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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

先週金曜日にG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)が行なわれました。主要議題は混乱する金融市場の安定ですが、為替市場についても注目の内容でした。4年ぶりに内容が変更されました。「前回の会議以来、主要通貨において時として急激な変動があり、われわれはこれらが経済および金融の安定に与える影響を懸念している。」との文言が入っています。懸念表明は20009月以来です。原文では「Since our last meeting, there have been at times sharp fluctuations in major currencies, and we are concerned about their possible implication for economic and financial stability.」となっています。額賀財務長官はG7での為替についての言及を示唆されていました。また欧州からはユンケル・ユーロ圏財務相会合議長が事前にワシントンに乗り込みブッシュ大統領と会見、そしてトリシェECB(欧州中央銀行)が為替の変動についての懸念を表明していました。そんな圧力が今回の声明文に新たな為替変動の懸念明記となったようです。ポールソン米財務長官が強いドル望むとのコメントが出ました。欧州からはユンケル氏が通貨の最近の動向を好まず。アルムニア欧州委員会委員は、ユーロは過大評価されていると。金利関係では、ウェーバー・ドイツ連銀総裁が、ECBは利下げの余地はない。ユーロ圏インフレは2008年通して上昇する。しかし年末には3%割れを予想すると。(IMF報告と整合性があります。)また為替関連では人民元の上昇について早いペースでの増価を促すとする文言がこれまで通り入っています。これは貿易黒字国への間接的なプレッシャーとなりますから、同じアジアの通貨円の円高要因緩和とは簡単にゆきません。

 

 

それではこれから為替相場はどのように動くのでしょうか。私はひとつの一連のドル売り要因が緩和してきているのではと思います。それは信用収縮問題です。今回のG7では各国の金融当局が協調して金融機関の監督を強化する方向に動いています。一つの要因緩和方向とポジティブに解釈しても良いのではと思うのですが。確かに金融機関とファンド筋の損失は全く確定していません。しかしそれに網を掛けようとの努力は評価すべきではないのでしょうか。そうすると残るのは米ファンダメンタルズとそれに対する国々のファンダメンタルズをどのように比較評価するということです。米国前半の2四半期はマイナス成長と予想されます。ただ、前回の議事録でインフレ懸念により急激な利下げに2人のメンバーが反対していました。利下げ幅をこれから急激に下げるスタンスは弱まるのではないのでしょうか。これまではファンダメンタルズの悪化というよりは信用収縮から発した資金繰り悪化を緩和するために大幅に利下げが行なわれました。ドル安によりインフレが助長されています。

 

 

米国については前述の通りですが、日本はどうでしょうか。やっと日銀総裁が決まりました。しかしガソリン税と道路特定財源の問題、福田内閣の決断力のなさ、小沢民主党の政権奪取目的の法案徹底拒否が続き政治不信が続きます。そして経済自体も日銀短観から分かるとおり落ち込んでいます。円売り状況ではありませんか。米国のファンダメンタルズ悪さに助けられています。2期連続のマイナス成長後の回復兆しが出てくるとドルの反転が本格的に始まります。しかしまだその時期は確認されません。米ファンダメンタルズの悪さからドルのセリングクライマックスがあってもドル/円で95円程度ではないのでしょうか。ファンド筋の最近の懐具合からして大きく仕掛ける余力があるかと言えばちょっと疑問です。それはシカゴのポジション具合を見れば分ります。分りやすい通貨に集中し、効率よく利益をあげようとしていることが伺えます。

 

欧州についてはどうでしょうか。ユーロ圏のインフレ率は高い。しかし年末にかけて落ちてきます。しかし当面は政策金利4%からは下がりません。金利差拡大からしてユーロに資金が流れるのが自然に思われます。しかし欧州金融当局はG7でユーロ高懸念を明確に声明に盛り込ませたことからして、今後も口先介入などでのユーロ高を牽制するはずです。もう少し我慢・我慢とユーロ圏金融当局は読んでいます。年後半になれば自然にユーロ高が解消されると当局は読んでいると思います。(IMF報告書からヒント)市場参加者が当局を試す局面が来るかもしれません。ユーロ/ドルでの1.6000近辺での実弾介入があるかどうかを見たいものです。ディレバレッジからして1.5700が重要な節目となります。ポンドについてはイングランド銀行のポンド下落リスクと利下げ示唆からして、ポンドは更なる下落が予想されます。1.9700は重要な節目です。1.9700が明確に壁となりレジスタンス(抵抗線)となれば1.9000方向へ向うと読みます。ポンド/ユーロでの下落は続きそうだ。

 

 

大きな流れは上述のようではと思うのですが、今日はどうでしょうか。米国株が大幅下落で兜町もお付き合いで下げるでしょう。金は現在920ドル台(1オンス)と先週末のNY終値を下回って取引です。これはディレバレッジを想像させます。ドル/円はディレバレッジとファンダメンタルズの分水嶺となる101.00は重要ですから注意しましょう。どちらかに進むと動きは早いと読みます。ユーロ/ドルは1.5700、ポンド/ドルは1.9700が需要名節目です。オージー(豪ドル)/ドルはシカゴのポジションが一番週間では積みあがっています。更なるオージー高を読んでいるようです。

 

 

シカゴ筋(CME)情報:48日時点:

円 ネットロング 43,067枚(前週比-9,231枚)、ユーロ ネットロング 29,435枚(+363枚)、ポンド ネットショート 12,560枚(ショートが更に+9,800枚)、スイスフラン ネットロング 917枚(-7964枚)、オージー(豪ドル)ネットロング 51,689枚(+14,721枚)、キューウィー(NZドル)ネットロング 8,372枚(+918枚)

 

それぞれの通貨かなり上下に振れましたからポジション落としの動きのようです。円については100円以下でのポジションの損切りとディレバレッジが入っているようです。ポンドのショートが着実に増えています。更なるポンド下落を見越しているように思えます。そしてオージーの更なるポジションの増加です。一番見える通貨にヘッジファンドは資金を動かしています。皆さん参考にしましょう。

 

 

それでは今週も仲良く為替相場と対話しましょう。

 

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
65
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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