政治も混迷で早く金融舵取りの正副キャプテンを決めて迅速にこの難局を乗り越えないといけないのに。やはり潜在的な円売りとなることとなるでしょう。あきれて物の言えないですね。バーナンキ議長やトリシェ総裁は昼夜、日曜出勤で頑張っておられるのに。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に米国がクレジット市場に対して、新たな緊急対策を検討しているとの記事が出ています。最初だけ読んだのですが、まだ全体像がつかめません。信用収縮緩和の対策のようですから、これもドルブル(ドル買い)材料となりそうです。
今日はユンケル・ユーロ圏財務相会合議長がブッシュ大統領に一言物言う日です。ユーロ高牽制と米国にドル安是正の圧力をかける発言があるかもしれませんね。トリシェECB(欧州中央銀行)総裁とキングBOE(イングランド銀行)総裁は明日の重要会議を控えていますから、まずは露払いで先に米国に出かけられたようです。
ポンド/ドルについてテクニカル分析をしてみました。ファンダメンタルズは前回の政策決定委員会の議事録の内容、キング総裁、ビーン委員の発言からして、ポンドの下落リスクと利下げの観測です。そして昨日は悪い経済指標が出ました。日本時間午後5時30分に英国の2月の鉱工業生産(予想+0.1%)と2月の製造業生産(予想フラット)が発表されます。英経済が悪い方向に向かっているようです。それではテクニカル分析を。大きなところを最初見てみました。エリオットウエイブ(Elliott Wave)という手法があります。簡単に説明すると相場のひとサイクルは5つの上昇トレンドを形成する波と3つの下落を示す波からなり、上昇する山が3つ形成され、3つ目の山が天井となり、次の山は下降を意味する山となり、これでサイクルが一巡するということになります。月足でみると2001年6月から始まった1.45からの上昇波動で現在は3つ目の山で山の頂上が2.10近辺ということで現在は下落方向と読むと、まずは2005年1月近辺の1.90あたりを目指し、その後最後の小山を形成するのではと読めます。これはガンスクエアの重要な節目の1.90と符合します。移動平均線で見てみましょう。週足で見ると9週線が1.9870、21週線が1.9910とデッドクロスを示しそうです。デッドクロスは売りサインです。月足で見てみましょう。9カ月線が2.0120、21カ月線が1.9825とこちらも近くデッドクロスを示しそうです。ということでポンド/ドルはテクニカル的に見ても下落方向のようです。直近では1.9700と1.9000の中間点の1.9350近辺あたりが目標となるのではと読みます。しかし、これは1.9700がレジスタンス(抵抗線)となるのが前提条件ですから、なんかの拍子に1.9700を上回っていったら再考となります。明日の金融決定会合では0.25%の利下げが予想されます。現在は5.25%です。クロス円についても、ポンドショート(売り持ち)のほうが、ワークすると読みます。
今晩のその他予定は欧州時間ではユーロ圏の第四4四半期のGDPの改定値の発表です。前回の+0.4%(前期比)と大して変らなく、しかも去年の数字ですから、相場への影響は少ないと思います。問題は米国時間帯に行われるバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長の講演があります。学者肌からして昨今の発言でドルが売られ、金融市場を混乱させる可能性がありますから注意が必要です。過去の教訓を活かされれば金融市場は動かなく、明日のBOE, ECBの金融政策会合の結果待ちの金曜日のG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)へと進むことになりそうです。白川新総裁は何とか間に合いそうですね。
その他通貨についてはモーニングレポートと同じですので参照してください。
それでは Have a nice afternoon!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。