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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
お疲れ様です。
海外市場からの流れを引き継いだ形での流れで、午前中に大きな動きがありました。ユーロ/ドルとポンド/ドルが、大きく下落しました。私の読み通りです。ユーロ/ドルで1.5400を割り込めば、次に控える重要節目は1.5100です。これは非常に重要な節目です。トリシェ総裁の金融スタンスのタカ派の頑なな姿勢から、景気に配慮した姿勢を若干示した点は大きいです。利上げはなく、反対に来年からは利下げモードに入っていくものと思われます。IMFの調査によれば、実質GDP(域内総生産)が2008年1.4%, 2009年1.2%、消費者物価が2008年2.8%, 2009年1.9%予想です。金融スタンスの転換点と思ってよいと思います。ユーロ売りは続く。
ポンドでも同じことが言えます。BOE(イングランド銀行)でも不動産・住宅を中心に景況感が悪化しています。私の利下げ予想は外れましたが、市場参加者は私と同じ思い出はなかったかと思います。据え置きでも、ポンド売りが続いています。ポンド/ドルで1,9700を破り、次の節目は1.9000です。今年のポンド安値を更新していますから、もう止まるとの安易な気持ちは捨てるべきです。
ドル/円は、日本の景況感の悪化を確認した形です。海外でドルが買われたとことを読むと、海外勢が日本の景況感の悪化にやっと注目したようです。シカゴ勢はすでに円ショート(円売り持ち)に先週転換してますが、少ないポジションであったと思います。昨日あたりから、ビッグポジションを作っているかもしれません。東京時間帯では、本邦輸出業者の先物ドル売りが大量に出ているようで、上値が重いようです。海外時間帯では、110円を突破する勢いがあるかも知れません。しかし、今日は本当に海外時間帯は材料が何もありません。米株の動きの、原油、金価格くらいです。来週にまでこの流れを持ち越すかもしれません。
豪ドルの売り勢いが止まりません。0.9100を割り込み、次の節目は0.9600です。シカゴ勢は利食いは終え、豪ドルショート(売り持ち)ポジションに転換したかもしれません。その意味ではまだ相場は若いと言えます。まだ相場に乗れていない方は、タイトストップで豪ドルショートの一考かと思います。RBAの金融スタンスの変更は始まったばかりで、大きなトレンドに乗ることが重要だと思います。
3件ほど原稿書きを午後していまして、イーブニングレポートを書く元気が出ません。これくらいでご勘弁を。今日は北京オリンピックの開会式です。相場に疲れていますから、テレビ観戦で楽しみましょう。
TGIF
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上記見通しは、見解に過ぎず、相場展開を保証するものではありません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断で行われますようお願いします。
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無題
お蔭様で、いつも大変貴重な勉強をさせて頂いております。毎日10件程度の情報記事を参照しておりますが、最近のトレンドについて水谷様のブログが最も正しい予測をしていたと思います。ここ数日で豪ドル/ドル、ユーロ/ドル、ポンド/ドルの調整が大きく進みましたが、このトレンドは今後もまだ続くとお考えでしょうか?
Re:無題
rimrock様
いつも拝読有難うございます。
豪準備銀行は明確に金融スタンスを変更しました。相場はまだ若いと思います。投機家のポジションの参考資料としているシカゴ先物市場では、今週火曜日時点でまだ若干豪ドルロングです。その時点で0.9155(NY Close)です。つまり、まだ利食い売りを終えていません。その後を推測するとポジションをロングからショートにしたと推測します。次の節目0.8600が目標となると思います。
ECBトリシェ総裁は、景気後退を意識した記者会見でした。インフレ懸念が自然と収まる認識を示したことで利上げ観測が後退、来年以降の利下げモードに入りました。こちらも相場は若そうです。ユーロとドルの金利差が明確に表れるのはこれからです。
ポンドはBOEの近い将来の利下げを考えない状況の追い込まれると思われます。シカゴ筋は既にポンドショートを積み上げています。
米国ファンダメンタルズは相変わらず悪そうですので、悪い数字でドルが売られる局面で、投機筋がどのように動くかを見極めたいものです。
流れは、まだ豪ドル、ユーロ、ポンドとも売りです。それぞれ通貨の金利の動きに注意してください。
それでは。
水谷
>お蔭様で、いつも大変貴重な勉強をさせて頂いております。毎日10件程度の情報記事を参照しておりますが、最近のトレンドについて水谷様のブログが最も正しい予測をしていたと思います。ここ数日で豪ドル/ドル、ユーロ/ドル、ポンド/ドルの調整が大きく進みましたが、このトレンドは今後もまだ続くとお考えでしょうか?
いつも拝読有難うございます。
豪準備銀行は明確に金融スタンスを変更しました。相場はまだ若いと思います。投機家のポジションの参考資料としているシカゴ先物市場では、今週火曜日時点でまだ若干豪ドルロングです。その時点で0.9155(NY Close)です。つまり、まだ利食い売りを終えていません。その後を推測するとポジションをロングからショートにしたと推測します。次の節目0.8600が目標となると思います。
ECBトリシェ総裁は、景気後退を意識した記者会見でした。インフレ懸念が自然と収まる認識を示したことで利上げ観測が後退、来年以降の利下げモードに入りました。こちらも相場は若そうです。ユーロとドルの金利差が明確に表れるのはこれからです。
ポンドはBOEの近い将来の利下げを考えない状況の追い込まれると思われます。シカゴ筋は既にポンドショートを積み上げています。
米国ファンダメンタルズは相変わらず悪そうですので、悪い数字でドルが売られる局面で、投機筋がどのように動くかを見極めたいものです。
流れは、まだ豪ドル、ユーロ、ポンドとも売りです。それぞれ通貨の金利の動きに注意してください。
それでは。
水谷
>お蔭様で、いつも大変貴重な勉強をさせて頂いております。毎日10件程度の情報記事を参照しておりますが、最近のトレンドについて水谷様のブログが最も正しい予測をしていたと思います。ここ数日で豪ドル/ドル、ユーロ/ドル、ポンド/ドルの調整が大きく進みましたが、このトレンドは今後もまだ続くとお考えでしょうか?
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プロフィール
HN:
水谷 文雄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1953/03/09
職業:
スペイン研究家
趣味:
旅行、陶芸、料理
自己紹介:
スイス銀行(現UBS)などで、為替、金利ディーラーとして20年以上のキャリアを歩む。
国際金融市場をやさしく解説して、為替の世界のおもしろさを皆さんに広めたいと意気込んでいます。
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