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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

おはようございます。

 

 

金融市場は発表される経済指標に素直に反応しています。そこには現在のポジションと思惑が反映されています。金融市場とか為替市場は血の通った生き物です。どんどん変化してゆきますので、皆さん注意しましょう。

 

 

昨晩を振り返ってみると、まずは英国の指標。3月のCPI(消費者物価指数)が発表され2.5%(前年比)とこれは予想の範囲内でしたが、アジア時間帯に出されていたRICS(英王立不動産鑑定士協会)発表の3月の住宅価格がマイナス78.5と非常に悪い数字であったことから、英経済の悲観論を後押ししました。ファンド筋は既にポンドショート(売り持ち)を作り始めています。そしてドイツのZEW景況感調査指数の発表。こちらはマイナス40.7と市場予想よりもかなり悪い数字です。ユーロ売りの理由付けとなりました。

 

 

そして米国市場に移ってからは米経済にポジティブな数字が出てドルが買い戻されています。3月のPPI(卸売物価指数)が+1.1%(前月比)と市場予想の+0.4%のほぼ3倍の高い数字が出ました。コアは+0.2%です。また注意しないとと昨日述べました4月のNY州製造業景況指数が+0.63と市場予想のマイナス17.5とは正反対の数字が出ました。短期でドルをショート(売り持ち)にしていた市場参加者の買戻しが出たようです。興味深い数字として米財務省発表の2月の米長期証券への投資額がネット(買いと売りを相殺した数字)で725億ドル(約73,000億円)と意外と米国への投資が進んでいます。底と見ている海外投資家がいるようです。中東、アジア筋かもしれませんね。

 

 

金融市場を見てみましょう。ウォール街は若干の上げと債券市場はインフレ懸念からか売り先行で10年債は3.60%まで上昇です。イールドスプレッドは大して変りません。原油価格が上昇もインフレ懸念に油を文字通り注いでいます。史上最高値の113.93ドル(WTI 1バーレル当たり)で取引、そして金も若干の上昇で現在929ドル(1オンス)と堅調です。ただ一時の1000ドルからは相当下げたままですが。ドルの下落を逆に押しとどめているようです。

 

 

今晩が今週のメインイベントとなります。まずは欧州ではユーロ圏も3月のCPI(消費者物価指数)が発表となります。市場予想が+3.5(前年比)ECB(欧州中央銀行)のインフレ目標の2%からは遥かに高い数字です。そして米国の3CPIの発表と続きます。予想が年率4.1%そしてコア(除く食品+エネルギー)で2.4%です。現在のFRB(米連邦準備理事会)の政策金利2.25%ですから、コアで比較すると既に実質マイナス金利です。シカゴの先物市場ではFRB0.50%の利下げ確率が42%から24%に下がってきています。

 

 

為替市場は昨日の経済指標に素直に反応しています。ユーロ売り、ポンド売り そしてドル買い戻しです。ドル/円は私が注目していた101.00を上回ってきました。こちらサイドはディレバレッジの領域です。シカゴなどのファンド筋の利食いの買戻しが進みます。東京時間帯は様子見ですが、海外では米CPIの数字とベージュブック(FOMC(米連邦公開市場委員会)開催の2週間前に公表されFOMCのたたき台となります。)の内容で動きそうです。ドル買い戻しの動きのほうが強いかなという読みです。ユーロ/ドルも今日もCPIの数字次第です。ユーロ/ドルの1.5700を注視です。ポンド/ドルは例の1.9700がレジスタンス(抵抗線)になるかどうかがポイントです。ユーロはドリフト状態ですが、ポンドは下落方向と読みます。クロス円はユーロ/円とポンド/円で一見上昇しているように見えるのですが、これはドル/円での上昇の影響ですから、だまされないようにしてください。ドル/円が上昇する限りはクロス円が上昇していますが、特にポンドについては下落リスクがありますから、絶えず注意が必要です。私はむしろポンド/円はポンドショート(売り持ち)の方が正統派だと思います。クロス円でロング(買い持ち)でワークしそうなのがオージー(豪ドル)/円です。

 

 

解説:カスタマーディーラーとインターバンクディーラー:昨日の続きの話です。1980年代にはカスタマーディーラーとインターバンクディーラーの区別は大きな邦銀さんを除いて外資系銀行では大きな区別はありませんでした。しかし1990年代に入るとだんだんと明確になりました。最初はインターバンクディーラーの経験者がほとんどカスタマーディーラーに移ってゆきましたが、90年代に入るとインターバンクディーラーの経験が全くないカスタマーディーラーが出現し始めました。短期でインターバンクの研修を受けるのですが、あまり役にたちません。ディーリングの経験がなくて、顧客と相場観を交わす訳ですから、いささか説得力に欠けるのではと今でも思うのですが。しかし銀行の顔として前面に出ることとなります。メディアで銀行の名前でコメントされている方の多くがカスタマーディーラーであり、まったくディーリング経験のない方もいると思います。本当のディーリングの怖さを知らない人たちがコメントしてよいものかといつも疑問に思っています。そしていささかインターバンクディーラーよりも俺たちの方が偉いと思う者まで出てくる始末で私は「とほほ」と思っていましたが。また銀行によってはカスタマーデスク(カスタマーディーラーの部門を総称していいます。)で為替のオプション取引を行うところが多いようです。為替オプションはほとんどが顧客向けのサービスです。銀行によっては為替の変動の確率を取引するボラティリティー・トレーディング(Volatility Trading)をするところもあるようですが。

 

 

それでは今日も仲良く為替相場と対話しましょう。

 

 

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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。

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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
67
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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