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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
東京の為替市場は静かな展開で、実需マーケットに終始したようです。レパトリ玉(日系企業・機関投資家の3月年度末決算用にドルもしくはユーロを円に償還する動き。)が出ていたようで、ドル/円もユーロ/円も若干下落気味です。でも、まあ動かないなという印象です。
IMF(国際通貨基金)が2008年の経済成長見通しを発表しました。それによると日本が1.5%、米国が1.5%、ユーロ圏が1.6%とそろって1%ミドル台です。それぞれ前回の発表に比べて下方修正です。金利水準からみると、日本はほとんどゼロ金利、米国がひょっとして今晩/明朝3%発表、そして欧州が4%です。先読みすれば欧州金利が経済成長予測に比べて高すぎではなかろうかと思ってしまいます。しかし、インフレ率が先月3.1%でしたから、その分、下駄が履かされている格好です。景気後退でインフレ率が後退(スタグフレーションは計算外とします。)すれば、必然的に金利は下がります。その意味で、欧州金利を見る上では、インフレ率の参考となる1月31日のユーロ圏消費者物価指数を注目しないといけません。インフレ率が高止まりするとECB(欧州中央銀行)は利下げできませんから、米国との金利差は拡大維持となります。必然的にユーロへ資金が流れ、ユーロ高の方向となります。中国の経済見通しは10.0%と引き続き高い経済成長率を維持する見通しです。貿易黒字を独り占めの感があるなか、人民元の切り上げは着実に進めないといけないようです。為替管理下では、ポジションを持つことは難しいのですが、先が見える通貨と言えますね。
モノライン(米金融保証会社)の損失がサブプライム関連で410億ドル(約4兆3900億円)になるとの分析をJPモルガンが出しました。根の深い問題だとの印象がますます強くなっています。心理的に投資家の投資熱を冷やし、ドル売りを加速させそうな印象の記事です。FRB(米連邦準備理事会)だけの利下げ努力だけでは、何ら解決の方向には行かないから始末が悪そうです。サブプライム関連のデリバティブの怖さは、市場がなくて、勝手に値洗い価格だけ暴落して、損失を計上しないといけない仕組みになっているようで、根本的な治療方法がありません。ポジションをスクエアー(手仕舞い)に出来ない恐怖との戦いです。
ヤフーが減益でリストラをするとの記事を目にしました。最も勢いがありそうな米国を代表するメディア企業ですが、陰りが見えるようです。グーグルなどの追い上げが激しく、技術の革新努力を怠るとジャイアントとはいえ、衰退の方向かと思ってしまいます。米国産業の一番得意としている分野でも、景気の陰りが見えるようで非常に参考になりますね。
いよいよFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利発表が日本時間明日の早朝午前4時15分頃にあります。為替展望についてはモーニングレポートでした通りで、多少繰り返しになりますが、市場の大半は0.50%引き下げて、政策金利のフェッドファンドレート(FF rate)が3%になることを予想しています。ユーロとの金利差拡大で、ユーロに対する投資が更に魅力的になります。ドル/円はドルショートが溜まっていますから、とりあえず利食いのドル買戻しがでるのではと思います。戻って108.50位か。次の節目の111.00までは飛ばないと思います。0.25%の利下げに留まれば、米株安のドル売りが加速かといったところです。106.00割れの次の節目は101.00です。参考までに。
それでは静かに発表を待ちましょう。Have a nice evening!
上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。