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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
ブッシュ大統領の一般教書(State of the Union)は、直接的には何の影響も金融市場には与えなかったようです。任期最後の一般教書ということで、来年以降の展望は出来ない制約があり新鮮味が欠けていたとの指摘もあったようです。景気が減速しており、景気刺激策の議会通過を要請しています。予想された内容でした。アメリカ人の指導者がよく使う文言らしく、「We have unfinished business.」とやりかけの仕事をしないといけないも述べられています。当面の景気後退局面での最大限の政策を打ち出して、来年は民主党か共和党のリーダーに、やりかけの仕事をバトンタッチすることとなります。
金融市場を観察すると逃避避難先、安全志向の商品、通貨に資金が流入しています。その代表格がスイスフランと金です。全般的なドル安と、株価の低位安定が、こちらの市場にファンド、投機マネーが向いているようです。ドル/スイスフランは、ドル最安値の1.0836を破る勢いがありそうです。シカゴ筋もロング(買い持ち)ポジションが膨らみつつあります。また、金も一時期の1オンス860ドル台へのコレクション(修正(利食いなどを消化し、大きなトレンドを崩すことなく上下に動くことを示します。))も消化され、また再度最高値を連日更新する勢いです。利食いも早いから注意しないといけません。
東京市場では一般教書の影響も少なく、むしろ本邦機関投資家を含めた日系企業の円への償還玉が出てきていると言われています。円への転換が必要ですから、ドル/円でのドル売り、ユーロ/円でのユーロ売りが出ていると聞きます。このような注文玉のことを、レパトリ玉(repatriation)と呼びます。3月末の本邦企業の決算を控えた送金玉がそろそろ出てきますので注意しましょう。実需玉ですが、為替市場に影響を継続的に与えます。そんな訳で最近の株価との連動性は今日に限ってなかったようです。
私はテクニカル手法の中でストカスティックの数字を結構参考にしています。そして結構当たります。それによると、ドル/円でファーストストカスティックが約60, スローストカスティックが約40と中間値を示していますので、短期的にはドル/円での上昇余地のサインを示しています。またユーロ/ドルではファーストストカスティック約70, スローストカスティック約60とこちらも短期的なユーロ高方向の余地があります。
今晩の経済指標は、米12月耐久財受注(Durable Goods Orders)予想1.6%、米1月消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index)予想87.5です。昨日同様、悪い数字が出るとドル/円でドルが買われ(利食いか? シカゴ筋情報からして平均コストは109円台以上と想像します。)、ユーロ/ドルでドルが売られる傾向ですから注意しましょう。本来であれば、対円、対ユーロともドルが売られないといけないのですが。しかし明日にFOMC(連邦公開市場委員会)が迫ってきていますので、それまでは、ファンド、投機マネーは意外と静かに流れを見守る姿勢かもしれませんね。理由は既にポジションが構築されているからです。
解説:ストカスティック(stochastic)は90以上であれば買われすぎ(オーバーボウト(overbought))、10以下であれば売られすぎ(オーバーソールド(oversold))のサインと言われています。二つのラインが交差すると転換点と読めます。数字自体はパーセンと表示です。簡単な説明ですが、相場を読む上で参考になります。
それでは Nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。