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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
米金融市場では2大政府系住宅金融会社(ファニーメイ、フレディマック)の急速な経営悪化がメインテーマのようです。住宅金融会社は住宅ローンを貸し出し、その原資は民間金融機関との間で証券化商品として投資家から募っています。サブプライムだけでなくプライムローンまで影響が及んでいます。全米の住宅価格が下落するとどんどん評価額が下がる構造となっています。ニューヨークタイムズ紙は、2大住宅金融会社のうち、どちらかあるいは両方の経営を米政府は引き受ける(国有化)と米政府高官が語ったことを大きく報道しています。昨日のポールソン財務長官の議会証言もこの問題が中心でした。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長も、金融市場の混乱は継続しているとしています。米ファンダメンタルズの良し悪しというよりも、信用収縮問題の解決を急がないといけないようです。来週は米金融機関の決算が続きますから、2大住宅金融会社の問題を中心に目が離せません。東京時間帯では、上記報道でドルが若干買われていますが、しかし上値が重い展開になると予想します。ポールソン財務長官が「強いドルは米国の国益に叶う。」といっても、問題山積みの米国は買えないようです。
トリシェECB(欧州中央銀行)総裁が、定例理事会を一週間が経過したところで、インフレスパイラルのリスクの焦点を当てた金融スタンスを改めて確認されています。定例理事会では、ポールソン財務長官との間でドル安を阻止するために追加利上げ発言はしないとの密約があったのではと推測されます。物価安定を一番の重要課題としているECBのスタンスは堅持したいところです。エネルギー価格が上昇し、現状の消費者物価指数4%を超えてゆくことがあれば、利上げという選択肢はあると思います。ユーロ/ドルは、再び1.5700~1.6000のレンジに入ってきています。
豪ドルが順調に上昇しています。引き続き豪ドル/ドルの豪ドル/円ともブルトレンドです。
原油相場はまだまだ不安定な動きをしています。米金融機関の不安定性の問題の方向性が見えないようですと、ドルが売られ、原油相場に資金が流れ、ユーロ買いとなるでしょう。でも、「口先介入」か「実弾介入」が怖い。
それでは、 TGIF
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。